1943年10月、フィラデルフィア港で海軍の極秘実験が行われた。電磁波を発生させる装置を使って、艦が敵レーダーに捕捉されないようにするというものだ。装置を搭載した駆逐艦エルドリッジに乗り込んだ水兵2人…デビッド・ハーデグとジミー・パーカーは装置起動係を拝命し、合図に従ってスイッチを入れた。すると確かに停泊中の空母のレーダーからエルドリッジは消失したが、実際に艦そのものも霧に包まれた直後に消滅してしまう。霧と熱で異変を感じたデビッドは装置をシャットダウンしようとするも失敗、火傷でパニクったジミーと共に水中に落下してしまった。だがそこは水はなく、暗闇と光が交わるトンネルだった。落下した先は何故か砂漠。いきなり現れた武装ヘリに追われ、電流フェンスを超えて逃げた2人は、そこがネバダ州、それも1984年の未来であることを知る…
「フィラデルフィア・エクスペリメント」
ステルス実験中に駆逐艦が瞬間移動したという都市伝説を基にした80年代SF。「ストリート・オブ・ファイヤー」に主演したマイケル・パレの期待の次回作として鳴物入りで封切られた記憶があるけど、結局彼はここでキャリアをストップさせちゃいましたな。80年代の世界で彼を助けるヒロインはデパルマ作品でお馴染みのナンシー・アレンです。
まぁ考証もテキトーでSFXも大したことない80年代らしい緩いSF映画ではあるけども、今で言う〈ワームホール〉の通り抜けというタイムスリップのロジックがあるのは良かったかな。悪天候とホール内の電磁波が干渉してホールの吸い込みが激しくなり1984年の世界が危機を迎え、マイケル・パレが電源切りにホール内に飛び込むというクライマックス。ジミーが牧場にいたことから既にこの任務が成功するのは間違いないわけで、ハラハラもしませんよね。ラブストーリーより父子ドラマにすればより良かった気もするし、いろいろ残念ポイントも多い作品でした。
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