神奈川県二浦市網代町。
花火大会が中止となり、老舗の花火工場「帯刀煙火店」が役場から立ち退きを打診された夏。帯刀家の次男・敬太郎と幼馴染・カオルは、主の榮太郎が設計した幻の花火〈シュハリ〉を打ち上げようとしていた。もしかしたら市が花火の意義を認め方針撤回するかもしれない、と考えたのだ。だが敬太郎の兄・千太郎は就職を決め、家業の終焉を既に受け入れていた。
四年後…
榮太郎が失踪し、カオルは東京の大学に進学、千太郎は二浦市役所職員となっていた。だが敬太郎は煙火店に立て籠ったままである。役所が強制代執行で煙火店取り壊しを決めた夏、執行前日にカオルは帰省し、敬太郎を説得して外に出すため煙火店に足を踏み入れる。
「花緑青が明ける日に」
以下、ネタバレを絶やすな。




毎度エクスキューズしているが、俺はアニメ弱者で数はさほど観ていない。そんな奴の戯言だからアニメ通の諸兄にはお目汚しだと思うので、以下はスルーでお願いしたい。
俺が絶対的に受容できない日本アニメーションは
1.アニメである必然性がない
2.童貞の妄想話
のいずれか。コミック原作のアニメ映画はこの限りではないけれど。
本作「花緑青」はストーリーだけで言えばアニメの必然性は無いんだけど、キモである〈シュハリ〉の描写がアニメならではなので当てはまらない。この点で言えば「クスノキ」に似てはいる。クライマックスは絶対に実写では無理だよね。
まー、とにかく水彩画的な絵が美しいし、色と環境音と構図が素晴らしいと思ったね。内容的には、体制に対する抵抗や悪天候下での狂騒という点で「ぼくらの七日間戦争」や「台風クラブ」を想起し、青春映画と呼んで差し支えないだろうな。ただそこには性的なものは無く、ノスタルジー一本でいく潔さと上品さがあった。打ち上げ失敗に対するリベンジという面もあったし、賛美するわけではないけどテロの映画でもあるから成功するか失敗するかのスリルもある。というわけで純粋に面白かったです。同じ花火でも打ち上げ花火を上からだか横からだか見る映画よりは格段に良作。だってあれ、上記1.2に合致するでしょ?
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