本人の生活面に何か問題はなかったのか？

女子大生か 手足ない胴体発見
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千葉大のキャバ嬢殺害事件も結構ショッキングだったが、今回の島根県立大学女子大生の猟奇的な頭部切断殺害事件も田舎での事件だけに刺激的である。

いずれも殺された女子大生は気の毒である。僕などは大学生の頃の自分については思い出すことも難しい年齢になってしまったが、二十歳前後といえば人生バラ色に見える年代なんだろう。

でも彼女たちの死を今後の教訓とするためにあえて申し上げるならば、彼女らの生活面に何か問題、つまりこういう凄惨な事件の原因となるような要因はなかったのかどうかということである。

両方に共通するのは大学生になって親元を離れて生活するようになったことである。
国公立大学に進学するくらいだから高校時代まではそこそこ真面目にやっていたんだろうし、親の目もあるからやりたいことがあっても我慢するところも多分にあったんだろう。大学に入学して親元から離れたことで、多少羽目を外したとしても不思議ではないし責めることはできない。

高校デビューならばある程度の免疫力も大学生になる頃にはひととおり身についているだろうが、彼女たちのような大学デビューの場合、その点免疫力も十分ではなく、さらに親の監視の目も届かないとなると、リスクはきわめて増大することになる。
若い人に自己管理力を期待するのは限界があるし、二人とも親の仕送りも十二分には期待できない環境であったことを勘案すると、いろいろな誘惑には弱いと予想される。

したがって死んだ人を責めるつもりは毛頭ないが、生活面で全く問題がなかったとはいい切れないし、ちょっとした脇の甘さがもしあったとすれば、そこを悪い奴に突かれた可能性は高い。

交通事故もそうだが、どんな事件だって、どちらかが100%罪がないというケースはむしろ珍しい。
盛り場を歩いていて酔っ払いに絡まれたとしても、遅い時間に物騒な場所をぼんやりと歩いていた自分にも非があるのかも知れない。

だがそうやって今回の事件の原因や背景を考えていくと、死者のプライバシーに立ち入ることとなり、それはそれで遺族にとっては辛いことになろう。親としては知りたくなかった娘の隠された一面を直視することになるやも知れない。

こういうことをつらつらと書くのも、別に週刊誌的な興味本位とか面白半分からではない。
僕にも同じような世代の大学生の娘がいるから、決して他人事とも思えないからである。
たまたまウチの娘は既に高校生の頃から結構羽目を外した生活を送っていたし、自宅生でもあり、今回の二つの事件の被害者みたいにはならないだろうとは思う。
でも夜遊びして帰りが遅い（朝帰りすることもある）ときなどは、結構心配にもなるし、何度か厳しく叱ったこともある。
昔と違っていろいろな誘惑や罠が若い人の身の回りにたくさんある世の中である以上、いくら親が気をつけていても限界があるし、最終的には自分の身は自分で守るしかない。
したがって基本的には自分で痛い目に遭いつつ知恵をつけていくしかない。
ただし今回のように殺されてしまっては知恵のつけようもないし、あとで後悔してもやり直すこともできないが。