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2010年05月18日23:04

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思い出の名作ゲーム 第17回 「THE 登山RPG」(PS)

…え?迷作の間違いじゃないかって??

まあ確かに世間では数あるバカゲーの一つとして一笑に付されただけで終わってしまった感のある本作ですが、果たして当時実際にプレイした人がどれだけいたのでしょうか。

恐らく実際に触れてみた人の多くはこのゲームに対して少なくとも一定以上の評価を与えているのではないかと私は思っています。
勿論私自身もこのゲームはもっと評価されてもいいと思っている人間の一人です。


今やDSやWii、PSPなど様々なハードで展開を見せているSIMPLEシリーズ。
私も一応その存在については走りとなったPSのSIMPLE1500シリーズ時代から知ってはいたものの当時はあまり関心がなく、興味を持ち始めたのはPS2のSIMPLE2000シリーズが台頭してきてからのことでした。

その後ネットなどで情報を集めているうちにPS2のシリーズがスタートした後もPSのほうでもかなり長い間ソフトがリリースされ続けていたことを知り、PSのマイナータイトル発掘の傍らSIMPLE1500シリーズで気になったタイトルにも次々と手を出していきました。

そしてとりあえずそれらの内容について確認すべく軽くプレイしてみて、「面白そうだったら後でじっくりやってみよう。」という思惑の元一本ずつチェックしていたのですが、その中で簡単な確認だけに止められずにどっぷりはまって一気に最後までやり遂げてしまったゲームこそが今回のお題である『SIMPLE1500シリーズ Vol.92 THE 登山RPG 〜銀嶺の覇者〜』だったのです。

というわけで少々前置きが長くなってしまいましたがこのTHE登山RPGというゲーム、その名の通り登山にRPG要素を盛り込むという大胆なアイデアが用いられておりまさに他に類を見ない内容に仕上がっています。

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このパッケージイラストを見ればどんなゲームかだいたい想像がつくかもしれませんが、要するにこのゲームでは登山の際に障害となる濃霧や滑落、落石などの自然災害から果てはイエティや雪女、雪男などの怪物が全てモンスターとして立ちはだかり、登山家(プレイヤー)はそれらとの戦いを経て山頂(ラスボス)を目指し、登頂することが目的となるわけです。

システムはSFCの名作シミュレーションRPG「伝説のオウガバトル」のものを簡素化した感じでプレイ感覚も結構似ています。

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ベースキャンプでいくつかの部隊を編成し、マップ上で移動先を決めていざ登山開始。すると進行方向に敵のシンボルも次々と登場し、ぶつかると戦闘に突入。

戦闘は標的の決定や緊急時のアイテム使用などを除けば基本的にオートで進行します。
この点もオウガバトルと似ていますね。

違う点があるとすればそれはなんといっても一定確率で敵味方共に“必殺技”が発動することに尽きます。

ではその必殺技と合わせてプレイヤー側が編成できる4種類の職種についてもご説明いたしましょう。

位置情報アタッカー
普通のRPGでは戦士に相当するクラス。
これがパーティに最低一人いないと山頂に挑めない為攻略上必須のクラスでもあります。
特徴はなんといっても高い攻撃力。特に一撃必殺級の威力を誇る必殺技は非常に心強い存在となります。

戦士的なクラスなのでPT編成時には前列で固定したくなりますが、実は後列に配した時のみ発動する全体攻撃の必殺技がかなり強いので相手によって頻繁に隊列を変更していくのも一つの戦法です。(前列時の必殺技は超強力な単体攻撃です。)


位置情報クライマー
こちらは忍者的な位置づけのクラスと言えましょうか。
攻撃力ではアタッカーに及びませんが素早さと命中率が非常に高く、必殺技には一定確率でステータス異常を与える効果もついています。

またパーティにクライマーを入れておくとマップ上の移動スピードが少しだけ早くなるというメリットもあるのですが、それほど劇的に変わるわけではないのでクライマーを敢えて組み込むか、アタッカー2人体制にするかでも結構悩まされます…。(一つの部隊は4人で構成されます。)


位置情報シェルパ
う〜ん、既存のRPGにはなかなかいないタイプのクラスですね。強いて言えばガタイのいい僧侶?
体力と防御力がずば抜けて高く、敵の攻撃から瀕死の味方をかばう能力も備えているのでパーティの壁役として重宝する他、傷ついたパーティの休養及び新たな拠点確保のためのテントが設営できる唯一のクラスなのでこれまた必須と言えます。


位置情報ナース
その名のとおり回復要員です。これもいないとお話になりません。
味方全体の体力・ステータス異常を回復させる必殺技「エアーリリース」がボス戦などで瀕死に追い込まれた状態で発動してくれた時ほど嬉しいことはありません!

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私はこの「一定確率で必殺技が出る」というシステムが大変気に入りました。

普段RPGをプレイしている時にはあまりいい印象を持つことがないランダム要素なんですが、このゲームの場合不確定要素が様々に存在するであろう登山を題材にしていることもあってこういうシステムとの相性は良いように思うし、結果的にプレイヤーに良い緊張感を与えることにも成功したのではないか…と少なくとも私は思いました。

もう一つ欠かせないのが冬山登山に非常に良く似合っている音楽の存在です。
ゲーム内容はシンプルですが、この点に限れば冬山の壮大なスケールを十分に感じさせてくれました。
マップBGM、戦闘BGM共に数こそ3種類ずつではありましたが、中でもマップ上で流れる「悪天候の中で」という曲が個人的にツボで、やや悲壮感も漂わせるこの曲のせいで一気に最後まで突っ走らされたといっても過言ではありません。

更に嬉しいことにこのゲームにはサウンドテストモードまで付いていて、全ステージクリア達成後もしばらくボーッと音楽を堪能しておりました。


説明書やゲーム開始後にあるチュートリアルだけでは全容を把握し辛く、戦闘のバランスも結構きつめでコツを掴むまでちょっとだけ苦労しましたが、登山をこのような形で表現するというアイデアは非常にシンプルシリーズらしいと思いましたし、ゲームとしての完成度も上々でSIMPLE1500シリーズ全体の中でもかなり上位に位置づけられるべき作品ではないでしょうか。

ただし、このゲームはあくまでも登山そのものよりもそれをいかにして既存のRPG風に仕立て上げるかということのほうに比重を置いて作られているので、登山が本当に好きで本格的な登山シミュレーションゲームをやってみたいと思っている方に薦められるものではないことを予め断っておきますね。

…フルプライスで大真面目に作ったらいろいろな意味で結構壮大で面白いゲームに化けるんじゃないかと思ってるのは私だけなんでしょうかねえ…?
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