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2014年11月29日15:08

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HDS EDC シリーズの話。

趣味のフラッシュライトに関する考察です。
読む人を置き去りにして好き勝手に書きます。
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HDSは私にとっては複雑な思いを抱くメーカーです。
尊敬に値するメーカーであると同時に、なんだか取っ付きにくいイメージもあります。

ARC FLASHLIGHTだった頃のモデルはほぼ知りません。SURE厨だったので。
アメリカのマニアがナンカやってるなーくらいの認識はあったのですが、SUREFIREに比べるとカッコ良くないのと、一読しただけでは理解できない操作性に興味を失いました。SURE厨だったので。

以後再発見するのは、NOVATACとめでたく物別れしてから最初のモデル(?)、140シリーズの頃。今もよく覗くPLJさんのところで見つけてからです。
NOVATACとHDSの社長の物語は、てんちょの手によって一方的に語られていますが、HDSの社長のほうもクセが強い人物です。
HDS 170の初期ロットがはけ、再生産2回目か3回目の時の話だと思いますが、HDSに仕様違いで3本の注文を入れてありました。2週間の納期というものの届かない連絡もない、確認すると2週間後の発送と言う、ということを繰り返したので、HDSの社長に聞きました。
「お金は払った。必要ならいつまでも待ちます。だが正確な納期だけは教えて下さい。」
彼は2週間後と答え、お約束ですが当然のようにブッチしやがったので、注文をすべてキャンセルしました。
HDSの社長さんは、知識とアイディアはあるが仕事はできないタイプ、ということで間違いないと思います。企業家肌のNOVATACの社長の指揮で動くには難しかったのでしょう。NOVATACの経営者的な面ばかりが強調されますが、当事者(?)としてはどっちもどっちです。

結局、OVEREADY経由で何本かの仕様違いを手に入れ、気に入りを3本残した後、オークションでチタンモデルにとびついたのとPLJからの一本を入れ替え、流動的ながら3本を所有することになりました。
当時で言うCLICKY のEタイプとTタイプだったと思いますが、現在手元になく確認はできません。
恐らく、
170 CLICKY タクティカル
170 CLICKY エグゼクティブ+タクティカルボタン
170 CLICKY チタン エグゼクティブ
だったように思います。

ボディは明らかに堅牢で、SUREFIRE E系を上回る迫力がありました。仕上げの質感はさほどでもなかったと思いますが、前面にローレットが施されたテクスチャは滑りにくく、意外に注射器持ちがしにくいのを除けば一級の操作感だったと記憶しています。当時セラミック塗装を施したものがOVEREADYから出ていましたが、なかなか魅力的ではあったものの、なんとなくすべてオークションに流してしまいました。
当時の私の愛機はFENIX LD10だったので、2.5mmほど太いボディがポケットの中に違和感を覚えました。今だと専用のポーチを使っていますので、さほどではないでしょうね。

さて。HDSの真骨頂は外観や仕上げではなく、その操作性。
当初、長押しでストロボが発光するタクティカルを常用していましたが、やがてストロボに対する実用性を感じなくなり、長押しでターボ(バースト)が発動するエグゼクティブを愛用するようになりました。
消灯から長押しでバーストの他、ワンクリックでLOWモード点灯、そこからダブル/トリプルクリックと長押しで操作する操作系は慣れれば早く利便性があります。

手元を照らせるローモード、タクティカルなターボモード、人によってはストロボを含めた3モードは、ライトの使い勝手を決定する重要な要素で、これら3モードを消灯状態から直接操れるかどうかをプレセレクタビリティ(事前選択機能)と呼んでいます(勝手規格)。できるかどうかと、できるならばそれに関わる操作手順の少なさで評価します。

HDSはクリックと長押しで2つのモード(LOW/TURBOまたはHIGH/STROBO)を瞬間的に操れる点で優れており、今でも「最速クラス」のライトの一つです。
余談ですが、プレセレクタビリティでほぼ満点をたたき出すのは、SUREFIRE AZ2-S(とM3LT-S)ですね。弱押し、強押し、トリプルクリック(ダブル+長押し)でそれぞれ発動しますので現存するライトの中ではおそらく最速、コアなライトマニアがロースペックのAZ2をもてはやすのには理由があるということです。ストロボに関しては不要という人も多いので、その場合はHDSもAZ2とほぼ横並びになります。

トリプルクリックによる0.03ルーメンモードは個人的には高く評価しています。利便性がわからないという人も多いのですが、枕元で使用するには最適です。夜目が一度できてしまうと、10ルーメン程度のLOWは明るすぎるんですよね。また、あんまりこういうことには使わない人が多いと思うのですが、暗闇に潜むにも最適です。暗闇に潜んで足元の明かりに使った場合、少し離れた所からはそこに人がいる、ライトを使っていると認識できないからです。深夜に会社に忘れ物を取りに忍び込んだり、山の中でひっそりと遊ぶには好適です(・・・。)

エグゼクティブではプライマリに設定されている9ルーメンのモードも、一般的な「LOW」としてベストだと思います。当時持っていたFENIXのLD10がそれくらい、OLIGHTのT10V2010のLOWが5ルーメンでしたが、OLIGHTでは軽作業をこなすには暗く感じたものです。私はLOWに災害を想定した長時間点灯を求めますので、MOONがない場合は3-5ルーメンを希望します。しかしMOONがある場合は9ルーメンは非常に最適な明るさだと感じました。

HIGH/LOW/MOONの明るさと操作性に不満がない結果、HDSのエグゼクティブは理想的なライトの一つとなりました。LEDの進化はありますが、本格的に戦闘行為を行なう訳ではないEDCライトでは120ルーメンもあれば十分で、ほぼ当時のものが現在でもストレス無く使用できるでしょう。ただLEDの効率自体も上がっていますので、ランタイムに影響しますからそこは更新したい所ですね。

さて、そんなお気に入りで理想に近いライトをなぜ手放すことになったかという話に入ります。
まず第一の問題点は、どうやらHDSの全ての機能を正確に再現できる日本語ユーザーはいないということでした。日本で唯一のHDS代理店PLJの、英語ペラペラのてんちょでさえ細かな操作設定を投げています。もう一人有名な並行輸入している人もいましたが、彼もブログで解説することはありませんでしたので、結局自分で操作説明を翻訳することになります。

まずとりかかったのは、趣味ではなくなったタクティカルタイプをエグゼクティブタイプに変更することでした。何時間か翻訳と実行を繰り返した末、長押しは変更できないということを知り落胆します…。次に取りかかったのは、上で触れていないMEDモードの光量を落とすことでした。MEDはたぶん当時も48ルーメンに設定されていたと思います。これは過去のARCから引き継がれた照度だと思うのですが、私には明るすぎました。9ルーメンを手元とするなら、足元は30ルーメンで十分ですので、30ルーメン相当に設定しようと思ったのです。もちろんそれも完了したのですが、その後3本ともに悲劇が起こります。

使用時、なんらかの操作をすると照度設定モードに入るということです。公式にはダブルクリック+長押しでカスタマイズメニューがスタートしますが、おそらくダブルクリック+長押しの組み合わせに「時間制限がない」のではないか、と思います。
さらに、照度設定モードに入れないための操作方法もあるのですが、説明では「リセット→20クリック→長押し→2秒で指を離す」という操作をしておけば永続的に持続するはず。しかし実際には電池を入れ替えると解除されてしまいました。つまり、電池を入れ替える度に20クリックだの長押しだのしなければならないという事態に陥ったのです。
また、照度設定モードは「確定」が長押し、「キャンセル」が10秒放置という操作性だったため、前の明るさを変えずに終わりたい場合は10秒待たなければなりません。しかも「最後が長押し」で発動する照度設定モードは、「長押しでバーストやストロボを使いたい緊急事態」に誤作動が発生しやすいという欠点があるのです。

結果的に、3本とも、緊急性の高いハイモードを使いたい時に誤作動を起こす、という事態に陥ったため、HDS社長の塩対応、取扱説明をしてくれない日本代理店、失った金銭に対する喪失感をあじわい、手放さざるを得ませんでした。ネットでよく聞く「へんな明るさでつく」と言う話は、知らず知らず照度設定のモードに入ったせいではないかと思います。おそらく工場初期状態では起こらないはずで、なんらかのプログラムのミスがあるのでは、と疑ってしまい再購入ができずにいます。

箱出しでそのまま使用するには最高峰のよいモデルです。特に腐食や仕上げミスのないチタンモデルは、今思えば残しておけば良かったとも思います。ただ、あと一歩で理想にとどくというところからの大きなマイナスはトラウマになっています。古い出来事なので、今の時点では解消されている、あるいはこれこれこういう誤解がある、ということをご指摘頂けるなら、ぜひご指摘ください。すぐにでも新規購入したいと思います。

コメント欄に自分で作成した操作説明を記載します。

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