コペンハーゲン署殺人課刑事カールは、犯罪現場に踏み込んだ際に犯人の銃撃を受け頭に傷を負った。そして三ヶ月後、復職したカールは、すでに殺人課に席はないと上司に告げられる。銃撃を受けた時、同僚アンカーを殉職させ、相棒ハーディに全身麻痺の重傷を負わせてしまったことから、カールは課員に忌み嫌われていたのだ。というわけで上司は、カールに新たな部署で働くよう命令する。そこは、署の地下室に新設された〈特捜部Q〉。過去20年の未解決事件の報告書を整理保管する部署だ。部員はカール一人で、怪しげなイスラム系職員アサドという男が助手につくという。いわゆる〈早期退職勧告部署〉だ。カールはムッとして、逆に昔の事件をほじくり返してやろうと考える。山積みになったファイルから彼が選んだのは……〈美人議員失踪事件〉。
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五年前、人気のあった美人政治家ミレーデが突如失踪した。交通事故で脳に障害を負った弟ウフェを育ててきた彼女が、ウフェと共にフェリーに乗っている最中、忽然と姿を消したのだ。警察は、彼女がフェリーから投身自殺したと結論づけて処理したが、カールは納得がいかなかった。報告書によれば、ミレーデには自殺の理由もなく、最後に目撃されたときの様子では船内で迷子になった弟を探しているようだったと言うのだ。そこでカールは、アサドを伴い自ら足を使って事件の再捜査を開始してしまう……
『特捜部Q 檻の中の女』でございます。
渋谷でやってるジャンル映画の特集で、今週いっぱい、かつ一日一回の上映ですから、エクソダスは我慢して、昨日はこちらを選びました。原作のファンとしては、やはり観ておくのは義務っすよね。
原作のイメージよりも無骨なカールと、原作よりもマトモなアサド。もうちょい二人の個性が濃くても良かったかも。デンマーク版「相棒」といわれれば否定できないんですが、知性や推理力じゃなく根性と執念で解決していくところが特徴かな。続編も映画化希望!
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リオデジャネイロのスラム。ゴミ漁りで生計を立てている14歳の少年ラファエルは、ゴミ山から一つの財布を拾い上げた。中にはソコソコの現金と、コインロッカーの鍵、動物の絵柄が入った宝くじなんかが入っている。身分証もあり、持ち主は〈ジョゼ・アンジェロ〉とかいうオッサンらしい。ラファエルは、この思わぬ収穫を親友ガルドに報告。二人は現金で鶏肉を手に入れて大満足だ。しかしほどなく、警察がゴミ山に現れ、件の財布を捜しているのだが…と聞き込みを開始。さらに明日の財布捜索で見つけた者には賞金を払うと明言する。だがスラムで生き延びてきたラファエルは悟っていた。警察なんぞ信用してはいけないということを……警察が財布を探しているのは、中にあったコインロッカーの鍵が理由だろうか?ラファエルとガルドは、駅に詳しくドブに住むラットを仲間に引き入れ、三人でロッカーの中身を手に入れることに成功した。ロッカーにあったのは、ジョゼ・アンジェロが刑務所の囚人クレメンチに宛てて書いた手紙と、いくつもの数字が書かれたメモだった。警察は、なんでこんなものを必死で探すんだ?疑問を抱く間もなく、警察はラファエルが財布を手に入れたことを察知して彼を逮捕してしまう。スラムの少年たちの面倒を見ているジュリアード神父は、ガルドから事情を聞いて署に駆けつけるが、ラファエルは留置されていなかった。悪徳警官たちが彼を人気ない場所へ連れ出して、拷問の上射殺しようとしていたのだ……
『トラッシュ!』です。キング・オブ・子役使いことスティーブン・ダルドリーの新作。「スラムドッグミリオネア」風の立身出世ものかと思ってたら、意外にも、本格的なクライムドラマとして見応えがありました。ブラジルの警察の酷さといえば、「エリートスクワッド」でも学習済み。にしても、殺人も厭わない悪辣ぶりには憤慨しちゃいましたねー。なかでも、ラファエルが喰らう<コースター>という拷問。クルマの後部シートやトランクに放り込んで、無茶運転した挙げ句全身をボコボコに痛めつけるという・・・そんなメに遭いながらも、「それが正しいことだから」の一心で少年たちがブラジルの腐敗を暴いていくさまは、久々に映画的爽快感を与えてくれるものでした。少女ピアの登場や、暗号解読が単純など、少々のアラはあるものの、今年ベスト10級の作品なのは間違いなし。必見!!!
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