最近、ちょこちょこ絵を描いてるので、久々にまた個展をやろうかなと考えてます
前の日記で、イルカのエピソードを書いたけど、実は続きがありましてな
その当時、その女性の乳がんが消えたという報告を聞いて、ひさびさに個展をしようかなと思いついたのですよ
「○○○の画廊でしようかなあ〜」
と思いついた直後、来られたお客さんがこう言ったのですな
「私は、○○○に勤めていて、個展の企画をしています。個展をしていただけませんか?」
それではやりましょうと引き受けました。
個展がスタートして二日目、ひとりの女性が、絵を見て泣いていたのですな
赤ちゃんの天使の絵でしたよ
どうしたのですか?と尋ねると、
「一ヶ月前に子供を亡くして、ずっと閉じこもっていたが、今日はなぜか外出する気になりました。ふと、個展の看板が気になり、のぞいてみたら、この赤ちゃんの絵が目に付いたのです」
この人が言うには、亡くなった子供さんにそっくりなのだというのですな。
その子は脳性麻痺で、生まれて以来声も出さず、身動きもせず、何年もそんな状態だったのですが、ある日のこと、声を出して笑ったのでした。
ドクターや看護師たちは、これは奇跡ではないかといったそうです。
そして、笑ったその日、亡くなったのでした。
「ああ、この子は私たちに挨拶してくれたのだな・・・」
彼女はそう思ったそうです。
「私も、子供を亡くしたことがありますから、気持ちはわかりますよ」
と、私は女性に言いました。
私はこの女性に絵をあげたくなったので、「この絵は、あなたにあげますよ」と言ったのですな。
喜んでくれましたね。
個展が終わってから、絵を譲り受けに来られたのですが
その女性がこう話してくれました。
「実は、私は数年前から、脳腫瘍があったのです。手術できない部分で、治療が難しく、私は死を覚悟してきました。
しかし、先日、病院で診察してもらったら、腫瘍が消えていたのです」
ドクターから、ありえないことだと言われたそうですな
「きっと、あの子が、私の脳腫瘍を持っていってくれたのだと、私は思います」
そう、彼女は言いましたね。
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