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2022年04月03日20:56

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露軍がチョルノービリに塹壕を掘り放射線被曝^^;

「露軍、チョルノービリに塹壕掘り被曝」の一報で透けるプーチンと前線の乖離
間の抜けた現場と偽情報に囲まれた独裁者、待ち受けるのは想像したくない結末
2022.4.2(土)
青沼 陽一郎

ロシア軍がチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所から撤退した。ウクライナの原子力発電公社、エネルゴアトム社が3月31日に発表したとして、複数のメディアが伝えている。

 1986年に原子炉の爆発事故を起こしたチョルノービリ原発は、2月24日のロシア軍の侵攻直後に占拠されていた。

 海外メディアが報じたところでは、原発職員の話として、ロシア軍は放射性物質の汚染が著しい「赤い森」を防護服なしで通り、装甲車が汚染土壌の粉塵を巻き上げていたという。

 さらにはエネルゴアトム社の話として、「赤い森」に塹壕や要塞を築いていたともされる。それでロシア軍は大量の放射線を浴び、身体異常の兆候にパニックになって、内部で暴動や反乱の動きもでていた、というのだ。

伐採され埋められた「赤い森」
「赤い森」については、ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会で行った演説の中で危機を示唆したものとして、1週間前の配信で触れている(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69467)。

 1986年の原子炉の爆発直後に飛散した放射性物質が、風向きによって一気に流れ込んだ森の木々が一瞬にして枯れ果て、真っ赤になってしまったことから「赤い森」と呼ばれる。

 しかし、いまはその景色を見ることはできない。赤く染まった木々は全て伐採され、その土地の中に埋め込んでしまった。それがかえって汚染被害を深刻なものにさせたと指摘される。

 土に埋められた木材は、そのまま腐敗して土壌を汚染した。汚染された土は、沼沢豊かなチョルノービリの地下水まで汚染した。

 伐採された「赤い森」には新しい苗木を植え付け、若い森の風景に変わっているから、視覚ではそのエリアを確認することはできない。

 それでも、実際の現地取材でその場所に近づいただけで、手元の線量計は危険を知らせるために雄叫びをあげる。爆発した4号炉をコンクリートで覆った通称「石棺」の建物から200メートルの位置と比べても、倍以上の放射線量を記録する。原発から30キロの立ち入り制限区域でも、とても危険な場所だ。

懸念されるロシア軍兵士の被曝情報
 実は、区域内の森林ではたびたび大規模な火災が発生しているが、消火にあたる地元の消防士は必ず線量計を身につける。それで一定の放射線量を超えると、人員の交代を優先させる。火災が起きる度に空間放射線量は必ず上昇する。

 そんな場所で本格的な戦闘を起こそうというのは愚行だと、ゼレンスキーは演説の中で指摘していたはずだった。

 よりにもよって「赤い森」に防護服もなしで立ち入り、しかも塹壕を掘るなんて、放射線の風呂に浸かるようなものだ。

 原発を占拠したロシア軍の中には、1986年の爆発事故について聞いたことがないという兵士もいたという。現段階では真偽は不明だが、ウクライナ当局者がSNSで発信したところによれば、急性放射線障害を発症した兵士たちが、バス7台でベラルーシの医療施設に送られたという。

 旧ソビエト連邦時代に起きた原発事故で、モスクワは酷く汚染された周辺の森や、それに現在の立ち入り制限区域内の94カ所に及ぶ村や町を破壊し、地中に埋めるように指示した。それが土壌汚染を深刻にしたはずなのに、こんどはモスクワの指示で侵攻したロシア軍が自滅したのだとすれば、因果というよりも、間の抜けた話だ。

 ただし、米国防総省のカービー報道官は31日の記者会見で、チョルノービリ原発からのロシア軍の一部撤退を認めた上で、「(放射能による)健康上の危険があるためではない」としている。首都キーウ(キエフ)を含むウクライナ北部で侵攻作戦が失敗して、軍の態勢を整え、東部戦線に作戦の重心を移す流れの一環だとの見方を示している。

孤立する権力者ほど怖いものはない
 その米国のバイデン政権は、プーチン大統領にウクライナの戦況や欧米の経済制裁による自国への影響について、誤った情報が伝わっている、との分析を公表した。

 ホワイトハウスのベディングフィールド広報部長が30日の記者会見で明らかにし、「プーチン大統領が軍に惑わされたと感じ、軍指導部との摩擦につながっているという情報を入手している」と語った。正確な情報が上がっていない理由については、プーチンの側近が「怖くて真実を話せないからだ」としている。

 また、米国政府高官によると、プーチンは「ウクライナに徴兵された兵士が派遣されていると知らなかった」とも伝えられる。

 さらに31日には、バイデン大統領がプーチンについて「側近を更迭したり、自宅軟禁下に置いたりしていることを示唆する情報がある」と記者団に語り、「外部との接触を避けているようだ」「自ら孤立化しているようだ」との見解を示した。

 都合の悪いことは聞きたくない独裁者に、怖くて本当のことを言えない取り巻き。密室で事態が進行して、思うようにいかなければ側近を処罰して遠ざけ、孤立していく。そんなプーチンはオウム真理教の教祖だった麻原彰晃にそっくりなことも以前に書いた(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69354)。

 麻原は目が見えなかったこともあって、側近たちの言葉が情報を得る最大の手段だった。それも悪い知らせは聞きたくない。そういうときは怒り出す。本音を言え、と言って意見を求めた弟子のひとりが本音を語って逆鱗に触れたエピソードもあった。それを見て知っているから、まわりは怖くて真実を話せなくなる。場合によっては命を奪われることもある。そうすると情報源は限られ、教祖は孤立していく。

 強迫の構図ができる。絶対的権威には逆らえない。いずれもカルトと呼ばれる組織の特徴である。バイデン大統領は26日にワルシャワで行った演説の中でプーチンを名指しし、「この男が権力の座に居座ってはならない」と発言した。

 そのことが内政干渉にあたるとして同盟国から懸念の声があがった。すぐに米国政府は火消しにまわり、ロシアのペスコフ大統領報道官は、「バイデン氏が決めることではない。ロシアの大統領はロシア人によって選ばれる」と表明している。

 だが、2020年にも対立する政治指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏を毒殺しようとして、欧米諸国から非難を浴びたように、それまでにも政敵暗殺の疑惑は尽きないところで、民主的に選ばれた大統領といえるだろうか。取り巻きを怯えさせ、ウクライナの侵攻も密室で決められたとすれば、少なくともプーチン政権はカルトに近い。

独裁者と現場、それぞれの暴走
 プーチンに正確な情報が伝えられていないことについて、ウクライナとの停戦交渉への影響を危惧する声も多い。自軍がどれだけ劣勢にあるのか知らなければ、なかなか合意にも結びつかないからだ。

 だが、それよりも懸念すべきは暴走だ。正確な情報を得ないが故に、無茶な指示を出すかも知れない。地下鉄にサリンを撒けばどういう結果になるのか、誰も進言しなかったように、プーチンの側近も結果についてなにも言及しない。あるいは、孤立が正常な判断を誤らせる。追い詰められていく感覚が、暴挙に向かわせてもおかしくはない。

 狭い世界であれば、いわゆる通り魔事件を起こす犯罪者の背景にも同様の心理がある。欲求不満のストレスと孤立が破滅的な思考へと落としこみ、凶行に走らせるのだ。

 一方で正確な情報をあげられない現場が、勝手に暴走することもある。「赤い森」に塹壕を掘ってもぐるほど愚かなことはない。ソ連時代の事故を知るプーチンが、そこまでのことをさせただろうか。その間抜けさで上司へのよい報告を希求するあまり、指示にないことを現場判断で引き起こしかねない。現場と指揮が噛みあわないのであればなおさらだ。

 われわれが、ロシア軍が予想よりも弱いことを嘲笑したとしても、いつどこに落とし穴が待っているか知れない。「赤い森」からの撤退とプーチンの情報隔離はその危険を物語っている。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69563
チョルノービリは首都キーウを電撃戦で陥落させる為の通過点でした。
わざわざ塹壕を掘る意味などなかった筈ですが、前進を阻まれ、徐々に後退せざるを得なかった状況に陥ったので、塹壕掘りとなったのでしょう。

最初のつまずきがとんでもない出血をロシア軍に強いてます。
アフガン侵攻後の9年間がソ連軍弱体化の原因になった様に、今回のウクライナ戦争は、ロシア崩壊の原因になるかもです。

中共も一緒に沈んで欲しいねw
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