メインSP置換

　当家のメインSP(Speaker)をFE87の「カンSP１号」からFPSに交換した。暫定措置である。そうまでしてＭ氏にこのカンSPを貸し出したいという気持ちが勝った。本当は当家にはもう１組分のFE87/83用の木箱キットがあって、それを当家暫定にする予定だった。…ある筈なのだがまだ発掘に成功していない（汗）。それに見つかっても組み立てて接着剤が固まるまで１日や２日はかかる。捜索の時間も惜しいので暫々定だ。
　FPSはFostexのRP方式やヤマハオルソダイナミックと同じプリントコイル平面振動版なのだが、極めて手抜きな片側のみの磁石なので直線性はよくない。真空管時代の３極管シングルアンプ並みだ。とてもHi-fi用途に耐える筈はないのだが、困った事にこれ、結構聴ける（苦笑）。
　後面開放でバッフルも小さく、殆どユニット裸みたいなもんなのだが、そのせいで抜けがいいのかも知れない。しかしいかんせん能率が低い（のでこちらを貸出用にはできないのだ）。それに決定的に低音が出ない。製品は3Dウーファ内蔵アンプとセットなのだが今回は暫々定なのでモルフェウスにつないでヤマハのスーパーウーファと組ませてみた。カンSPでもこのウーファの上限いっぱいの150Hzで使っていたのだが、案の定このSPには全然足りないっぽい。まぁ当面TV番組の消化に使うだけなので間に合わせにはなるか。むしろちょっとぐらい不満がある方がモチヴェーションになる。
　画像はカンSPとFPS。なるべく同じぐらいの距離から撮影。設置場所はTVモニタの上隅。FPSは斜め後からも１枚。この「足」はどうやら壁掛けした時に壁に密着させないためのものでもあるらしい。デザインセンスは嫌いじゃない。