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2009年03月10日20:44

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孔子と天命

多くの日本人にとって成功は努力の賜であろう。
「なせば成る」は日本人がよく使う言葉である。
努力すれば必ず自己実現する、と教えられ成功しなければ
努力が足りない、と更なる努力を強いられる。
他人が成功したら
「きっとあの人は自分より努力したに違いない」と考える。

けれども同じ努力をしても同じ結果を得られないのは何故か?
そこで再び考える。
「きっとあの人は運が良かったのだ」と。
だが、そう考えてしまうと嫉妬心が生まれ、精神的苦痛を味わう。
嫉妬心の炎が燃え上がり、頂点に達すると
人は自分を殺すか他人を殺す。

社会主義は嫉妬心を人間から取り除く目的で作られたのかも知れない。
努力しようとしまいと報酬は同じ。
能力があろうとなかろうと報酬は同じ。
これなら嫉妬心は生まれない。
命令に従って生き、それに疑問を持たなければ精神的苦痛はない。
努力する必要も能力を向上させる必要もない。

努力すれば必ず成功する、と信じられるなら
死ぬ瞬間まで努力すればいいだろう。
ただし劣等感を克服しなければいけない。
潜在能力には格差がある、と考えればそれを受け入れたらいいだろう。
他人を見て「運が良かったから成功した」と考えるのも自由だ。
だが湧き上がる嫉妬心を抑えなくてはいけない。

天命とは天の命令のことである。
天の意志を命数といい、それを知ることが易である。
孔子は「命数は不可避であり、不変である」と説いた。
だが、「礼を身につけ天を敬えば天は力を貸す」とも説いた。
孔子の言葉をどう解釈するか、それは人による。

努力はしないよりした方が良いに決まっている。
努力が報われなければ自分を責め、
失敗を運のせいにして片付けてしまえば
自分を責めなくても済むが、嫉妬心を克服しなければならない。
いずれにせよ自分の心と格闘しなければならないのである。
人生とは苦難の繰り返しなのだ。







■元理容師、地下鉄で背広切り「身なりの良い人ねたましい」
(読売新聞 - 03月10日 12:16)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=773751&media_id=20
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