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2009年10月18日05:45

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赤ちゃんの絵にまつわる話

最近、ちょこちょこ絵を描いてるので、久々にまた個展をやろうかなと考えてます

前の日記で、イルカのエピソードを書いたけど、実は続きがありましてな

その当時、その女性の乳がんが消えたという報告を聞いて、ひさびさに個展をしようかなと思いついたのですよ

「○○○の画廊でしようかなあ〜」
と思いついた直後、来られたお客さんがこう言ったのですな

「私は、○○○に勤めていて、個展の企画をしています。個展をしていただけませんか?」
それではやりましょうと引き受けました。

個展がスタートして二日目、ひとりの女性が、絵を見て泣いていたのですな

赤ちゃんの天使の絵でしたよ

どうしたのですか?と尋ねると、

「一ヶ月前に子供を亡くして、ずっと閉じこもっていたが、今日はなぜか外出する気になりました。ふと、個展の看板が気になり、のぞいてみたら、この赤ちゃんの絵が目に付いたのです」

この人が言うには、亡くなった子供さんにそっくりなのだというのですな。

その子は脳性麻痺で、生まれて以来声も出さず、身動きもせず、何年もそんな状態だったのですが、ある日のこと、声を出して笑ったのでした。
ドクターや看護師たちは、これは奇跡ではないかといったそうです。

そして、笑ったその日、亡くなったのでした。

「ああ、この子は私たちに挨拶してくれたのだな・・・」
彼女はそう思ったそうです。

「私も、子供を亡くしたことがありますから、気持ちはわかりますよ」
と、私は女性に言いました。

私はこの女性に絵をあげたくなったので、「この絵は、あなたにあげますよ」と言ったのですな。

喜んでくれましたね。

個展が終わってから、絵を譲り受けに来られたのですが
その女性がこう話してくれました。

「実は、私は数年前から、脳腫瘍があったのです。手術できない部分で、治療が難しく、私は死を覚悟してきました。
しかし、先日、病院で診察してもらったら、腫瘍が消えていたのです」

ドクターから、ありえないことだと言われたそうですな

「きっと、あの子が、私の脳腫瘍を持っていってくれたのだと、私は思います」

そう、彼女は言いましたね。





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