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2016年05月25日16:55

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水曜クビクビ日記379:「ディストラクション・ベイビーズ」

観ていて胸くそ悪くなる、インテリジェンスの欠片もない映画です。そしてこれは、私なりの褒め言葉だったりします。

愛媛・松山の港町。親を亡くし弟と共に生きる18歳の若者・柳楽優弥は、喧嘩に明け暮れた日々にある時別れを告げます。親代りのオッサン(でんでん)に愛想をつかされ「勝手にせい」と吐き捨てられたのをキッカケに姿を消した柳楽くんは、松山の中心部の盛り場をぶらりと歩き回ります。ロッカーやヤクザ、ヤンチャ高校生など、喧嘩が強そうな相手に唐突に掴みかかり、殴り殴られの繰り返し。怪我人の山を築いていきます。そんな彼のワイルドさに惹かれた高校生・菅田将暉は、柳楽くんに便乗して大騒ぎを演じ、やがて取り返しのつかないトラブルを巻き起こしてしまいます。

二時間延々、ただひたすら喧嘩と弱者いじめを繰り返すだけの映画なんですね。文字どおり衝動的行動を映すだけ。狂犬病に冒された獰猛な犬が鎖引きちぎって逃亡する様を追っかけているだけというか。いや、犬以下かもしれません。情すらもないんですから。無軌道な青春、みたいな生易しいもんじゃないですよ。クローズなんかお遊戯に見えるし、ハードロマンチッカーですら学芸会レベルです。柳楽優弥のターミネーターばりの機械的な怖さ、菅田将暉のゲス野郎ぶり、小松菜奈の狡猾さ、全てが最高でしたね。これ、青春映画というククリでは勿体無く、社会映画と捉えるべき。三人の衝動と行動は、実は現代の大人たちのメタファーでもあるからです。彼らの姿を通して、今がいかに知性も情もない社会かを知るんですね。もはや喧嘩神輿ごときで「ガス抜き」が出来ないところまで現代人の暴力衝動が蓄積されてしまっているのではないでしょうか。ラスト、柳楽くんの弟が祭を眺めながら〈覚醒〉する様を見て、うすら寒い思いをしたのは、私だけでしょうかねぇ…

あ、映画は

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「ディストラクション・ベイビーズ」。オススメです。
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