https://m.youtube.com/watch?v=CaEItmCwC8o&pp=ygUG6YeO54Gr
終戦の日、ということでちょうどアマプラに降りてきたタイミングで視聴。
〜あらすじ〜
日本軍の敗北が濃厚となった第2次世界大戦末期のフィリピン戦線。
結核を患った田村一等兵は部隊を追放され、野戦病院へと送られる。
しかし、野戦病院では食糧不足を理由に田村の入院を拒絶。
再び舞い戻った部隊からも入隊を拒否されてしまう。
空腹と孤独と戦いながら、レイテ島の暑さの中をさまよい続ける田村は、かつての仲間たちと再会する。
戦争映画の絶対条件は「戦争怖い」が伝わることだと思っているが、今作はその一点に全振りしたような映画だった。
鉛玉を喰らえば肉体は弾け飛ぶ。
野垂れ死ねば蛆が湧く。
食料がなければ飢えて死ぬ。
死にたくなければ人も食う。
戦争映画でありながら戦闘描写は非常に限られている。
とにかく低予算で工夫に工夫を重ねてどうにかこうにか撮影された作品なので、ハリウッド映画のようなスペクタクルシーンは皆無だ。
それでもプライベートライアンのノルマンディー上陸作戦のそれと同等なインパクトを残す戦闘シーンがある。
いや、戦闘というよりただただ日本兵が一方的に蹂躙されるシーンだ。
…ちなみに開始から30分くらいはいつも通りスマホで通勤中に見ていたのだけど、その後の展開を鑑みるに公共の場で見るのは絶対にイカンやつだった。
激烈な大殺戮描写に圧倒されるも、そもそもそんな大仰なことをしなくてもこの映画は始まった時点で十分絶望的だ。
補給が無いのだから行き着く先は目に見えている。
遅かれ早かれ死ぬしかない、もはや戦いと呼べるのかも疑問。
とにかく壮大で美しい自然に包まれながらも、目に映る全ての事柄が地獄で塗りつぶされている。
進行形ではなく、もう出来上がっている。
腐臭と穢れに塗れた醜い滅び。
戦争の果てにあるものはこれでしかない。
さて、すっかり自分は打ちのめされたわけだけど、この忌避感を一部の人間だけが持つとどうなるか。
戦争に対する想像力を欠いた方が先に手を出し、恐れる側が身を引く形になる。
それはそれで恐ろしいこと。
別に野火を全人類が見るべきとは言わないが、戦争に対する恐れを忘れてはいけないし、そのためにどんな形であれその恐怖を知らないといけない。
知ってか知らずか、声高に勇ましいことを吹聴する者を疑う姿勢を持った方がいい。
そんなことを考えた一日でした。
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