英で訓練受けるウクライナ新兵 学ぶのは生存力と近接戦闘能力
2022年10月18日 12:14
【10月18日 AFP】爆発による煙が立ち上る中、顔に泥を塗ったウクライナ人新兵がライフル銃を手に平原を突き進んでいる。だが、ここは母国の最前線ではない。英国で戦場において必要不可欠な技術を学んでいる。
ウクライナ軍に志願した新兵の第1陣が7月に英国入りし、これまでに5700人以上が訓練を完了した。英国はウクライナ人新兵計1万9000人に訓練を実施するとしている。
訓練は爆発物や軍用車両を用いたリアルなもので、俳優が負傷兵を演じている。
新兵に従軍経験はほとんどまたは全くないが、5週間で高度な戦闘技術を習得する。
泥を塗った顔を目元まで隠し、「パンダ」のコードネームで呼ばれる新兵は、「本格的な侵攻が始まる前は、ごく普通の民間人だった」と語った。「(でも)侵攻が始まってからは普通の市民生活を送ることができなくなった」
侵攻前はエンジニアとして働いていたこの新兵は「だからウクライナ軍に入隊した」「戦場に出て、学んできたこと全てを実践する準備はできている」と語った。
■近接戦闘能力
英国軍第5ライフル歩兵大隊指揮官を務めるケンプリー・ブキャナンスミス(Kempley Buchan-Smith)中佐は、ここで教わる二つの最も重要な技術は「戦場での生き残り方と、可能な限り高めた近接戦闘能力だ」と語った。
ブキャナンスミス中佐によると、ウクライナ新兵は「包括的な訓練プログラム」を通じて、射撃技術や武器の取り扱い、市街戦や塹壕(ざんごう)戦、戦場での応急処置、国際法に基づく武力紛争規定などを学ぶ。 この日は「実弾射撃の正確性を確認」し、「標的出現時の交戦」を想定した訓練を行うという。
新兵らは土のうの後ろで身をかがめ、「敵」の攻撃に対応する。茂みの近くに倒れている男性という「民間人負傷者」という突発事態にも対応しなければならない。
兵士たちは悪態をつきながら男性の傷に包帯を巻くが、英国人教官にはきちんと巻いていないと指摘される。
訓練を監督するウクライナ将校の一人は「訓練は誰にとっても必要だ」「特にこのような困難で先が読めない状況では」と語った。
訓練を完了したウクライナ兵は、英国軍から寄贈された防弾チョッキやヘルメットなどの装備品一式を持って帰国する。
■「進撃の準備完了」
ブキャナンスミス中佐によると、ウクライナ軍は最近ロシア軍からの領土奪還に成功しており、訓練は現状に即したものとなっている。
中佐は「ウクライナ軍が東部で進撃していることから分かるように、われわれは訓練の性質をより攻撃的なものに変えている」「ウクライナ軍が進撃を続ける準備は万全だ」と語った。
ウクライナ新兵の部隊はその後、屋外で座学を受け、旧ソ連で開発された水陸両用軽戦車MTLBや地対空ミサイルシステムSA13や、米国製の携行型対戦車ミサイル「ジャベリン(Javelin)」などについて学んだ。ブキャナンスミス中佐にはウクライナ人通訳が付いている。
ウクライナ新兵の訓練は、英国軍がウクライナ軍に訓練を提供する「オービタル作戦(Operation Orbital)」に基づくもの。オービタル作戦2015年に始まり、これまでに2万2000人以上が訓練を完了した。
教官を務めるスレン・ボール(Suren Ball)英陸軍准尉は、ウクライナ新兵の「学習意欲」を称賛。「初日から5週目まで見てきたが、かなりの進歩だ」と述べた。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、英国はウクライナ軍を強力に支援してきた。13日には防空ミサイルに加え、巡航ミサイルの迎撃が可能なロケットを初めて供与する方針を発表した。(c)AFP/Linda ABI ASSI
https://www.afpbb.com/articles/-/3428898
無理やり徴兵されて短期間訓練で戦場に出されるロシア軍新兵と、志願したウクライナ軍新兵では、全く状況が違います。
長期戦になればなるほど、戦力差が大きくなるでしょう。
ロシア新兵はベラルーシで訓練を受ける様に方針変換したみたいですが、経済制裁を受けているベラルーシで、満足な訓練が受けられるのか疑問です^^;
ベラルーシ、ロシアと合同軍結成 ウクライナ侵攻に加わる事態も
2022/10/10 23:35(最終更新 10/11 17:47)
https://mainichi.jp/articles/20221010/k00/00m/030/186000c
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