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2019年08月23日00:03

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アベ・ショック

55年体制が始まって以降、
自民党が政権を失ったのは二度。
いずれも経済危機の直後でした。

バブル崩壊後の細川内閣(92年)、
さらにはリーマンショック後の鳩山内閣(09年)と、
いずれも経済的な「ショック」の後に誕生しました。

97年の橋本緊縮財政によるデフレ化の際には、
政権交代は起きませんでしたが、
自民党は第18回参議院議員選挙に敗北。
橋本内閣は総辞職しました。

日本の政治は、「経済ショック」で動くのです。
逆に言えば、それ以外では動きません。

皮肉なことに、安倍総理が浜田宏一内閣官房参与との会談で、
事実上の「消費税増税強行」を宣言して以降、
ショックを予兆させる「悪い知らせ」が
次々に舞い込んできます。

8月1日、トランプ大統領が中国からの輸入品
ほぼ全てに制裁関税を広げる措置を、
19年9月に発動すると表明。

すると、人民元の対ドル為替レートは、
約10年ぶりに1ドル=7元台に下落。
中国の露骨な通貨切り下げを受け、
アメリカ側は即座に中国を為替操作国認定。

中国側が対応を改めない場合、
追加的な関税発動など、
制裁が強化されることになります。

8月6日、厚生労働省の毎月勤労統計調査発表。
6月の実質賃金が「現金給与総額」で▲0.5%、
「きまって支給する給与」で▲0.9%。

実質賃金は、何と19年に入って以降、
六か月連続で対前年割れ。
つまりは、19年は一度も実質賃金が
プラス化していないのです。

さらに同日、景気動向指数発表。
3か月ぶりに低下し、
しかも5年2か月ぶりの下げ幅となりました。

ちなみに、5年2か月ぶりの下げ幅とは、
実は「消費税率が8%に引き上げられた
2014年4月以来」という話になります。

消費税率はまだ引き上げられていないにも関わらず、
景気動向指数が大幅に落ち込んでしまっているのです。
洒落になりません。

米中覇権戦争の影響で、
外需の伸びが見込めない状況で、
来年は五輪開催年。

五輪を開催した国は、必ず景気が落ち込みます。
いわゆる、五輪不況です。

前回の東京五輪(1964年)の際にも、
見事に五輪不況に陥り、
戦後初となる赤字国債が補正予算で発行されました。

外需低迷、五輪不況のタイミングで、消費税増税。
まさに、自殺行為です。

2020年、日本は「政権交代」に繋がるクラスの
経済ショックに突入する可能性が濃厚です。

バブル崩壊後やリーマンショック後は、
政権は交代したものの、結局はグローバリズムの
トリニティ(緊縮財政、規制緩和、自由貿易)は続きました。

次なる経済ショックを契機に、
反・緊縮財政、反・構造改革、反・グローバリズムへと
「ピボット(転換)」を果たせるのか。
それが、日本国の運命を決めます。

いずれにせよ、次なる経済ショックは明らかに
「安倍政権の失策」によるものです。
誰が責任者だったのかを歴史に残すためにも、
次なる経済ショックを「アベ・ショック」と命名致します
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