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2010年08月29日12:45

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2010年夏休み列車旅 08

☆ トロッコ列車「潮風号」(2010年08月28日(土))
九州鉄道記念館1030−1045関門海峡めかり1115−1130九州鉄道記念館

昨晩泊まったホテルは,結婚式もやるような普通のホテル。
そのため,朝食のバイキングは案外豪華で,ちょっと食べ過ぎてしまった。
主食はおかゆを選択したけれど,カロリーとしてはどうなのだろう。

今日はこの後,かなり余裕のある旅程を組んである。
そこで,朝食後もしばらく宿でのんびりして,10時を過ぎた頃になってやっとチェックアウトした。

門司港駅のコインロッカーに荷物を放り込んでから鉄道記念館の方へ歩いて行く。
その途中で,トロッコ列車のスタッフに声をかけられた。
いやはや,今回はよくよく客引きに声をかけられる(^^;。
ただ,いずれにしてもこのトロッコ列車には乗ってみるつもりだったので,お日さまが高くなって暑くならないうちに乗ってみることにした。
トロッコ列車だから,エアコンは利いてないだろうし。

切符には「平成筑豊鉄道・やまぎんレトロライン」と表示されている。
山口銀行がスポンサーなのか,それともネーミングライツを獲得しているのか。
いずれにしても,山口県の銀行が門司港の観光トロッコ鉄道を支援しているわけだ。
なるほど,門司と下関とは,経済面ではほぼ一体化しているわけね。

トロッコ列車は,客車が2両,そしてその前と後ろとに小さなディーゼル機関車が1台ずつ付いている。
走っている時,後ろの機関車からもエンジン音が聞こえたような気がしたので,前後の機関車を一体として統括制御しているのかもしれない。

終点の関門海峡めかり駅の近くには,かつて関門海峡トンネルで活躍した電気機関車EF30形のEF30 1が,オハフ33-488客車とともに展示されている。
客車は無料休憩所として開放されているけれど,その中では喫茶室「かんもん号」が営業している。
となると,いくら無料休憩所とは言っても,喫茶室で何も注文しないで休憩するのはちょっと居心地が悪い。

というわけで,目の前の海を見に行った。
海沿いに整備されている遊歩道に行ってみると,フナムシだろうか,ゾゾッと大量に移動していく。
その中には,サワガニくらいの大きさの黒いカニもいた。

沖を,貨物船が左から右へと進んでいく。
船体に大きく「IINO」と記されている。
あれは飯野海運の船なのだろうか。

そうやって,めかり公園の付近でしばらく過ごしてから,30分後のトロッコ列車で元の場所に戻った。


☆ 九州鉄道記念館(08月28日(土))

さて,門司港に来た目的のひとつは,この九州鉄道記念館に行ってみること。
ただ,この記念館は埼玉・大宮の鉄道博物館のような大規模施設ではない。
むしろ,屋内展示の規模は東京メトロの地下鉄博物館より小規模かもしれない。
この記念館の目玉は,屋外展示されている車両と,運転体験ができるミニ鉄道公園であろう。

屋外展示の車両は,蒸機2台,電機2台,気動車1台,特急型電車2台,石炭車1台。
懐かしの581系寝台特急(月光型)車両があったのはちょっと嬉しかった。
また,電機2台のうち1台はEF10形の35号機で,これは先ほどのめかり公園のEF30 1機関車の前に関門海峡トンネルで働いていた機関車。

屋内展示をしている本館は,旧・九州鉄道本社の社屋とのこと。

さて,屋内展示によると,日本の鉄道の歴史は九州から始まったという。
つまり,長崎で蒸機の模型が走ったことが日本の鉄道史の始まり,というのである。

運転台シミュレータ,そして鉄道模型の運転ショー。
まあ,そのあたりは鉄道関連テーマパークの定番だろう。
ただ,この鉄道模型の運転ショーは,JR九州の代表列車を紹介しつつも来年に走り始める新幹線「さくら」にも触れられていて(新幹線「みずほ」には触れられてなかったけど),なかなかよくできた番組だった。

各種の展示をじっくりと見て,そして中の軽食スタンドでコーヒーをいただいた。
もう少し大きな規模の記念館かと思っていたので,少し残念だったけれど,しかしこの地区にそれほど大きな施設を作ることもできないだろうし。


☆ JR鹿児島本線・日豊本線・西鉄バス(08月28日(土))
門司港1500−1513小倉1523−1543朽網・朽網駅前1552−1611北九州空港

鉄道記念館を出てから,門司港レトロ地区を少しブラブラした。
歩行者専用橋「ブルーウィング」が跳ね上がって,空いた水路を小さな遊覧船が通行するのを見物。

コインロッカーから荷物を出し,門司港駅の旅客待合室でネットブックを開き,キーボードを打っているうちに電車が入線してきた。

小倉まで乗ってから,日豊本線中津行きの電車に乗り換える。
JR九州の,831系電車。
座席はすべてクロスシート。
私は進行方向左の窓際に陣取ったのだけれど。

この電車で,キセキが,そう,奇跡が起きた!!

この私が,見知らぬ若い女性に,いきなりモテてしまったのだ!
そんなことは,これまでの44年間の人生において,初めて。

私から声をかけたわけではない。
そうではなく,彼女が積極的に,私にすり寄ってきたのだ。
それも,文字どおり,私の右腕にほほをすり寄せてきたのだっっ!!

いやぁ(^^;。
賢明なる読者の皆さまは,もうお気づきであろう。
その「若い女性」の年齢について,ここまで一切触れていないことに。

そう,その女性は,たぶん3歳か4歳くらい(^^)。

つまりは,こういうこと。
電車が小倉駅を出て,3駅くらい行ったところで。
年配の女性に連れられた「若い女性」,つまり女の子が電車に乗り込んできた。
おそらく,おばあちゃんとその孫なんだろうと思う。

女の子たちが乗り込んできた時点で,車内の座席は,窓側席がほぼ埋まっている状態。
通路側の席もちらほらと埋まっているけれど,私の隣の通路側席は空いていた。
それで,おばあちゃん自身は私の席から2列ほど離れた通路側の席に座り,女の子を,通路を挟んだ反対側の席に座らせようとした。
しかしその女の子,とっても元気で,じっと座っていたりしない。
立っている乗客がほとんどいないこともあって,その辺を結構ちょこまかと走り回る。

そして。
これがどういうわけなのか未だに分からないのだけれど,彼女は突然,私のことが気に入ったらしい。
私の隣の通路側席に飛び込み,私の右腕にいきなりダイビングしてきた!

それを見ていたおばあちゃんは,おそらくびっくりしただろうし,慌てただろう。
何しろ,孫娘がいきなり,どこぞの見知らぬ怪しげな中年デブ(私のことだ(^^;)のところにダイブしちゃったんだから。
中年デブから怒鳴りつけられるかもしれない。
怒鳴られないとしても,万が一,その中年デブが幼女愛好趣味の変態野郎だったらどうしようか。

私自身は,小さい子どもの相手をするのは好きだ。
それに,たとえ子どもであっても誰かを怒鳴りつけるのは得意でない。
(ついでに,変態的幼女愛好趣味はない(^^;)
というわけで,その女の子がよく分からないことをニコニコしながら機関銃のように喋りまくるのを,よく分からないながらもウンウンと聞いてやっていた。

おばあちゃんは何とかして女の子を制止しようとするんだけど,女の子の方はお構いなし。
おばあちゃんもそのうち,相手の中年デブ(くどいようだが,私のことだ(^^))が女の子に手出しをしないし(実際,私は両手の指を荷物の上で組んだままにしていた),その中年デブがそれほど迷惑がってもいないようだということが分かったみたいで。
それで,女の子が車内を走り回って他の乗客に迷惑をかけるよりは,あの中年デブに相手をさせておいた方がよさそう,と考えたようだ。
まあ,おばあちゃんが目を離さなければ,それほど変なことにもならないだろうしね。

というわけで,私はしばらくその女の子の遊び相手になっていたのだけれど,女の子はそのうち眠くなってきたみたいで,おとなしくなっちゃった。

そのうち,おばあちゃんは下車の支度を始める。
それは偶然にも,私も下車する朽網駅。
うーん,私が女の子たちを追いかけて下車すると思われるのは嫌だし,かといって私が先に席を立つと,おとなしくなった女の子がまた騒ぎだすかもしれないし。

それで,おばあちゃんと女の子が下車するのを「バイバーイ」って見おくって。
その上で,別な扉から急いで下車した。
しかし,かかる配慮もむなしく,ホーム上でその女の子に見つかっちゃった。
「あーっ,いたーっ」
それでもいちど,「ばいばーい」(^^)/~
おばあちゃんと女の子を追い越し,かばんを抱えて足早に改札口へ。

さて,空港連絡バスの乗り場へ向かう。
すると,おばあちゃんと女の子,なんと,向かう方向も同じだったようで。
バス乗り場に並んでいる私を見つけて,もう一回,「あーっ,いたーっ」

ここにいたって,おばあちゃんも,私が北九州空港へ向かうことが分かって安心したみたい。
「空港へ行かれるのですか」
「そうなんです」
「どちらへ行かれるのですか」
「このあとの飛行機で,東京の羽田へ」
「私たちはこの近所に住んでいるんですよ」
「そうなんですか。早く帰って,お嬢ちゃんをお昼寝させてあげてください」

おばあちゃんとそんな会話をして,女の子にも一度「ばいばい」(^_^)/~(これで何回目だろう)

バスが来て。
乗り込もうとしたら,背後から大きな声が聞こえる。
「バイバーイ,バイバーーーイ!」
見たら,少し離れた自転車置き場のあたりから,おばあちゃんに抱っこされた女の子が,私に手を振っている(^^)/~~~。
さすがに周りの人の手前,大きな声で答えることはできなかったけれど,かばんを下ろして,女の子に両手を大きく振った。

たびの終わりの,最高の出会いだった(^^)


☆ 北九州空港(08月28日(土))

飛行機の出発時刻の3時間以上も前に空港に来たのは,空港施設を見学するためでもあるのだけど,座席指定で希望の席を確保するためでもある。
今回私が予約したのは,スターフライヤーという新興航空会社が運行する便で,これが全日空との共同運行になっている。
それで,私は全日空のウェブサイトから予約をしたのだけれど,通常は同じウェブページでできるはずの事前座席指定が,スターフライヤーの飛行機だからだろうか,オンラインの座席指定ができなかったのだ。
それで,飛行機の搭乗手続が始まるのは多くの場合,出発時刻の3時間前くらいだから,そのころに空港でチェックインして,右窓際の座席をゲットしよう,と考えたのだ。

しかし。
どういうわけか,私がチェックインした時には既に,窓側の座席は左右ともほとんど埋まっていた。
わずかに,左窓際の席が1,2か所残っているのみ。
仕方がない,とにかく窓際の方が良いので,残っている左窓際席の指定を受けた。

職場用の土産を買って,地方銀行のATMで多少の現金をおろして(羽田から我が魔窟までの交通費そのほかを準備しておかなければ),荷物をコインロッカーに入れて。
さて,北九州空港の探索に出かけよう。

出発階(2階)は,向かって左半分に日本航空とスターフライヤーのチェックインカウンター。
右半分にはスカイマークと,そして済州航空のカウンターがあるけれど,どちらも明かりがついていない。
どうやら,スカイマークは羽田便と那覇便が1日1便ずつあるみたいだけど毎日というわけではなくて,土曜日はどちらの路線も北九州からの出発便はないみたい。
済州航空は韓国の航空会社で,水・金・日に北九州−ソウル(仁川)の便があるようだ。
出発カウンターはそれだけで,こぢんまりとまとまったフロアはどこか,神戸空港を思わせる。
同じ階の団体待合室が,原田到留という北九州市在住の油絵作家の油絵展会場として開放されていた。

1階の到着フロアには,セブンイレブンがあった。
しまったぁ,私の場合はセブン銀行のATMなら手数料無料で現金を引き出せるのだから,さっきの地方銀行のATMじゃなくてこっちでおろせばよかった。
案内カウンターには,「銀河鉄道999」のメーテルさんのロボットがいて,観光案内をしてくれる。

3階の展望デッキは北と南に分かれていて,その南デッキには足湯があった。
というわけで入浴料100円也を払って,足湯初体験。
旅の初日は中部空港で展望風呂,そして旅の最終日には北九州空港で足湯。
そんなのも,悪くないかな。

靴を脱ぐと,押し込められていた足が開放されるから,ちょっと楽になる。
まして,その足をお湯に浸ければ,血行が良くなって,足にたまっていた疲れが取れるような気がする。
ところで,室内でも靴を脱がないという欧米の方々は,ずっと靴を履いたままで,疲れないのだろうか。

この空港のエアポートラウンジは,保安検査場ゲートをくぐった中にある。
というわけで,出発時刻までまだ2時間ほどはあるけれど,そろそろ足湯からあがって保安ゲートをくぐってしまおう。

で,17時35分頃に保安検査を通過して,エアポートラウンジへ。
ここのラウンジは2時間という時間制限が付いているようで,制限時間が近づいたら声をかけると言われた。
ただまあ,今から2時間後には既に乗り込んだ飛行機が離陸しているはずだから,心配ご無用。

そんなわけで,ラウンジにて例によってネットブックを開き,コーヒーをいただきながらキーボードを叩いて過ごした。


☆ ANA3888便(SFJ88便コードシェア)(08月28日(土))
北九州1925−2105東京(羽田)

スターフライヤーの航空機に乗るのも,今回の旅行の目的のひとつではある。
機体を黒く塗装した,新興の航空会社。
座席はすべて革張りで,前の座席との間の足元の空間が広めに取ってあって,フットレストも標準装備されているという。
使用機材はエアバスA-320
どんな座席なのか,ちょっと楽しみ。

搭乗口で,オーディオサービス用のインイヤーヘッドホンを手渡された。
おや,これだと,自前のノイズキャンセリングヘッドホンは,ちょっと使用しづらくなったなぁ。

各座席には電源コンセントが装備されているという。
しかしまあ,ネットブックの電源コードはかばんの奥の方にしまっちゃったので取り出さず,ネットブックだけを取り出してから,かばんをハットラックにしまう。
飛行中はオーディオサービスを聴いてすごすつもりだから,機内でネットブックを開くことはないだろうけど。

配布されたヘッドホンをアームレストのジャックに差し込んだのだが,このヘッドホン,どちらが左でどちらが右か,表示がない。
また,アームレストのコントローラーを操作しても,オーディオサービスのチャンネルが切り替わらない。
それで改めて案内のしおりを見ると,なんと,オーディオサービスは離陸してからじゃないと始まらないという。
あらあら,オーディオサービスには離陸を待つ間の時間潰しという側面もあるんだけどなぁ(特に,飛行機が嫌いな人にとっては,オーディオサービスによって気を紛らわすという効果もある)。

気を取り直して,改めて番組表を見ると。
なんと。
落語をやっているチャンネルがない!
漫才はあるんだけど。
「栄光の上方漫才・中田ダイマル・ラケット」

なお,スターフライヤーの各座席にはモニタ画面が装備されていて,ビデオプログラムが提供される。
それで,ビデオプログラムのほうに落語があるのかと思ったのだが,残念ながらそちらにも落語はなかった。
ビデオプログラムの演芸関係は,「ヨシモト4WEEKS NOW」とかいう番組だけ。
私はヨシモトのお笑いは性に合わないので,この番組は問題外。

スターフライヤーは,日本の話芸を馬鹿にしているに違いない。

離陸してからじゃないと始まらないはずのオーディオサービスは,どういうわけか離陸滑走の直前ころから番組が始まった。
ビデオプログラムのほうは離陸してから始まったのだけど,なんと,各プログラムが始まる前に,強制的に企業コマーシャルを見せられる。
ポニーキャニオンとか,そのほか。
あのな。
民放のテレビ番組を見てるわけじゃないんだぞ。

離陸後しばらくして,リクライニング・フットレスト・テーブル等の使用許可が出たので,オーディオサービスは諦めて,ネットブックのキーボードを打つことにした。
目の前にあるモニタ画面には,飛行機の現在位置を示すマップを表示させておいた。

しばらくして,CA(キャビンアテンダント)さんがドリンクのサービスにまわってくる。
そこで,コーヒー(ミルク・砂糖はなし)をいただいたのだけれど。
これが,美味しくない。
というより,不味い。
これだったら,先ほどエアポートラウンジでいただいた無料のブレンド,さらには鉄道記念館の軽食スタンドでいただいたブレンドのほうが,よっぽどマシ。

機内のしおりによると,これはタリーズコーヒーのオリジナルブレンドだという。
しかしこれは,私が知っているタリーズのブレンドコーヒーとは,まるで別物。
タリーズのブレンドコーヒーは,もっとまともなコーヒーだったはず。
それとも,先日の参議院議員選挙で日本のタリーズの創業者が東京選挙区からみんなの党公認で当選したから,その影響でタリーズの味は変わってしまったのだろうか(そんなバカな(^^;)。
本来,スタバやタリーズのようなシアトルスペシャルティコーヒーは,一般のブレンドとは格が違うはずなんだけどな。

というわけで,スターフライヤーの機内サービスに対する私の印象は,決して良いものとはならなかった。
当分,乗らないぞ。

飛行機はそろそろ,羽田への着陸態勢に入る。
モニタ画面に表示された地図を見ると,木更津の北を通過して羽田に進入するようだ。
このコースなら,右側の窓からうちの実家のあたりが見えたかもしれない。
改めて,右側の窓際席を取れなかったことを残念に思った。

スターフライヤーの乗客は,羽田では第1ターミナルビルを使わされる。
そのため,飛行機は第2ターミナルビル側の駐機スポットに止まったのに,そこからバスで延々5分ほどかけて第1ターミナルビルまで運ばれることと相成った。
まあ,その点で航空会社を責めるのは酷というものだろうけど,それでもやはり,スターフライヤーへのマイナス印象を深める結果となった。

さあ。
羽田からは我が魔窟の最寄り駅へ,空港連絡バスが出ている。
あと20分ほどで次のバスが出る。
乗車券を買って,バスに乗ろうか。

今年の夏休み列車旅は,これで,おしまい。


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