頻発するテロを境に、アメリカ合衆国の
国民は文字どおり丸裸にされました。
国民全体がテロの恐怖に怯えているのを理由に
アメリカ政府は監視体制を強化し始めました。
もともとアメリカ国民はヨーロッパ大陸から
自由を求めてやってきた移民によってできた国です。
すなわち、政府の規制を弱め、
個人の自由を最大限に高めることこそが
理想だという考えが根強い国家です。
したがってこれまでは、
政府の監視体制の強化などは
当然のごとく国民の批判が集中し、
実施できませんでした。
しかし、あまりに頻発するテロを境に
状況が一変しました。
「安全のためなら自由を奪われてもいい」
国民の中にそういう声が挙がり始めたのです。
アメリカ政府はここぞとばかりに
これまで反対の声が根強かった
「ミリ波スキャナー」というものを
空港に設置しました。
2009年に起こったクリスマス・テロ未遂事件の
犯人は下着の中に爆発物を隠し持っていました。
通常の金属探知機ではそこまで探知できません。
そこで服の下まで全てを映し出せるのが
「ミリ波スキャナー」なのです。
しかしこれは、乗客全員が空港職員に
裸を見られることを意味します。
出典:アメリカ国土安全保障省
これにはさすがに反対の声が上がりましたが、
時すでに遅し。
テロという大惨事を利用して
アメリカ政府は一気に改革を推し進めました。
もともと国民の政府に対する反発が強い分、
やると決めたらどんな手を使ってでもやるのが
アメリカ政府なのです。
これは1941年の日米戦争開戦時も
そうでした。
当時の大統領であるフランクリン・D・ルーズベルトは
国民はおろか議会にも内緒で
日本に最後通牒を突きつけました。
いわゆるハルノートです。
もしかしたらあなたもここまでは
知っているかもしれません。
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