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2020年12月31日12:20

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2020年の漢字としての「鬼」―― 黒澤明が予言した日本

2020年今年の漢字は「密」に決まる 過去25年間分も解説【1995年〜2019年】
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6342219


 京都市の清水寺にて発表された「今年の漢字」は、「密」だそーな。
 だが、2017年の流行語大賞に豊田真由子氏の暴言ではなく!「インスタ映え」が選ばれて以来、この種の発表は、もはや世相を反映していない。ったく、「ちーがーうだろー!」と怒鳴りたいのは、こっちの方だよな!よって、発表された「今年の漢字」も、世相を反映してはいないだろう。

 では、真の「2020年の漢字」は何なのか?
 僕は、「鬼」だと思っている。
『鬼滅の刃』の空前の大ヒットは周知のとおりであるが、これに次ぐ大ヒットとなった『約束のネバーランド』にも、大量の鬼が出てくる。どちらの鬼も人間を喰らい、体の再生が可能だ。つまり、今年のサブカル界において大ヒットした作品には、いずれも鬼が「出没」しているのである。
 
 では、アニメの世界ならぬ、現世における「鬼」とは誰なのか?
 
 マイミクのオヤジさんは、「鬼」として次のような連中を挙げている。
 すなわち、「派遣法を無制限に解禁し、雇用を徹底的に不安定」にすることにより、他人様の人生と労働力、そして、民富を巻き上げている連中である。このような「鬼」たちが大手を振るった結果、「自分の子供を正社員にするために、他所の子を鬼へと差し出す」地獄が現出した!この文を書いている僕も、かつては「鬼」へと差し出された「他所の子」だった。だが、なぜか生け贄に成り損ねて、現在に至る…。

引用元である、オヤジさんの日記:https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977453647&owner_id=23589482

 00年代後半において、新自由主義という妖怪ならぬ、「鬼」に立ち向かった一群の人々が現れた。プレハブ小屋を拠点とするような、ちっぽけな労働組合の全国組織を中心とする「反貧困運動」である。
 彼らによる「鬼」どもとの闘いは、いいところまでいった!だが、2009年中盤あたりでクーデターが発生し、運動の頭脳を担った安倍誠氏らが、ソ連邦の「赤軍大粛清」の如くパージされてしまった…。その結果、頭脳を失った反貧困運動は内部崩壊し、再び「鬼」たちが大手を振るう世の中へと戻った。

 このような世の中になることを、予言していた人物が一人いる。映画監督の黒澤明である。彼は、『夢』[1990年の作品] において、3つの予言をしている。
 黒澤の1つ目の予言は、原子力発電所と富士山とが爆発し、狭い日本を無数の人々が逃げ惑うという予言である。この予言は、2011年の東日本大震災にともなう原発事故を予言している。なお、作中において6基の原子炉が爆発しているが、6基という数は、事故を引き起こした福島第一原発の原子炉の数と一致している…。
 
 黒澤の2つ目の予言は、世の中が鬼だらけになるというものだ。原発事故やら核ミサイルやらで、国土から自然が失われ、人間の代わりに鬼たちが跳梁跋扈する日本となった。では、このような日本において、どのような者が鬼となったのか?
 黒澤によると、大資本家や政治家、高級官僚といった権力者たちが強い鬼となり、元・中小企業の経営者や自営業者等の弱い鬼たちを共喰いするのだという…。まるで、今の世の中そのものである。

 このような、黒澤の悍ましい予言にもかかわらず、僕は未来を楽観視している。もし、黒澤とオヤジさんが言うように、権力者や大資本家たちが鬼ならば、現世の「鬼」たちも「共喰い」を始めるはずである。このことは、マルクスも予言している。「鬼」たちによる「共喰い」の結果、残る鬼の数は、一匹か、それに近い数にまで激減しているはずだ。その時に、数の上ではるかに勝る人間たちは「鬼退治」をすれば良いのである。
 なお、『約束のネバーランド』に出てくる鬼のレグラヴァリマ女王のように、エネルギーならぬ民富の摂り過ぎによって、現世の鬼たちも内部崩壊/自滅するのかもな…。
 
 では、「鬼」たちがいなくなった後に、どのような世界が現れるのか?
 黒澤は3つ目の予言において、人間たちが田園の中で静かに暮らす、長閑な世界を予言する。そこでの人間たちは、モノと便利さを手に入れるために神経をすり減らすようなことをせず、祭りのような葬式を催す世界だという。




 僕は、そのような世界が来る時期は、あまり遠くない未来だと考えている。そして、この日記を読んで下さっている方々の大半は、「来たるべき世界」を目にすることができると、僕は確信している。

 なぜなら我々は、鬼ではないからだ!
 
 では、良いお年を。

※『夢』のエンディング曲。



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