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2024年02月17日19:39

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ジョージ・マクレラン の雑感

マクレランはグラントより前の北軍の司令官。寄せ集めの兵をマトモな軍隊に育て上げ、待遇改善に勤めたため兵士からの信頼も厚く、南軍の名将リーの侵攻を防ぎ切り、そのリーをして「間違いなく北軍の中で最高の指揮官」と言わしめている。

しかしマクレランはリンカーンから司令官を解任されている。理由はいくつかあるけれど、最大の理由は「損失を嫌がって積極的に戦おうとしなかった」という点。もちろん侵攻されたら撃退するけれど、追撃のチャンスは見逃すし、リンカーンがどれだけ要請しても侵攻しないし、珍しく進行したかと思っても、計画狂った途端にすぐ撤退する。

なぜそこまで戦わなかったのかは不明。一部で言われているのは、マクレランとリンカーンは奴隷制に関して意見の相違があって、次の選挙でリンカーンに代わって大統領となって、自らの手で戦争を収めたいという野心があったため、選挙で不利にならないようにリスクを回避してたのではないか という話。

他には、日露戦争や第一次世界大戦でハッキリする「機関砲の発展による 陣地防御側の優位」にいち早くたどり着き、極端に攻勢を厭うようになった みたいな話もある。この2つの話に関しては、両立するだろう。

まぁどれだけ優秀で、どれだけ兵に慕われていても、「その戦争で求められている政治目標」を達成しようとしない戦争指揮官では話にならない。グラントはリーに負けることもあったし、兵にも少なからざる損害も出したけれど、自分に何が求められているか分かった上で、それを達成しようと冷徹に戦い続けたわけで、戦争指揮官としては正しく有能だった。

「兵士の命優先」で解任されたウクライナ軍総司令官
https://toyokeizai.net/articles/-/734268

先週のザルジニーの解任騒動で、ニュース等で「兵の命を大事にしていた」と強調されるのを聞く度に、なんとなくマクレランを思い出してしまって、何とも言えない気持ちになったという話。シルスキーがグラント足り得るかどうかは分からないが。マクレランとグラントのあいだには、バーンサイドとミードも挟むのだよなと。
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