アース製薬株式会社 IR担当(または経営企画部 サステナビリティ推進室)御中
拝啓
貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。私は貴社の株式を保有する株主のひとりです。先日、本年度の株主優待(自社製品詰め合わせ)を受領いたしました。しかしながら、大変遺憾ですが、今回届いた内容物も前回同様、我が家の生活様式には合わず、最終的に廃棄せざるを得ない状況となっております。この現状を踏まえ、貴社が対外的に広く標榜されている「SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み」および「サステナビリティ基本方針」との間に、著しい矛盾を感じざるを得ず、強い危機感を抱いております。
貴社は近年、製品のプラスチック削減や環境配慮型ボトルの採用など、環境負荷低減を積極的にアピールされています。しかしその一方で、株主優待という年に一度の重要なステークホルダーへの還元において、「株主側の必要性を無視し、一律で現物を問答無用で送りつける」という、旧態依然とした仕組みを頑なに維持されています。
使われないと分かっている製品を製造し、配送コストとCO2をかけて送り届け、最終的に家庭でゴミとして廃棄させる。この一連の流れのどこに「持続可能」な要素があるのでしょうか。株主から見れば、貴社の言われるサステナビリティとは単なる「お飾り(グリーンウォッシュ)」であり、実態は「売りたい商品をプロモーションとして押し付ける」という、営業・マーケティングサイドの社内都合が最優先されていると言わざるを得ません。
他社に目を向ければ、電鉄系企業のように流動性が高く他者へ譲渡(循環)できる優待制度や、近年では無駄な廃棄を一切生まない「選択制カタログギフト」「デジタルギフト化」「不要な場合の社会貢献活動への寄付」など、真に環境と株主に配慮した制度への移行が急速に進んでいます。
自社製品の現物支給に固執し、株主に廃棄の痛みを押し付ける現行の制度は、貴社のブランド価値を著しく毀損していると感じます。有言実行のSDGsを推進する企業として、以下の2点について明確な改善および見解を強く求めます。
1. 一律送付の見直しと選択制の導入:不要な現物を受け取らない、あるいは別製品やデジタルギフト等を選択できる仕組みを早急に構築すること。
2. 「現物押し付けによる廃棄リスク」に対する認識:サステナビリティを掲げる企業として、優待の現物支給が家庭での廃棄を生んでいる現状をどのように捉え、総括されているのかのご説明。
口先だけのサステナビリティではなく、ステークホルダーへの還元姿勢においてこそ、真摯な変革を示されることを期待しております。本件に関する貴社の見解を、次回の報告書等を通じて広く株主に示していただけますようお願い申し上げます。
敬具
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