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2016年11月03日21:13

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水曜クビクビ(木曜オフ)日記407:「手紙は憶えている」


ゼヴ・グットマンは、90歳になるユダヤ人で、ペンシルバニアの老人ホームに入居している。認知症が顕在化して妻ルースと共に入居したのだが、先週ルースが亡くなり、健忘症状がひどくなってきた。頼みの綱は、同じユダヤ系入居者のローゼンバウムだけだ。同世代なのに記憶がしっかりしているローゼンバウムとは、実は70年前にも一緒に生活した仲である。2人はアウシュビッツの生き残りだったのだ。そのローゼンバウムが、「独りになったら〈計画〉を実行に移すと宣言してたよな?」と訊いてきた。ゼヴは「もちろんだ」と答える。計画とは、アウシュビッツ時代の復讐だ。

アウシュビッツでゼヴとローゼンバウムが収監されていた棟は、オットー・パリッシュというナチス親衛隊員が支配していた。そして大戦末期、二人を除くユダヤ人全員を惨殺したのだ。ゼヴとローゼンバウムにとってはいくら憎んで足りない家族の仇…そのオットーが終戦後アメリカに逃亡しルディ・コランダーと名を変えて生活していることが、つい最近判明した。現在、全国にはルディ・コランダーが四人暮らしている。この四人を順に尋ね歩き、オットーを見つけ出して射殺する…それが〈計画〉だった。ローゼンバウムは記憶力はいいが呼吸器をやられ外出が出来ない。計画を実行できるのは、オットーの顔を見知るゼヴだけなのだ。ローゼンバウムは、綿密な計画手順を手紙にしたためゼヴに手渡す。万一移動中に記憶を無くしても、その手紙を読めば計画を思い出すことができるからだ。かくして、復讐心を秘めたゼヴは、夜中にホームを脱走するのだが…

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「手紙は憶えている」。アトム・エゴヤンの新作。


以下はガチネタバレなんで、未見の方は絶対に読まないでください。


あ、シンさんは必見ですよ。俺たちのハンクことディーン・ノリスが出ますので!



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あのオチ、偶然にも昨日見た「デスノート」と同じ。いわゆる「エンゼルハート」系です。追ってた相手が自分でしたというね。
だいたい主演クリストファー・プラマーと聞いたら、制服が似合う人なんだし、実は私がナチでしたってオチでしょと考えてたら、思った通りでした。よって衝撃度は軽め。エゴヤンのサスペンスはいっつもオチが弱い気がします。
ただ、ゼヴの地獄巡りの描き方は素晴しかった。「シャワー」、「アナウンスが流れる駅のホームで出来た列」、「車窓から見える貨物列車」と、さりげなくアウシュビッツを想起させるイメージが入ってくるのが上手い!プラマーも名演技ですが、共演がマーチン・ランドーとブルーノ・ガンツってのも凄いですよね。まずまず満足の一本でした。
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