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2022年03月30日23:52

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ウクライナの徹底抗戦する姿は台湾に希望を与えた

台湾、ウクライナ戦争に対中防衛策を探る
By Joyu WangFollow and Alastair Gale
2022 年 3 月 30 日 10:42 JST

【台北】ロシアのウクライナ侵攻を受けて、台湾では中国による侵攻を想定した防衛強化の議論が熱を帯びてきた。武器や軍事戦術にとどまらず、兵役義務期間延長の是非についても議題に浮上している。

 台湾はすでに、近隣地域で近年緊張が高まっている状況を踏まえ、防衛増強の方策を探ってきた。しかし、台湾にとって「重大な警鐘」になったとされるウクライナでの戦争で、防衛強化に向けた機運に弾みが付いている。

 まず議論で浮上しているが、台湾の男性に課される4カ月間の兵役義務の延長だ。ただ、若者の間では兵役を嫌うムードが根強い。

 蔡英文総統の報道官は先週、台湾国防部(国防省)が兵役義務期間を延長すべきか検討していると明らかにした。直近の世論調査では、台湾成人の7割以上が延長を支持した。台湾の邱国正・国防部長(国防相)は先週、兵役義務期間を最大1年に延期する可能性を作業部会が検討していると議員らに明らかにした。年内に決定が下されるとしている。

 邱氏は「台湾で戦争が勃発すれば、現行規定に基づく4カ月の軍事訓練では十分ではない」と主張する。

 議員の会合やメディアの報道は、防衛強化に関する議論でほぼ一色となっており、とりわけウクライナが使っているゲリラ型の戦術や兵器が注目されている。こうしたウクライナ軍のアプローチは、小規模な部隊が規模や軍事力で圧倒する敵を相手にする際に有益だと専門家が指摘している。

 台湾の軍指導部は総じて、戦闘機や戦車、軍艦といった大型の軍装備への投資が望ましいとの立場だ。だが、強力な敵が侵攻してきた場合には、こうした軍装備はすぐに破壊される恐れがある、とワシントンに拠点を置くアナリストらは警告している。

 ここにきて議員や国防専門家の間で検討されているのが、攻撃ドローン(小型無人機)を大量に確保するという案だ。ウクライナ軍はドローンを駆使することで、ロシア軍の進軍を鈍らせることができた。

 立法院(国会)の国防委員会は今月、対航空戦(AAW)に関する訓練強化を提案する動議を可決した。訓練ではウクライナ兵が使っている携行式の対戦車ミサイル「ジャベリン」や地対空ミサイル「スティンガー」などを盛り込む可能性がある。

 動議を策定した与党・民進党の王定宇・立法委員(国会議員)は「ウクライナでの市街戦では、各兵士が携行する対戦車、対空装備が抑止の観点で実に大きな役割を果たした」と話す。また王氏は最新鋭の無人攻撃機「MQ9リーパー」ドローン4機の早期納入を求めた。リーパーについては、米国が2020年に台湾への売却に同意したが、台湾はまだ発注していない。

 台湾の軍幹部は、リーパーは2025年までに配備されるとの見方を示した。

 安全保障の専門家の間では、ウクライナの経験を通して、兵器を大量に確保しておくことがいかに重要かが浮き彫りになったとの声が出ている。ウクライナ軍は手元の携行式兵器が早々に底を突きつつあったため、米国などが国境沿いまで届けてくれる武器の補給に頼らざるを得なかった。島である台湾に、紛争下で追加の兵器を供給することは難易度が断然高くなる。

 米政府の軍事顧問を務めていたアイバン・カナパシー氏は「台湾への再供給の任務は極めて困難になるため、長期的には可能ではないかもしれない」と話す。

 台湾の呉�〈戞β耋儚宛鯢�長(外相)は、米国との武器売却の合意が今後さらに発表されると述べている。一方、議員らに配布された2月の報告書によると、台湾軍の研究開発機関は年間のミサイル生産を倍以上に増やすことを目指している。これには長距離巡航ミサイル「雄昇」や超音速ミサイル「雄風三型反艦飛弾」などが含まれる。

 一方、報告書によると、国産の自爆型攻撃ドローンの製造は年内に開始される見通しだ。この報告書はロシアがウクライナへの侵攻を開始する前に策定されたもので、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が内容を確認した。

 中国国防部(国防省)はコメントの要請に応じていない。

 台湾で防衛強化への機運が高まっているとはいえ、米国などの専門家が主張しているような抜本的な改革にはまだ程遠い。台湾軍は長年、士気の低さが問題視されているほか、今年に入って戦闘機2機が墜落するなど事故も多発しており、これらの専門家は改革が必要だと唱えている。

 ただ、かつて軍事独裁政権下にあった台湾では、強力な軍を持つことへの警戒感も根強い。防衛増強への世論の高まりが一時的な流行に終われば、年内に重要な市長選を控えている与党・民進党にとっては、軍拡に突き進むことで支持を失う恐れがある。

とはいえ、ウクライナでの戦争が台湾市民の心情に響いたことは明らかだ。

 台湾では足元、戦争をどう行き抜くかサバイバル術を伝授するマニュアル本がベストセラーとなっている。また、台湾の駐米大使に相当する駐米台北経済文化代表処の蕭美琴代表は最近、ワシントン・ポストに寄稿した論説で、圧倒的な軍事力を持つロシアを相手に激しく抵抗しているウクライナ軍が、台湾市民に感銘を与えていると指摘した。「われわれの母国と民主的な暮らしを守り抜くという意思はかつてないほど高まっている」

 3月31日から開催される台湾軍が組織する年次の災害対応訓練では、今回初めて戦時シナリオが盛り込まれる予定で、建物がミサイル攻撃を受けて大規模な火災が発生するといった事態が想定されている。

 予備役のジャッキー・リンさん(27)は最近、2週間の再訓練を終了した。ウクライナでの戦争を受けて、兵役を開始した4年前から中国との戦争に関する考えが変わったという。当時はまだ今よりも平和な時代だった。

 リンさんは「ここはわれわれの国だ。自分たちで守り抜く必要がある」と話す。リンさんのような予備役400人前後が今回、強化された訓練プログラムに参加し、兵器スキルや戦場での救急処置、10キロの行軍訓練などを実施した。

 リンさんは、昨年アフガニスタンの首都カブールがイスラム主義勢力タリバンよってあっけなく陥落したことに触れ、「われわれは、攻撃されて反撃もできないような、アフガン人のようになってはならない」と述べる。
https://jp.wsj.com/articles/taiwan-looks-to-ukraine-war-for-ideas-to-defend-against-china-11648604473
>訓練ではウクライナ兵が使っている携行式の対戦車ミサイル「ジャベリン」や地対空ミサイル「スティンガー」などを盛り込む可能性がある。

ウクライナ軍の脆弱な陸軍や空軍、限定的な地域しかカバーできないミサイル防衛網という不利な条件を、ジャベリンとスティンガー、ドローンで克服しました。

歩兵が携帯する装備が、戦闘機や戦車に対抗できる事実は、台湾の防衛装備に大きく影響を及ぼすでしょう。

日本も高い装備ばかり購入しないで、歩兵の装備を充実した方が良いね♬
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