結論から申し上げますと、運転を終了した直後の原子炉内には、大量の放射性核種が残存しています。
燃料を取り出した後も、原子炉そのものが「放射能を持つゴミ」のような状態になっており、主に以下の3つの形で放射性物質が残ります。
1. 構造材の「放射化」
これが最も厄介な残存物です。長年の運転中、原子炉容器や内部のステンレス壁などが中性子を浴び続けることで、材料そのものが放射性物質に変化してしまいます。
主な核種: コバルト60、ニッケル63、鉄55など。
状態: 表面を洗っても落ちません。金属の内部まで放射能を帯びているため、解体するまで現場に残り続けます。
2. 機器表面への「汚染の付着」
冷却水に溶け出した微細な金属粉や放射性物質が、配管やポンプの内側にこびりついています。
状態: 薬品で洗浄(化学除染)すればある程度減らせますが、完全になくすことはできません。
3. 使用済み燃料(最強の放射源)
原子炉からは取り出されますが、敷地内の「使用済み燃料プール」や専用の容器(キャスク)に保管されます。これにはセシウム137やストロンチウム90、プルトニウムなどが含まれており、非常に強い放射線を出し続けます。
どう処理するのか?
現在、スリーマイル島1号炉などの廃炉作業では、以下の手順でこれらを処理します。
冷却と減衰(SAFSTOR): 数十年単位で放置し、放射能が自然に弱まるのを待ちます(コバルト60などは約5年で半分になります)。
解体・切断: 遠隔操作のロボットなどで細かく切り刻みます。
廃棄物処分: 放射能レベルに応じて分類し、ドラム缶などに詰めて最終処分場へ運びます。
現在は「燃料プールにある燃料をどう安全に保管し続けるか」が最大の焦点となっています。
この残された放射性廃棄物の最終的な行き先について、詳しくお伝えしましょうか?
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