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2026年09月03日11:33

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シン・魔界水滸伝2026プロローグ

 我輩は、安西英雄と言う、老SFオタクで、二十代から三十代、1977年から96年にかけては、新左翼、アナーキスト、エコロジスト、と交流があった。
 その我輩が、野生時代に連載中だった、栗本薫の、魔界水滸伝と言う小説を初めて読んだのは1982年の事だった。
 魔界水滸伝の主人公は、安西雄介と言う、元・左翼ゲリラ「第三革命戦線」のリーダーのルポライター、と言う設定だったので、毎月、野生時代を読むようになり、新書版の魔界水滸伝も、発売され次第、買うようになった。氏名と経歴が類似しているキャラクターに感情移入したのである。ちなみに1980年には、ジャーナリスト専門学校の文芸創作講座で都筑道夫先生に娯楽小説の書き方を習ったこともあった。
 魔界水滸伝には「クトゥルーの古き神々」と言うのが出てくるのだが、1984年2月28日までは、栗本薫が創作したキャラクターなのかと思っていた。
 ところが、1984年2月28日、新宿の西武新宿駅近くを歩いていた我輩は、突然、西武新宿駅の上のビルの上層階に、西武新宿ブックセンターと言う書店があった事を思い出し、その書店へ今すぐ行きたい!と強く思ったのだった。
 それでエレベーターに乗り、西武新宿ブックセンターがある階で降りて、驚いた。
 エレベーターを降りてすぐのところに、国書刊行会の「真クリトルリトル神話体系」の特設コーナーがあったのである。クリトルリトルとはクトゥルーの別名である。魔界水滸伝で、魔道書ネクロノミコンは、持つべき人間を呼び寄せる。と知っていたので、喚ばれた!と思った。
 真クリトルリトル神話体系の何冊かを立ち読みした後、ネクロノミコンの英語版からの翻訳、と称する文書が載っている第2巻を、買って帰った。
 その後、魔界水滸伝では、安西雄介がスサノオの化身である事が判明したが、我輩は須佐之男命を祀る、四谷須賀町の須賀神社の氏子。自宅のすぐ近くには須佐さん、と言う一家も住んでいたのである。我輩の父は、生まれたのは本所・業平橋地区で、須佐之男命を祀る牛島神社の氏子で、丑年生まれ。
 翌年の夏までに、諸星大二郎のマンガや、荒俣宏の帝都物語でも学習し、大学で上代文学のゼミに入っていた時に買っていた文庫版の古事記・日本書紀も紐解き、1985年8月には、青森県の亀ヶ岡、秋田県の大湯、などの縄文遺跡、長野県の善光寺、箱根の芦ノ湖なども訪問。善光寺と芦ノ湖では九頭竜大神と言う神が日本で祀られているのを知ったのである。
 そして自分の安西と言う姓に含まれる西は、陰陽五行では金気。自分が生まれた1957年度は酉年、十二支の五行は金。などと言う事も知った。
 そして1987年4月、新宿西口小田急百貨店の11階で、古代エジプト展が開かれる事になった。ダゴン秘密教団がインスマスの町で式典を行う4月30日、我輩は、展示物の中に、ネフレン・カ王の輝くトラペゾへドロンがあるのではないか?と思って見に行ったのであった。
 続く
 
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