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2026年05月01日07:39

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水曜クビ×4日記1455:トゥインクルトゥインクル、キラー・カーン!


霧が立ち込める、まるでドラキュラ伯爵が住んでいそうな古城がある。そこは米軍の精神病院(第18施設)。ベトナムで心を病んだ者たちが収容されているのだ。その中でも、特に騒々しくかつインテリな患者がいた。名はカットショー大尉。彼は戦場経験のない宇宙飛行士。月面有人飛行ロケット発射の土壇場で逃げ出し、ここに幽閉されたのだ。ある日、18施設に新任の精神科医ハドソン・ケーン大佐がやってくる。軍医フェル大佐から患者たちのファイルを受け取り、患者たちの意味不明な話に耳を傾けて優しく接するケーンに対し、当初は反抗的だったカットショーたちも次第に信頼をおくようになっていくが…


「トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン」


以下、私の死が君へのネタバレ療法になる。


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プロレスのキラー・カーンとは関係ありません。そもそも本作はカーン(Khan)じゃなくケーン(Kane)ですので日本語表記がおかしい。タイトルのインパクト重視で故意に「カーン」にしたのかな。ちなみにKaneを聖書のCainから来ている苗字では?と疑えば、ケーンの正体も察しがつきますね。

神と愛を信じる殺人者が、孤独死を恐れる無神論者を救済する話。それだけ聞いたらピンと来ないかも知れないけど、ある意味で宗教映画であり、反戦映画でもあります。


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「エクソシスト」原作者ウィリアム・ブラッツィの原作・脚本・監督作品。邦訳は創元から出ていて「センター18」というタイトルです。ブラッツィって、「エクソシスト3」で証明したようにエンタメ映画監督の才能は全くありません。退屈と無駄が続いた挙句、終盤にやっとツイストがかかって爆発が起きるというツクリなので、観ていて割と苦痛な映画です。言うなれば「カッコーの巣の上で」ミーツ「タクシードライバー」、時々「シャッターアイランド」でしょうか。前半の患者エピソードをコンパクトにするとか、精神病患者の待遇改善や看守の意識改革などのヒューマンドラマ味を濃くするとかすれば退屈しないのにと思ったり。患者の奇行を出オチギャグにしておいてリアクションが無い…というのが延々続くと眠気を誘発しますよ。

ケーン大佐役のステイシー・キーチ、無表情だとなんだか坂口拓っぽい雰囲気です。厳格なグローパー少佐を演じたネヴィル・ブランドも良かったな。決して面白くはないけど、独特で価値ある一本。ポール・シュレイダーが監督していたら絶対に化けたはずの惜しい映画です。シネマート新宿の「新宿ハードコア傑作選2」ラインナップで未見の作品はこれと「オニオンフィールド」だったので、とりあえず観られて良かった^_^
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