私達のように 震災を語り継ぐ人間は
眠れない夜には 伝えるための言葉を探し
多くの人たちに伝わりやすくなるようにと
心の中の思いを 言葉として紡いでいくのです
その言葉を 時にオブラートで包み
時には ナイフを研ぐようにして
深く深く 考えに考えて
この言葉で傷つく人はいないだろうか
果たして真意が伝わるだろうか
自分のこととして考えてもらえるだろうか
その言葉から 行動が生まれるだろうか
真意を誤解されて
災害時に取り返しのつかないことにはならないだろうか
いつでもそのように悩みながら
誠心誠意 向き合っているのです
そこには 聞いてくださる方々の
かけがえのない命がかかっていると思うからです
書こうか書くまいか だいぶ迷いましたが
皆さんにお願いがあるのです
世の中には
私達のように被災したことで大きな後悔から
語り継ぐ決心をして行動する人ばかりではなく
被災地や被災者 また防災減災を
お金儲けのために利用する人がいます
企業や個人事業の利益を上げるために
被災地の復興を冠に掲げ
必要以上に財団や国からお金を引き込む人がいます
防災士の資格があることをいいことに
危険な独自の防災減災理論を
まるで正しいことのように講演するという
本物の心ある防災士の方に対して大変失礼な人がいます
中には 被災体験者からの言葉や
語り部が苦渋の末に絞り出した言葉を
さも自分が考えたように きれいに話す人もいます
私達の真意を理解していないのにです
しかも そのような人達を
マスコミや報道で この時期が来ると
どのような人物か確かめもしないで
その独自の理論や防災方法を皆さんに紹介しています
私達語り部も 移動したり書類を集めたり
正しく深く伝える勉強をするにも経費はかかります
しかしそれは 必要最低限のものです
これは 他の語り部さんや
語り部を支えてくださる方たちのためにも
どうか誤解しないでください
震災で自分の懐を潤そうとしている人達には
「 真摯に向き合えないのなら
本当に知りたいと思っている人に近づくな!
命を守ろうとしている人に嘘を伝えるな!」
私は 面と向かってそう叫びたい思いなのです
ですからどうか皆さん
ご自分に 防災減災を語る人が
どのような人か よく見極めてください
その人から聞いたものが 果たして正しいものか
皆さんの安全が熟慮されたものか 見極めてください
奇麗な言葉や優しい言葉 自分に都合の良い言葉は
誰にだって聞きやすく受け入れやすいものです
しかし
偽物の泥船は 沖に出ると
皆さんを乗せたまま ずぶずぶと沈んでしまうのです
皆さんの冷静な判断をもって 充分にご注意ください
くれぐれも うわべだけの言葉に騙されないでください
本来皆様にお伝えするべき内容からは筋違いですが
私一人の胸にしまっておけませんでした
シェアしてくださると助かります
ご理解いただける皆様 どうぞよろしくお願い致します
#語り部佐藤麻紀
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