昭和11年、内閣は陸軍第一師団の満州派遣を決定した。前年に陸軍内部で起きた暗殺事件を受け、現状に不満を抱える青年将校たちが集まる第一師団を丸ごと所払いするつもりなのだ。だがこの決定が逆に将校たちを刺激。歩兵第三連隊の中隊長・野田大尉、安東大尉、そして安東の士官学校同期の経理・磯野や栗林中尉らが中心となり決起の機会を伺う。将校だけならともかく、兵まで動かしての決起には消極的だった安東は、部下の二等兵が農家の両親と心中したとの知らせを聞いて腹を括った。政治腐敗と農村の貧困で、日本はガタガタになっている。今こそ財界に阿る内閣重臣らを始末し昭和維新を遂行しなければ…
「銃殺」
もう3月に入りましたが、二月末に視聴したのが2.26を扱った実録ドラマ。鶴田浩二主演です。劇中、微妙に役名変えてますけど、主人公は安藤輝三中尉。侍従長・鈴木貫太郎にトドメを刺さなかった男ですね。
クーデターにロマンを感じてしまうのは不謹慎なんだろうけど、安東の目を通して経過を追うとやはり悲劇の主人公に見えてしまうんですよね。陸軍上層部はクーデター容認の姿勢だったのに天皇陛下の一言で態度を変えちゃうし、ツメの甘さも多いしで可哀想な感じ。自決しないであえて裁判〈軍法会議〉の道を選んで投降するも、主義を語る場所すら与えられず処刑という結末もまた哀しいし。動機と結果が全く違うけど、よりスマートかつスピーディにコトを起こす「ソウルの春」と見比べるのも一興かもしれない。
…鶴田浩二の妻役で岸田今日子が出演。岸田今日子史上全く怖くない役でむしろ憐憫を誘うのでレアかも知れない…
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