12/14(水)
Wカップ出場国の一つイランのサッカー界で大きな問題が起こっている。米CBSとイラン政府系タスニム通信によると、ヒジャブの被り方を巡る、抗議のデモに参加したアミル・ナスルアザダニ選手が、イラン当局から死刑判決を受けた。
写真=アミル・ナスルアザダニ選手(26)掲載元 FIFPRO公式ツィッターより
事の発端は11月16日、中部の古都イスファハンである。同選手が加わったデモ隊と衝突した治安部隊のメンバー3人が殺害される事件が起こった。警察側は容疑者とみられる9人の身柄を拘束した。既にイラン国内では、今年9月から各地で起こり始めたデモの参加者から、殺人罪や神に対する戦争を行った罪で、2人の死刑を執行している。国際プロサッカー選手会(FIFPRO)は、12月12日(日本時間13日)、公式ツイッターで声明を発表した。「女性の権利や基本的自由を求める活動をイラン国内で行ったアミル・ナスルアザダニ選手が、死刑執行の危機に直面しているという報道に衝撃を受け、気分を害している」
起訴された選手の身を案じて「我々はアミルと連帯し、直ちに彼への処罰を取り消すことを求める」と抗議した。
同国は1979年に、ホメイニによるイラン=イスラーム革命後、コーランの教えと伝統に基づいた法律により、女性の社会進出や参政権を阻んだ。自由な西欧への社会を目指して、国内からでも現政権に批判の声が上がっていた。反米姿勢を貫いた結果、イランはロシア軍に武器を供与し、ウクライナ東部攻略に加担した。今人権侵害により、孤立感を深めている。
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本題 Wカップ企画(8)クロアチアの美しい自然 全3回のうち2回目 第3章と第4章 準決勝 第1試合 クロアチア 対 アルゼンチン戦レポート
目次
・第1章 美しいクロアチアの自然 全3回のうち2回目
��森と湖の楽園プリトヴィッツェ
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・第2章<Wカップ 準決勝 第1試合 クロアチア 対 アルゼンチン戦レポート>
前回Wカップ企画(7)美しいクロアチアの自然{1回目(�,鉢◆法僉―燹昂莨 .�ロアチア 対 ブラジル戦レポート
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Wカップ企画8回目は、クロアチアの美しい自然��と�い任△襦9馥發離�ルロヴァッツ郡にあるプリトヴィッェ湖畔国立公園とコパチュキ・リトが舞台である。続いて、準決勝 第1試合 クロアチア 対 アルゼンチン戦のレポートへと続く。
第1章 美しいクロアチアの自然2回目(第3章と第4章)
�� 森と湖の楽園プリトヴィッツェ
冬が過ぎ、春を迎えると、プリトヴィッツェ国立公園は、一段と緑が濃くなった。16個の湖が滝によって結ばれ、森と水の楽園といわれる。湖の高低差は135mに及ぶ。最も大きい滝の落差は70mに達する。湖の中をファイヤーサラマンダーというカエルが泳いでいた。黒色の体にオレンジの斑点が混ざり、岩の上を慎重に這い進んだ。火をつけた薪から突然現れたことから、ファイヤーの名がつけられた。オレンジの部分には毒を蓄え、長い尻尾を引きずりながら歩き出した。
湖同士の間で標高差が生じる分けは、炭酸カルシウムが固まって、岩になっているからである。科学用語では石灰華現象という。石灰岩を形成する炭酸カルシウムが、コケに付着して、流されずに固まって、石に変わるのである。石灰岩を多く含む沈殿物のことを「トラバーチン」ともいう。階段状の湖が特徴的だ。一帯の地質は、水を通しにくいドロマイトと柔らい石灰岩から成る。侵食度合いの差から、地形の変化が激しくなった。水中には、流された木が積み重なり、枝が浮き上がっていた。年間1cmの速度で石灰は大きくなる。静かな滝つぼには、淡水魚のコイカが群を作っていた。在来種に取って代わり、公園内の湖で繁殖しているという。

青緑色に染まる湖面は、石灰岩層に浄化された水を称えている。湖の元を辿ると、石灰岩の洞窟にある。雨水による侵食作用を受け、天井からしずくが滴り落ちていた。光が届かない洞窟には、ホライモリが潜んでいた。流れがほとんどなく、地面にへばりつきながら泳いでいる。目が退化して、足も短く、泳ぎは得意ではない。生きた化石と呼ばれるほど原始的なイモリ科の仲間である。現在ヨーロッパ南部の一部地域に生息し、伝説の竜の子供や人間の胎児といわれていたという。ゆったりとした動きから想像できないほど、獰猛で、小さな無脊椎動物を丸のみにする。寿命は平均50年になる。
雨水に溶けやすい石灰岩は、風の影響も受けやすく、岩の側面が削られ、尖った形に変わる。洞窟内では、天井から下がる氷柱と、地表から突き出す岩が向き合い、やがて一つの柱になる。
プリトヴィッツェ国立公園の面積はおよそ300平方キロメートルに及ぶ。森林面積が4分の3を占め、春、夏、秋、冬と季節ごとに装いを変える。岩に張り付くように伸びる樹木は、昆虫達の住処となる。コフキコガネは、地中での幼虫時代を3年間経験した後、わずか6週間の成虫時代を過ごす。短い羽を使って、森の中を飛び回り、繁殖相手を探す。小熊を連れた母熊が、草を掻き分けながら、斜面を登った。突き出た岩を避けながら、草の匂いを嗅いで、辺りの様子をうかがう。小熊は後ろ足で立ち上がり、母親のしぐさを観察していた。母熊は、茂みの中にいる若いクマを見つけたのである。若いクマは、一頭のアカシカをしとめていた。母熊の視線に気づき、獲物の首筋を加えて、引きずりながら、逃げていった。
下流付近に目を向けると、カルジェロヴァツ湖とミラノヴァツ湖の間を散策路が通り、落差78mのプリトゥヴィツェ滝まで繋がる。公園内は、散策路と道路が整備され、バスに乗って移動することも可能だった。16の湖で唯一コジャク湖には、遊覧船が走っている。全ての湖の水は、石灰岩でろ過され、透明度が高く、青空と木々を鏡のように映し出していた。国立公園の地形を見てみると、高低差があり、複雑に入り組んでいることが分かる。ブルゲティという場所は、池サイズの小さな水溜りが集まり、一つの湖として数えられている。水深はわずか2m、木目の細かい砂が敷き詰められていた。上流のグラディンスコ湖では、他の湖から小川が注いでいる様子が観察できる。小川を辿ると、大量の水しぶきを跳ね返すビッグスプレー滝があった。

観光ガイドで滝の数は92と書かれているが、55個まで減るときもあれば、500個まで増えるときもあるという。雪溶けの季節には、水が溢れ、滝の数が増える。国立公園が地図に記載されたのは16世紀、18世紀後半の出版物には、すでに記載されていた。さらに上流を辿ると、緑に囲まれた小さなミリノ湖がある。水深は1m未満、小さな滝から水が供給されている。30m上がったところに園内で3番目に大きいガロヴァツ湖が広がる。湖のほとりには、木が倒れていた。森の中には、1460種類の植物のうち、70種が固有種だという。ガロヴァツ湖の流域を走る遊歩道の階段を上ること、標高598mのヴィル湖にいきつく。すぐ隣には、標高605mのバティノヴァツ湖、2m高いところにベリコ湖があった。湖によっては、小さな波が立ち、木の葉を揺らしている。緑に囲まれた静かな湖は、小波さえ立たず、静かに時間が流れている。いずれの湖も共通して倒木が積み重なっていた。倒木は炭酸カルシウム質で、水にも溶かされず、残るという。
階段を上ると、深さ13mのオクルグリャク湖がある。太陽の光に照らされ、燦燦と輝いていた。オクルグリャク湖には、複数の小川が糸のように交わりながら注ぎ込んでいた。季節によって、小川が交わる場所は変わるという。水は一端地下にもぐって浄化される。不純物が取り除かれ、湧き水となって、湖を作り出す。階段を上りきると、深緑色に囲まれたツギノヴァツ湖が広がった。標高は620m、風の影響もなく、細長い形をしていた。まるで小さな川のようだった。波も立たず、穏やかに水が流れている。一番高いところには標高637mに達するプロシチャンス湖がある。公園内で最も標高が高く、周囲一体緑に囲まれ、透明度が高い水をたたえている。


湖の周りの森の中には、ひっそりと生物の営みが続けられてきた。古い木の洞では、フクロウが巣作りをしていた。子育て中母親フクロウは、日中でも森の中を飛び回り、地面を見下ろし、ヨーロッパヤチネズミを探す。ブナの木々が群生する森は、ヨーロッパヤチネズミの理想郷である。ブナの実りが豊かな年、ヤチネズミの数は急激に増え、フクロウの子育てを支える。
高い木々の上では、コウノトリ科のナベコウが子育てをしている。巣作りの場所は、ブナの原生林で、オスとメスが協力して、巣を守りながら、子供達に餌を運ぶ。ヤマネコが、ナベコウの巣を見上げていた。木登りが得意なヤマネコ対策として、ナベコウは滑りやすい幹に巣を作っていたのである。ヤマネコの母親は、子供達を従え、昆虫の取り方を教えていた。子供達は、母親から狩りを習い、半年後には独立する。
ナベコウの雛鳥は成長して巣に入りきれなくなると、木の枝に止まって、じっと森の彼方を見つめた。親鳥と大きさが変わらなくなると、巣立ちを促される。親鳥は、餌を運ぶ回数を減らして、雛を誘導する。雛鳥は、全身の羽毛が抜けず、羽ばたきを初めて、胸筋を鍛え、巣立ちに備えた。
アオサギの雛は、生後6週間が立った。三羽の兄弟が、巣の土台となる枝を引っ張りあっていた。親鳥が留守の間、口が寂しくて、つい枝を噛んでしまった。およそ生後8週間が経過すると、巣から離れ、独り立ちを始める。
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クロアチア北東部にあるコパキュキ・リト自然保護区は、ドナウ川とドラバ川の合流地点に当たる。辺り一帯季節に問わず、湿地が広がり、水鳥の楽園と呼ばれている。草薮の中にコブハクチョウの巣が設けられていた。草藁を敷き詰めて巣を作り、羽毛を被せて、卵を温める。すぐ近くでオスが注意深く見張っていた。メスは、およそ1ヶ月抱卵し、嘴で毛を手入れしていた。オスは、見張り役を任され、日中はほとんど巣穴の外で過ごす。
岸辺では、ヨーロッパヌマガメが、甲羅を干していた。変温動物であるがゆえ、日暮れと明け方はほとんど動けず、活動時間は制限される。明け方に甲羅の中に太陽のエネルギーを蓄え、日中は行動範囲が広がる。9月まで卵を孵化させるため、夏の間はたっぷり食事を取らなければならない。母ガメが食糧不足に陥ると、9月に卵は孵化せず、冬を越え、春までかかるという。産まれてくる小亀は、母親を知らず、沼地から本能的に水の中へ向かう。水の中でカワウソの標的になったザリガニは、倒木に隠れ、通りがかる魚に挟みを突き出して捕らえていた。ヌマガメの子供は、水の中でも酸素を取り入れ、やがて訪れる冬の間地面に潜む。
樹上では、ヨーロッパキタリスが、細枝を伝って、先端に付く葉っぱを食べていた。キタリスは、地上で暮らすシマリスと住み分け、樹上で一日を過ごし、時折地面から木の実などを採取する。冬でも冬眠せず、秋はあわただしく、食料採取に奔走し、地面の中に残り物を産めておく。日本では、北海道に近縁のエゾキタリスが生息する。
樹上生活を営むヨーロッパキタリスは、ヒグマの足音を聞きつけると、速やかに枝の上を走って、目が届かないところに逃れた。ヒグマは、木登りが得意で、枝を折って、果物を調達する。食料探しをするヒグマの視線の先に、ヨーロッパアナグマがいた。ヒグマは、ヨーロッパアナグマを気にせず、先に樹液にありつき、舌先で舐めとった。アナグマは、ヒグマに逆らえず、木の根元に溜まった落ち葉に鼻を突っ込み、昆虫を探った。樹液を独占したヒグマだが、耳元ではハチが飛び交い、攻撃を食らった。痒みを感じて、頭を引っかき、うずくまった。ヒグマは、ハチを避けて、他の木に移った。冬眠に備え、木の枝を掴み、色づいた落ち葉をせっせと口の中に運んだ。
岸辺に突き出た枝の上に一羽のトンボが止まっていた。与えられた命は数週間、オスのトンボは、メストンボの背中にしがみつき、交尾を迫っていた。
細い木の枝には、ツリスガラが小枝を重ね、綿を敷き詰めて、巣をかけていた。細い枝先は、風に揺られ、巣作りをしている最中、バランスを失うことがあった。編み上げた巣を完成させると、いよいよ産卵が始まる。ツリスガラの巣がかかる木の根元には、ヨーロッパヤマカガシがいた。木の上の巣に気づくことなく、去っていった。
風化した崖の穴には、ハチクイの巣がある。メスのハチクイが、居場所を確保し、オスを呼び寄せる。オスは、ミツバチを加えて、針の部分を岩や木に叩き、口の中に入れる。春から秋の間まで、花に彩られるクロアチアの草地で、古くから養蜂が行われていた。一つの巣箱に8万匹が住み、花から蜜を採取する。一匹の女王蜂と数百匹のオス蜂以外は、すべて働き蜂である。巣箱に蜂蜜が生成され、人間の食料品にもなった。嗅覚に優れるハチは、爆発物を嗅ぎ分ける能力を秘めているという。現在旧ユーゴスラビア戦争で地中に埋められた地雷を撤去するため、ミツバチを使う動きが出ている。
7月、夏本番を迎え、暑い日ざしが降り注いだ。チゴチュ村では、コウノトリの雛が順調に育っていた。一つの巣穴から生まれる雛は3羽から4羽に上る。大人のコウノトリは、代わる代わる巣の番人になり、雛の面倒を付きっ切りで見ていた。巣から離れた一羽が、狩りに出かけ、湿地で見つけた魚を持ち帰っていた。雛の脱水症状を回避するため、嘴の中に溜めておいた水をホースのように吹きかける。生後3ヶ月が経過した雛鳥は、親鳥とほぼ同じ大きさになり、翼を羽ばたいて、胸筋を鍛えていた。秋にはアフリカへ渡り、春に再び繁殖地に飛来し、子育てを行う。
群の絆が強いオオカミは、ヨーロッパイノシシを群れの力でしとめていた。体の大きなヒグマに気づかれないように速やかに食事を済ませる。ヒグマは嗅覚が優れ、数キロメートル先の血の匂いを嗅ぎつけるほどだ。オオカミから餌を奪おうと、接近した。不穏な気配を察した一頭のオオカミが、口が真っ赤なまま、顔を上げて、茂みから出てきたヒグマを見つめた。オオカミを恐れずに、堂々と近づき、中に割って入った。一頭のオオカミは、食べ物を守るため、吼え声を上げて、ヒグマの足に噛み付いた。ヒグマは一瞬退いたが、この噛み付いたオオカミを片手で叩いて、追い出し、肉にくらいついた。オオカミの集団は、一端倒木の裏に隠れて、作戦を練る。ヒグマは、爪を立てて皮をはがし、肉を切り裂いていた。オオカミの集団は、いっせいに吼え声をあげて、四方からヒグマに飛び掛った。相手の弱い背中を突いて、獲物から遠ざけた。厳しい冬に備え、オオカミもヒグマも食料の確保に必死だった。国立公園は、朝晩特に冷え込み、霧が立つ。そろそろヤマネは冬篭りを始める。
サヴァ川の流域にある葦の湿原では、クロアチア国産の馬が群れていた。一頭の馬が前足を折り曲げて座ると、仲間が首筋に生える繊毛を撫でていた。水際の草地には、ヘラサギやコサギ、ムラサキサギの巣がある。ムラサキサギの雛は暴食で、親鳥が戻ってくると、喉から声を絞り出して、餌を要求する。成長盛りの雛鳥は、親鳥と体の色に違いはなかった。およそ250種類の鳥類が子育てしていることから、生物多様性を示す重要なホットスポットに指定されている。
次回最終第5章では、秋の景色を紹介する。
第2章<Wカップ 準決勝 第1試合 クロアチア 対 アルゼンチン戦レポート>
写真 リンク無記載 掲載元 スポーツナビ テキスト速報より
https://soccer.yahoo.co.jp/wcup/category/2022/game/2022121301/text?gk=18
日本時間12月14日(水)午前4時からクロアチア 対 アルゼンチン戦が、ルサイルスタジアムで始まる。前回ロシア大会で、両チームは予選リーグ第2節で激突した。前半に1点を先行していたクロアチアが、終盤モドリッチのゴールなどで、3対0でアルゼンチンに勝利している。右エンドにクロアチア、左エンドにアルゼンチンが入り、クロアチアボールで始まった。一進一退の攻防が続く中、アルゼンチンは31分にチャンスを掴んだ。センターバックのオタメンディが出したパスを、ハーフウェー・ラインの若干手前でボランチの一人フェルナンデスが受ける。センターサークルの左横でボールタッチしたフェルナンデスは、右足のつま先で、ゴール前に走るアルバレスを狙って、スルーパスを送った。バウンドしたボールと前に飛び出るGKリヴァコヴィッチの動きを同時に確認しながら、アルバレスはゴール前にとびだす。クロアチアは、センターバックのロブレンが残ったことにより、オフサイドトラップに失敗した。抜け出したアルバレスは、右足でボールをコントロールして、前に飛び出たGKリヴァコヴィッチの左に持ち出す。勢い余ったリヴァコヴィッチは、手を伸ばした状態でアルバレスと接触して、倒した。主審は笛を吹き、PKの判定を下した。
写真=GKリヴァコヴィッチとアルバレスの接触シーン
好機を阻止したリヴァコヴィッチはイエローカードを受けた。22歳のアルバレスは、キーパーより先にボールに触ったことにより、PKの獲得に繋がるファウルを誘った。キッカーはメッシである。短い助走から左足を振り抜いた。右ネット上隅に向ったボールに、横飛びしたリヴァコヴィッチの手は届かず、ゴールネットを揺らした。1対0.リヴァコヴィッチの読みは当たっていたとはいえ、球のスピードとコースが上回り、きわどいコースに決まった。
写真=メッシのPKでのゴール
リードを奪ったアルゼンチンは、2トップの1角メッシを残し、引いて守りながらもブロックを築く。38分、クロアチアは右サイドのショートコーナーから、斜め45度でブロゾヴィッチが右足でクロスを送る。ブロックに入ったアルバレスに当たり、球の勢いがおちて、ゴール前にこぼれた。アルゼンチンは逆襲をかける。センターサークルの中からアルバレスが、ボールを持って全速力で駆け上がる。クロアチアは、エリア内で立ちはだかったソサが、右足を伸ばしたものの、空振り気味のキックになった。浮いたボールを、アルバレスは右足の甲でコントロールし、GKリヴァコヴィッチの至近距離からシュートした。リヴァコヴィッチの右の肩口を抜けていくボールは、そのままネットに突き刺さった。2対0.先制のPKを獲得したアルバレスは、50mのドリブルからゴールを決めた。
写真=アルバレスのゴールシーン
アルバレスは、長い距離をドリブルしながら、足元にボールを置き、数的不利の状況を打開した。アルゼンチンの2トップを組むメッシもアルバレスも共に身長は170cm、ボールタッチが柔らかく、足元でコントロールする。
続く41分、2点リードのアルゼンチンは左サイドからのコーナーキックをメッシが蹴ると、ゴールに直接向う。ニアサイドでタグリアピコが頭でボールに合わせた。クロスボールの勢いを殺さずに、角度を変えたことにより、ゴール前でショートバウンドする。瞬時に横飛びしたGKリヴァコヴィッチの両手にボールが当たって、逆サイドからのコーナーキックに変わった。リヴァコヴィッチは、瞬間的にボールに手が伸びて、追加点を阻止した。クロアチアは、ゴール前でマークの受け渡しに失敗し、タグリアピコをフリーにしていた。劣勢のクロアチアは、視野が広いモドリッチにボールが収まると、状況が変わる。44分、左サイドバックのソサが、左ボランチのコヴァシッチにボールを出す。コヴァシッチは、右足でエリアの外まで下がるトップのクラマリッチにボールを送る。エリアすぐ外のクラマリッチは、右足で落とす。すぐ左横のパシャリッチが右足にボールを当てた。クラマリッチは、いったんキープして、フリーになった右斜め横のモドリッチに出す。モドリッチは右足でシュートを打った。手を後ろに組んだセンターバックのオタメンディが胸でボールを跳ね返す。モドリッチはもう一度ボールを拾い、エリアすぐ外の斜めに構えた右サイドバックのメラノヴィッチにパスを送った。メラノヴィッチは、右足でクロスを送った。センターバックのロメロに当たって、インコースへと変わる。瞬時に態勢を変えたGKエミリアーノ・マルティネスは、体を倒しながら、両手を伸ばす。キャッチングを試みたものの、わずかにこぼした。ゴールラインギリギリでバウンドしたボールを、パシャリッチが右足で蹴りこんだ。態勢を完全に崩したGKエミリアーノ・マルティネスの右手に当たって、サイドネットの外を揺らした。主審の判定は、ゴールキックだった。失点を阻止したエミリアーノ・マルティネスは、クロスボールへ備えながら、ニアサイドを意識したことにより、ゴールへ向うボールに反応した。
写真=モドリッチのシュートをブロックするオタメンディ
前半アルゼンチンの卓越した個人技が、クロアチアを上回り、2対0のスコアで終った。
エンドが変わった後半、2点リードで、スコアに余裕が出たアルゼンチンは守備のブロックを築きながら、個人技で勝負をかける。23分、右のタッチライン際でメッシが、センターバックのグラウディオルとせりながら、ドリブルをしかける。ボールをいったん足に当てて、緩急をつけながら、突破口を開く。グラウディオルは、エリアのライン上で体を張ってプレスをかける。メッシは、ゴールライン際の方へボールを持ち出し、腰を捻りながら、ゴール前のアルバレスにクロスを出した。アルバレスは、ニアサイドに寄るGKリヴァコヴィッチをみて、右足でゴールに流し込んだ。ネット中央を揺らした。3対0.アシストしたメッシのドリブル力と視野の広さが発揮されたゴールである。
写真=アルバレスの2点目のゴールシーン
身長170cmのメッシは、高さで勝るグラウディオルに潰されそうになりながらも、踏みとどまり、エリアの外から切り返しを入れて、エリア内に入った。グラウディオルは、ファウルを警戒して、強くプレスをかけられなくなる。個人技によりクロアチアDFを切り崩した。3点ビハインドを追ったクロアチアは、ゴールから約30m付近から得たFKのキッカーをペリシッチがつとめる。助走をつけて、左足を振りぬいた。
壁の横を抜けていくボールは、微妙に曲がりながら、右ネットに向う。ワンバウンドしたボールを、体を倒したGKエミリアーノ・マルティネスが両手で抑え込んだ。エミリアーノ・マルティネスは、オランダ戦のPK戦で2本のセーブを記録している。キャッチングの安定感に定評があり、今大会株を上げて一人である。試合は、3対0でアルゼンチンが、クロアチアを圧勝した。
写真=GKエミリアーノ・マルティネス 掲載元 FIFA.com LIVE BLOGより
https://www.fifa.com/fifaplus/en/match-centre/match/17/255711/285075/400128143?country=JP&wtw-filter=ALL
写真=試合終了のホイッスルが鳴った直後の様子
アルゼンチンは、共にボールコントロールとドリブル力に秀でたアルバレスとメッシの持ち味が最大限に発揮されていた。引いて守りながらも、少ない人数でゴールを決める力がある。対照的にクロアチアは、先制のPKを許すと、自陣のゴール前での競り合いの際力を発揮できなくなった。接線が予想されながら、終始アルゼンチンのペースでゲームを終えた。2大会振りの決勝戦に進み、36年ぶり3度目の優勝を狙う。
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