ずっと関東で生まれ育った私にとって、海といえば太平洋であり、東京湾であり、九十九里とか湘南とか大洗とか。
初めて日本海を見たのは、何歳の時だったろうか。
小山田いくという漫画家の作品中に、直江津の海が舞台となる風景があって憧れて、青春18きっぷを使って一人旅した記憶がある。
いまでいう「聖地巡礼」だが、当時はもちろん、そんな言葉は存在しなかった。
新潟・直江津(現在は上越市)の海は、行ってみたら想像と違った。
太平洋とはまったく違う雰囲気。
昔は裏日本という表現もあった。
そう、裏日本という言葉がぴったり。
何だか、暗い、重い、海だった。
ある程度大人になってからは、日本海をじっくりと見る機会が増えた。
20年前には、仕事の関係で海辺の町に住んでもみた。
やはり、湘南の海とは違う。
穏やかな時もあるが、荒れ狂っている時も多い。
雷も多い。
さっきまで晴れていたのに、あっという間に曇って、豪雨になることも多い。
そもそも空気が、カラッとしていない。
湿り気が多いように感じる。
でも味のある海ではある。
べたべた感はない。
いまの職場の窓からは、海が見える。
もう少し、日本海を見ていこう。
ログインしてコメントを確認・投稿する