我が地球の1700年代イギリスの海賊、バーソロミュー・ロバーツと言う人の伝記を読んだことがあるが、彼の海賊船では、獲物の船から奪ったお宝は、乗組員全員に平等に分配していたそうだ。
例外が、船長、副長、獲物の船を発見した見張り、最初に獲物の船へ斬り込んだ者、だったが、船長で二〜三人分、その他の者が1・5人分〜二人分。
船長も、乗組員全員の投票で選ばれたり解任されたりしていた。
海賊は民主的だったのである。
ここ、惑星ムーローマのホークジョー大公国は、元シャーク海賊の首領、ホーク・ジョーが建国した「海賊共和国」である。
我輩テロリン国のテロリン総統は、自由都市サー・カイの遊廓でホーク・ジョーと出会い、酒を酌み交わして意気投合し、彼と海賊共和国を支援して行く事にした。
我輩は、この惑星ムーローマへ、全長926mの巨大な宇宙巡洋艦、巡宙艦タマに乗ってスペースリープして来たので、タマに搭載されている、直径116mの球形宙雷艇、直径58mの円盤型反重力機12機、29m円盤96機、と搭乗している大小ロボット10240体の全戦力を投入すれば、18世紀地球レベル文明の、この惑星を征服するのは容易いのだが、しばらくは、戦力を小出しにして、巡宙艦タマの内部工場で建造した2000トン級ガレー船を、戦国時代の足軽のような姿のロボット、アシガロイド128体に漕がせて、当面の敵と戦うことにした。
アシガロイド1体は160馬力の出力なので、128体で、2048トンの船を30ノット、時速55・5�劼嚢匚圓気擦觧�ができる。
当面の敵、キシュ公国のキャプテン・クキの装甲蒸気艦は1853年に江戸へ来航したペリー提督の蒸気船と、ほぼ同じ形、大きさで、排水量2000トン級。
タマの艦内では全長231・5m、幅、高さ58m、排水量4万トン位までの艦を建造できるのだが、敵のレベルに合わせてやった。
ホーク・ジョーの海賊船は最大でも900トン位の三本マスト帆船だったので、苦戦が予想されていたのだったが、キャプテン・クキの装甲蒸気艦3隻が放つ砲弾を跳ね返した、3隻のアシガロイドガレー船が30ノットで突進して蒸気艦に接舷し、乗り移ったアシガロイドがスタングレネード、麻酔ガス放射器、などで敵兵を制圧。
敵の旗艦に乗っていたキシュ公国の国公、キャプテン・クキを捕虜にした。
続く
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