mixiユーザー(id:33240433)

2021年03月14日11:21

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「次に大きいのは誰?」日本語の欠陥と暗黙の意識。

最近ネットでよく目にする、「次に大きい」という表現が、more (bigger) thanを指すのか、next to を指すのかの違いが興味深いですね。

例えば、
A君:175cm
B君:170cm
C君:165cm
D君:180cm

という時、A君の次に大きいのは誰?と聞くと、多くの人はB君だと答えます。
175の次は170、という考え方ですね。

ところが、「11の次に大きい素数は?」という質問になると、多くの人は13を想像するでしょう。しかし厳密には
11よりも大きい次の素数は13
11に次いで大きい素数は7
という2種類の解釈が可能です。

類似の例は他にも見ることができ、ネットでは様々な例題を挙げられています。一説には、これは昇順か降順かが明記されていない場合は降順になるとされています。例えば、
「1、2、3、4、5、6。6の次に大きい数は?」
と昇順並びであることを明示すると、7と答える人が増えるという意味です。しかし、個人的にこれには違和感があります。


複数の事例をあたっていくと、「次に大きい」が「より大きな数」なのか「一段小さい数」なのかについて日本人は無意識に切り替えて使い分けているのがわかります。

「11の次に大きい素数は13」だと答える人(タイプA)に反論したい人(タイプB)がいて、「じゃあ、『日本で富士山の次に大きい山』は存在しないのか?」という例があります。タイプAの人であっても、「日本で富士山の次に大きい山」の質問の意図は理解できるでしょう。

ところが、タイプBの人に「世界でスカイツリーの次に高い建造物はなんでしょう?」と質問した場合、かなりの確率で「スカイツリーよりもさらに高いビル」を無意識に検索するのではという気もします。

(ただ、典型的な(あるいは強度の)タイプBは若干アスペルガー的要素を含んでいて、言語を統一解釈しないと気が済まない、非共感タイプではないかという気もします。その場合、タイプAの感じる揺らぎを感じ得ないので、この問題提起自体を理解できないと思われます)

個人的な解釈では、「次に大きい」という表現は、「範囲が限定されている場合は『一段階小さいもの』」を、「限定されていない場合は『より大きいもの』」を想定していると考えます。例えば素数は無限に続くので、範囲が限定されません。その一方、表題の背の順などは範囲が限定されているため、「一段小さい」人を探すのではないかと思われます。

ただ、この解釈も完全ではなく、「1、2、3、4、5、6。次に大きい数は?」という例題の場合、1〜6が選択肢なのか、あくまで例題であって対象が自然数全体なのかの解釈で回答が分かれるとは思います。また、「世界での建造物の高さ」を「スカイツリー基準で見た場合」、範囲が限定されていない(無限扱い)ことも納得しない人はいそうです。


この問題がさらに面白いのは、「大きい」を「小さい」にするとほぼ意見の分裂がなくなり回答が収束するところです。

A君(175cm)の次に小さいのは? B君(170cm)
11の次に小さい素数は? 7。
スカイツリーの次に小さい建造物は? ランドマークタワー?(←知らんけど)

という感じです。

これは大きいという表現が、「より大きい↑」の他に「サイズそのもの」という意味を持つからです。小さいものに対しても「大きさ」という表現を使いますよね。一方、「小さい」という場合、「より小さい↓」という方向性しか持たないため、答えが収束するのだと思われます。

この手の無意識の言葉の使い分けはなかなか興味が尽きないところです。


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