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2025年06月17日23:51

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機動戦士ガンダムGQuuuuuuXについて

https://m.youtube.com/watch?v=dcxhZTb_6zs&pp=ygUb44K444O844Kv44Ki44Kv44K544CA5LqI5ZGK




…とにかく、フラストレーションが溜まりまくっている。
現在第10話までが放送されており、全12話とアナウンスされているので残りは2話しかないのに、自分の中で一向に盛り上がらない。
それどころか回を重ねるごとに右肩下がりでテンションが落ちていく。
テレビ放映前の先行上映劇場版を見に行き、もの凄く楽しんだにも関わらず、だ。
楽しんでいる方々には申し訳ないが、何でこんなことになったのだろうと思わずにはいられない。





機動戦士ガンダムGQuuuuuuX(ジークアクス)は無数に広がるガンダムシリーズの中核的作品群「宇宙世紀」シリーズのif設定を基に描かれる現行最新作だ。

何のこっちゃと思われるかも知れないので一応説明しておくと、ガンダムシリーズには大きく分けて宇宙世紀関連か、それ以外かの二つの区分が存在する。
1979年に放送が開始されたいわゆるファーストガンダムには宇宙世紀という架空の歴史が設定されており、宇宙世紀系統の作品群はその時系列上に存在する。

それ以外の作品群(アナザーとかオルタナティブとか呼称される)は宇宙世紀とは別の時間軸で物語が構成されており、そのほとんどが単発で終わるため作品を超えた連続性が存在しない(一部例外あり)。

今回のジークアクスはかなり変則的で、前述の劇場公開時にはどちらの区分かが明らかにされていなかった。
宇宙世紀を銘打たないならきっとアナザー系なんだろう、くらいに捉えられていたのだが、蓋を開けてみると開始直後に観客が目にしたのはファーストガンダムの第一話「ガンダム、大地に立つ」だった。



「ガンダムを見に行ったら『ガンダム』が始まった。何を言っているか分からねーと思うが…」



多くの観客がポルナレフ級に困惑したのである。
しかも正史で登場するモビルスーツとデザインが微妙に違う。
登場人物の声も別キャストに替えられている。

何より冒頭から決定的なルート変更が明示されていた。
説明しだすとキリがないので端折るが、例えるなら「もしもドラゴンボールで悟空が地球に送り込まれていなかったら…」とか、「もしもX-MENが結成されていなかったら…」とか、「もしも第二次世界大戦で日本が勝利していたら…」とか、そういう「もしもの世界」として宇宙世紀のガンダムを語り直そう…ということを開始早々に叩きつけて来たのである。

公開直後、「ネタバレを食らう前にいいから見に行け!」という圧が全国的に広がり、自分もそれに乗せられてホイホイ見に行った口だ。
そして「あー、そんなことしちゃうのかー」と呆気に取られた。

if展開自体は決して珍しいわけではない。
特に長期化して、シリーズ自体の歴史が積み重なっていれば割とありがちなものとも言える。
現にガンダムは「ギレンの野望」というそれ自体をテーマにしたようなゲームを作っているので、大部分のガンダムファンがジークアクスを見て「ギレンみたいなことやりやがった」と思ったに違いない。

ゲームはそれ自体がインタラクティブなものであるが故に、歴史改変の面白さをダイレクトに味わうことができた。
これが正式な映像作品として描かれると毛色が変わってくる。
既に狂信的とも言えるファンダムを築き上げているガンダムの原点を、公式が書き換えてきたのだ。
その御法度感にある者は怒り狂い、ある者は「よくやった!」と狂喜乱舞した。
(感覚としては圧倒的に後者が多かった。)

劇場版は前半40分でif展開を描き、後半40分で「歴史のその後」を描いた。
そう、この作品はギレンの野望ではない。
一年戦争の影を全く感じさせないデザインのキャラクター達が、もしもの宇宙世紀を舞台に繰り広げられる新たな物語、それこそがジークアクスなのだと、この時は思っていた。
面白過ぎる舞台設定でどんなドラマが描かれるのか、心底楽しみにしていた。


しかし、その期待は大いに裏切られた。


全くもって面白くない、とまでは言わないが、面白味を感じるのは悉く歴史改変のポイントであり、主人公たちの物語とif展開が全く噛み合っていないように見て取れる。

主人公は主に3人。
お嬢様学校に通う「日常に閉塞感を覚える系」の女子高生・マチュ。

難民であり闇バイトに勤しむという、現代的テーマ盛り盛りな少女・ニャアン。

「〜と、ガンダムが言っている」という形で会話を進める、ミステリアスを超えた毒電波系イケメン・シュウジ。


こんな設定の3人が絡み合って、面白くないわけがない。
少なくとも劇場版で描かれた範囲(第三話あたりまで)まではセッティング部分として抜群に面白かった。
その上で、言動の端々から「本来の歴史」との接点を匂わせるシュウジの存在は物語を牽引する要素として大いに期待していた。


ところが、である。
その後の展開があまりに性急で、6話あたりで不仲展開が発生するも「そもそもお前らそんなに仲良かったっけ?」としか感じないし、その上「え?三角関係だったの?」とさらに畳み掛けてくる。
とにかく3人の日常的な描写や、クランバトル(モビルスーツを使った地下格闘的な)を通じてのコミュニケーションがろくに描かれないので、一向に興味を持てないのだ。
それもそのはず、特に5話以降が顕著なのだが、毎回の引っ張りはやはりif要素に比重が置かれているので、必然的に主要人物のドラマ部分を省略せざるを得ない。
これでは興味を抱きようがないし、本末転倒だ。
その上日常描写的に描かれた数少ないシーンと言えば、熱を拗らせたイケメンがモビルスーツの装甲に突っ伏して「冷たくて気持ちいい…」と恍惚の表情を浮かべると、女子2人がそれに釣られるように何故か脱衣し始め同じように涼み始めるという奇天烈な光景だ。
こうなると女子2人も「好きな男に一直線」ではなく元々頭がどうかしていたんだな…と感じてしまうのは自分がオールドタイプだからなのだろうか。
尺が無いにしても、もっとシンプルに青春群像劇を描けただろうに。

描いてくれないといえばもう一つ巨大な問題がある。
劇場版で描かれたシーン以降、主人公であるマチュがジークアクスに乗って活躍するシーンがほとんど無いのだ。
これによりロボットアニメとしての根幹、主人公・主人公機という関係性が希薄になってしまっている。
どれくらい希薄かと言うと、中盤でもう一人の主人公・ニャアンが代わりにジークアクスに乗り込んだ結果、マチュが「それ(搭乗&それに付随する体験)は私だけのものだったのに!」的なことを言うのだが、これも全然響かないくらいに関係性が築かれているように感じられない。
一応セリフでは本編外で何度か戦闘を繰り返していたことが言及されていたが、ダイジェスト映像すらないのだから印象は薄い。


ハッキリ言って、オヤジ接待に尺を割くくらいなら宇宙世紀設定なんか無くていい。
毎度出ては早々に退場させられるような扱いならむしろ旧キャラ達を描いてくれるな。
余計な原作BGMを使って扇動しようとするな。
こんな手は二度と使えないだろうに、せっかくの面白設定を無駄撃ちしてくれるな。
そう思わずにはいられないのだ。


民間人のマチュとその周囲をクローズアップさせたいのなら完全オリジナル設定だけで勝負するべきだったし、if展開を打ち出したかったなら今作のオリジナルキャラ・ジオン軍人のエグザベ君をメインに据えて作劇すべきだったのではないか。
どちらにしろ、12話の中で両方を描くのはどうしたって無理な話なのだ。

まもなく第11話が始まる。
そして来週には一応の終わりを見せる。
このタイミングで日記を挙げるのは、手の平をクルッと返させてほしい、「すんません、自分が浅はかでした!」と思わせてほしい、と切実に願っているからだ。
このままでは自分の中でSEED DESTINYを超えてシリーズワースト更新すらあり得る。

「嫌なら見るな」と言われても、アマプラ解放を今夜も座して待つのは、結局この歳になってもガンダムが好きだからに決まっている。

ファンの端くれとしては「もう、どうなってもいいや」とは言いたくないのだ。



…そういえば音楽面は凄く良かったな。



以上、コロコロよりもボンボン派の妄念でした。
好きなシリーズは逆シャア、F91、鉄血、そしてXです。
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