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2010年05月19日19:52

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あの人はわたしを「りーなさま」と呼ぶ③（完）

返事が来たのは１週間後だ。
「『人生の重要な局面』って、やっぱり結婚バナシだったんだね。予想通り

。結婚はなかなかやり直しがきかないから、その気になれないならやめた方がいいよ」
例によって成田空港の出発ロビーから。これからワシントンＤ.Ｃ.なんだって！がんばってくーださーいね。

それにしても、妙に説得力を感じるアドバイスだ。さては、こいつ結婚済だ（苦笑）。あーぁー、力が抜けるぅ～。

「突然の結婚問題といい、りーなさまにもいろいろ謎があるということだね

。まあ、いい女には謎が良く似合うからね」
あら！お世辞を言えるようになって。喜んじゃいますよ。だけど、この人の前で笑顔を振りまくのはもうやめたい。だってアナタ、わたしとは大学教員・院生の関係以上になれないんですから。

さて、まじめに勉強しよっと。先生が『文藝春秋』の今月号（５月号のこと）に岡本行夫氏がよくまとまった記事を書いたから読んで下さいと言った。へーそうなんだ。『文藝春秋』ならうちにあるかなぁ。母親に訊いたが、買っていなかった。いったいわが家の情報システムは、知的水準は、つまるところ文化資本はどうなっているんだっと怒鳴ってしまう。しかしながら、毎月定期で講読すると、あのての総合月刊誌は場所を取って困る。１冊が２cmだとすると、１年間で２４cmも使う計算だ。とてもためておける長さではない。みんなどうしているのかな。出版社は、販売部数の落ち込みを悩むと同時に、個人での購入・保管に関する手ほどきをしてほしい。そうしたら多少の伸びシロがあるかもしれませんぞぅ。

大学図書館に『文藝春秋』がないわけないので、行って複写して読んだ。結局、「普天間返還」は完全に時期を逸しているのだから、誰にとっても満足の結果はもうどこにもないのである。地方政治の「短期的な勝利を求める」気質が、事態を進行させすぎた。こうした思いで目を通すと、この記事にも解決のための明快な答え・指南は書かれていなかった。手遅れなんですよと言ってしまえばミモフタモナイけど、政権の大失敗には違いない。

わたしは先生に、（自分の考えを述べず）彼の判断・分析を引き出そうと努めるメールを送った。
「りーなさま、この甘えん坊め

」で始まる返信には、問いへの回答がなかった。そして、後日「あの時の質問に答えていないし、どこそこで会いませんか」と提案してくる手口にはもう、乗らないでおこう。

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