今年は、エルニーニョが起きているので、東太平洋赤道付近と東日本は以上に高い湿度になるのは当たり前なのですが、今年はいつもとはちょっと様子が違うようです。
昨日〜今朝の北関東地方、今頃は連日夕立というか雷雨+大雨になるのは常識なのですが、昨日は上空250hPa(地上から約10km)付近の湿度が180%換算(実質は100%)程度と水蒸気が瞬くの間に大粒の水滴に変わるような状態になったようで、群馬県南部や栃木県南部で今まで体験したことのない大雨になったようです。
※相模原(津久井地域)は全く降りませんでした。
この換算値で100%を超える湿度というのは、以外と珍しくて雲の中にいても普通は100〜120%(常識的には100%)ですので、大気がずぶ濡れ状態にならないと換算値でも180%にはならないです。
ちなみに、過去には換算湿度180%でしかも数ヶ月続いたという記録があります。1790年代のイギリスのグリニッジ付近で記録が残っています(ギルバート・ホワイトが発行したセルボーンの博物誌による)。日本は江戸時代の世界ですが、当時のイギリスでは摂氏温度計(百葉箱)が既にあり、現在とほぼ同じ気象観測が行われていました。その数値で夏場の湿度が常に100%と極端に高い時期があり、朝晩と日中の気温差と日照時間を均一化した換算湿度にすると180%という結果が出ています。
イギリスではその頃から毎年冷夏に見舞われていて、(日本では寛政 → 享和 → 文化 → 文政(初期))、ジェイン・オースティンが「エマ」を発行した1815年〜1816年は夏が来なかった年として有名です。
現在のイギリスは猛暑で、フランス・スペインよりは湿度が高いので、状況が似てきています。もし、イギリスで来年高湿度で気温が高かった場合、欧州における寒冷化の前兆と捉えて間違いないと思います。
話は脱線するけど、ジェイン・オースティン(1775–1817)が生きていた「レージェンシー期(Regency Era)」の服装は
女性
1. 屋内:薄手でシンプルなギリシャ風ドレス(Empire line)
ハイウエストで胸下からストンと落ちる形
素材は モスリン(薄い綿) が主流
色は白系が多く、清潔感と「古代ギリシャ風の自然美」を重視
これは防寒性はほぼゼロ
2. 屋外:厚手のショール・外套でガッツリ防寒
カシミアショール(インド製)
⇒当時の女性の必需品、高価で、貴族のステータスアイテム
肩から体を包む大判サイズで、実質「防寒着」
ペリス(Pelisse)
ロングコート状の外套
内側に毛皮を使うことも
軽いドレスの上に着ることで、見た目は優雅だが防寒性は高い
スパンサブル(Spencer)
短い丈の上着
軽いドレスの上に羽織ることで体温調整
軽装+防寒の折衷スタイル
→ 薄いドレスの上に、厚手のショールや外套を重ねる“貴族的防寒スタイル”が基本。
男性
1. テーラード・コート(Tailcoat)
前が短く、後ろが燕尾状に長いコート
色は黒・濃紺・深緑などで生地はウールが中心で防寒性が高い
※これが 現代のタキシードやスーツの祖先
2. ウェストコート(Waistcoat)=ベスト
コートの下に着る、絹・ウールなど素材は多様
色や柄で個性を出す部分で体を保温する重要な中間着
3. シャツ(linen shirt)+クレヴァット(Cravat)
シャツは麻(リネン)
首元に布を巻く「クレヴァット」が特徴 ⇒ ネクタイの原型
巻き方が多様で、紳士のセンスが問われた
4. ブリーチズ(膝丈ズボン)→トラウザーズ(長ズボン)
18世紀は膝丈のブリーチズが主流
1800年代に入り、長ズボン(トラウザーズ)が急速に普及
乗馬文化の影響で、脚にフィットする形が好まれた
5. ブーツ(Hessian boots / Riding boots)
乗馬文化の象徴
黒革で膝下までの長さで軍服の影響が強い
ナポレオン戦争期の流行が一般男性にも波及
というのがトレンドでした。2035年以降はこういう防寒着タイプに戻っていく可能性があります。
ログインしてコメントを確認・投稿する