mixiユーザー(id:8426595)

2020年03月24日16:43

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現代の AD Player から「お奨め」なのは…?

お題の件、この私の周囲からも「どれがイイの?」と質問される方々が少なくない昨今である。
AD(Analog Disk:レコードとも言う)を触ったことも無いという新規参入の若年層から、私より年配で「昔は当然に AD で音楽を聴いていた」という Comeback な方々まで、しかも各々の「楽しみ方」まで踏まえるとそのご要望はもう千差万別の状態である。
若年層も含む新規参入の方々は Zero からの Start になってしまうけれど…。
その昔は AD を楽しんでおられた方も「今は AD Player を持っていない」若しくは「壊れて使えないから」で新たに購入したいとのこと。
そのご要望は千差万別でも、お話を伺っているといくつかの共通項目も存在した。
ご予算も含め「どのような感じのを?」と尋ねると、皆さんで共通したご要望が…
 昔の中古品は嫌だ
 安過ぎず、高過ぎずな価格
 末永く愛用したい
 Design も大切
 今、手持ちの Audio に繋げて楽しみたい 
…という5項目は必須のようである。
ん〜、なるほどねぇ〜。
その必須項目に対してこの私が考えたのは…
 お奨めしたい昔の銘機はいっぱい有るけれど、今の現行品から選ぶ
 価格は実勢価格で3万円以上の10万円以下で
 末永く愛用するのならば(製造は某国であろうと)日本の Maker 製に限る
 Design は私が「イイね、イイねぇ〜」の感覚で選ぶ(しか無い?)
 買ってすぐに使えるとあらば Phono Equalizer を内蔵も必須であろう 
…を条件に選んでみる事にした。
 
ん〜〜〜。
今の私は愛機である KENWOOD “KP-1100” と DENON “DP-900M�供� の2台を同時に改造する考察と準備で「てんてこ舞い」なのに…? 
でも、その合間にちょいと調べてみたらば現代の AD Player にも面白そうなのがあり、Entry Model の現状を知る良い切っ掛けにもなった。
私は幼い頃から「音楽好き」の「Audio 好き」である。
Audio 愛好家は自負するものの、Audio 評論家でもなければ Audio Mania でもない。
なので後述の「お奨め」する製品は私が試聴すらしていないので、実際の「音」がどうなのかも不明である。
なのにどうして「お奨め出来るの?」と問われたらば、それは長年の経験で培われた「知識」と「勘」である。
特に AD Player の場合は、その外観、Cabinet の材質、本体の寸法と重量、Platter の重量と駆動方式、Torn Arm の Design 、そしてどの Maker 製なのかが判れば大まかな「音の傾向」は推測出来るのである。
つまり、この「知識」と「勘」という感覚的要素が無いと自分好みの AD Player を探せなくなってしまうのである。
その Career は40年以上、いや、4歳の頃から一人で AD を聴いていたも加えたらば50年以上の Career(?)な私が「感覚的」に選んだ、現代の AD Player から「お奨め」したいのは…? 
 

フォト

先ず最初にお奨めしたいのが、これっ! 
audio-technica 製の “AT-LP7” である。
某量販店でのお値段は税込み ¥94,980 とのこと。
その概ねの仕様は下記のとおりである。
 
Turn Table
 操作方式:手動(Full Manual)
 駆動方式:Belt Drive
 Motor:DC Motor
 Platter:直径は不明, 20mm厚 POM(ポリオキシメチレン)製, 重量は不明
 起動 Torque:不明
 Wow/Flutter:0.08% 以下
 S/N 比:60dB 以上
Tone Arm
 Type:Static Balance, J字型
 Arm 有効長:247mm
 Arm 高さ調整:可能(Technics 製ならば調整範囲は 0〜6mm か?)
 Anti Skating 調整:可能
 針圧調整範囲:0〜2.5g
 適用 Cartridge 重量:15〜20g(Head Shell 含む)
 Pick Up Cartridge: audio-technica 製の “VM520EB”
本体
 Cabinet:40mm 厚の高剛性 MDF
 Phono Equalizer:有り(MC Head Amp. 付き)
 Digital 出力:無し
 外形寸法:W450 × D353 × H157mm
 重量:8.3kg(Dust Cover 除く)
 消費電力:5.5W
 価格:O.P.(参考税込価格 ¥94,980)
 

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私がこの “AT-LP7” をお奨めする理由とは…? 
その仕様や見た目から想像される「良いかも?」な美点は下記のとおりである。
 
良いかも? その1:
Tone Arm の Pivot(軸受部)は、Technics 製の銘機 “SL-1200 Mk2”(から同 Mk6 まで)にそっくりの Gimbal Suspension 方式だなぁ〜と思っていたらば…? 
Anti Skating の設定 Dial や Arm Lifter の位置や形状も含めた Tone Arm Base の全体が Technics 製のそれ、そのものに見えるのだ。
その “SL-1200 Mk2” と同様に Helicoid Ring による Arm の高さ調整も可能とのこと。
これって Panasonic(Technics ?)からの OEM 供給品なのだろうか? 
この「Arm の高さ調整も可能」な Tone Arm Base が安っぽい合成樹脂製ではなく、しっかりとした金属製だったらばあの Technics 製 “SL-1200 Mk2” の Torn Arm と同等品! …であると私は期待したい。
何故ならば…? 
“SL-1200 Mk2” の Tone Arm は、我が教祖様(Audio 評論家の故・長岡鉄男氏)も絶賛した高感度が持ち味だからである。
高精度な Gimbal Suspension を採用により、水平も垂直も 7mg という驚きの初動感度が当時から Technics ご自慢の謳い文句であり、僅か 1g という針圧の High Compliance な Pick Up Cartridge の能力も余すこと無く引き出してくれる。
そんな “SL-1200 Mk2” と同等の Tone Arm を採用しているとあれば、これは魅力的! 
ただし “SL-1200 Mkx” Series は(DJ 向けの)残念で粗悪な Copy 品も多いので、それと同じの残念な Tone Arm だったとしたらば、上述の「魅力的」と表現した話は「無かった事にしてね」になってしまう。
 

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良いかも? その2:
Platter の材質と厚みが興味深い。
’80年代は Platter と言えば Al Die Casting(日本ではアルミ・ダイキャストとも言う)製が当たり前だったけれど、この “AT-LP7” は POM という合成樹脂製で厚みは 20mm もある。
その重量は不明だけれど、もしかすると 1.5kg 前後はあるのかも…? 
下手に薄っぺらくて軽量な Al Die Casting 製と比べたらば、これは振動に対して有利に思えるのである。
さて、その振動に強い Platter とは…? 
叩いても鳴かない、つまりは特定の周波数で共振しない材質や構造であるのが望ましい。
私の愛機である KENWOOD “KP-1100” の重量級な Platter ですら、中指を弾いて Platter に「でこぴん」をくれてやると、鐘のように「カァ〜〜〜ン」と鳴ってしまうのである。
だから「徹底的な防振対策」が必須なのだけれど、この合成樹脂製だったらば鐘のように鳴く筈も無いであろうと想像する。
AD Player にとって最大の敵、音質を低下させる要因は「振動」である。
Platter の軸受の詳細が不明なので「どの程度まで?」なのか断言は出来ないけれども、下手な Al Die Casting 製と比べたらばこれは抑振性に優れた Platter なのではないか、と期待している私である。
 

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良いかも? その3:
なんと MC 用の Head Amp. も標準装備! 
これは正直に驚いたぞ。
入門者向けの安価な Entry Model なのに、MC 型の Pick Up Cartridge も「そのまま」使用可能なのだから面白いではないか。
MC(Moving Coil)型は MM(Moving Magnet)型より「音が良い」と言われる事が多い。
けれども MM 型と比べ MC 型の発電電圧は桁違いに低いのである。
なので MM 型に近い電圧にまで高める昇圧 Transformer や Head Amp. が必須。
この “AT-LP7” はその MC Head Amp. も標準装備されているのだ。
その Head Amp. の「S/N 比は…?」やら「音の解像度は…?」なんぞ、どうでもイイのである。
何も知らない初心者であろうと「MC も使える」という幅広い選択肢があるのは素晴らしいこと。
初期投資でこの AD Player 本体に加え、Phono Equalizer も MC Head Amp. も「全て内蔵のこれで済ませてしまおう!」と割り切れるのであれば…? 
以後の贅沢系への投資では、もっと高品位な Pick Up Cartridge に注力する事も可能になるであろう。
せっかく Cartridge 方式で Pick Up のあれこれを交換可能なのだから、MM 型だろうと MC 型だろうと色々な Pick Up Cartridge を試して「こうも違うのか?」を体感して欲しいし、その結果「これぞ!」なお気に入りも探し出して欲しいと私は思うのである。
Classic にはこれ、Popular にはこれ、Rock にはこれ、Jazz にはこれ、といった具合に、Pick Up Cartridge を替えるともう音楽の楽しさは無限に広がる。
これぞ「AD の音の世界」であり、CD Player や iPod の類では得られない面白さと奥深さなのである。
 

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良いかも? その4:
標準装備の Pick Up Cartridge が、同じく audio-technica 製で VM 型の “VM520EB” であること。
VM 型とは MM 型と同様に、MC 型よりも出力電圧は高く、摩耗した針は自分で交換も可能。
標準装備の “VM520EB” は「接合楕円針」なのだけれど、audio-technica 製の “VM5x0” Series では交換針に互換性があるのも美点に思える。
その “VM5x0” Series の互換性にて針を交換すると、標準装備だった “VM520EB” は…
 VM540ML:無垢 Micro Linear 針で 2 Grade Up
 VM530EN:無垢楕円針で 1 Grade Up
 VM510CB:接合丸針で 1 Grade Down 
…に変身してしまうのだ。
針を交換するだけでその「音の違い」も楽しめるという Pick Up Cartridge は audio-technica 製ならではだ。
ちなみにその Pick Up 本体(と交換針)の税込み標準価格を比較すると…
 VM540ML:¥35,200(¥29,150)← 2 Grade Up
 VM530EN:¥25,200(¥19,800)← 1 Grade Up
 VM520EB:¥17,600(¥12,100)← 標準装備の Pick Up
 VM510CB:¥15,950(¥10,450)← 1 Grade Down 
…といった具合で、Grade の違いでこんなにもの価格差があるのだ。
針を交換するだけ、という手軽さで「音の違い」をも楽しめる。
ん〜、素晴らしいではないか。
ところが、この交換針を「高いやつ」と「安いやつ」のどちらも試したけれど、その違いが自分には判らなかった。
そんな残念な感性の持ち主だったとしたらば、無理に「高いやつ」を選んで散財せず、ここは割り切って「安いやつ」で交換し続ければ良いのである。
その「安いやつ」で針交換の費用が浮いた分を AD(Software)の購入費用に回せば「このレコードも欲しかった!」だったあれこれも手に入り、貴方の Library はどんどん充実していくではないか。
私は「それでイイじゃん!」と思うのである。
やがて感性も高まり、いよいよ「もっと良い音で聴きたい」という欲望が出て来たとあらば、DENON 製の “DL-103R” といった MC 型の Pick Up Cartridge に挑戦するのも面白いであろう。
前述のとおり、この “AT-LP7” には MC Head Amp. も標準装備なので、MC 型の “DL-103R” も選択可能なのである。
その違いが自分には判らなかった…、な感性の方であろうとも “DL-103R” に替えちゃったらば「うわっ… !?」と驚くこと、間違い無し! 
これこそ「AD の音の世界」であり、CD Player や iPod の類では得られない面白さと奥深さ…。
その面白さと奥深さを存分に楽しんで欲しいと私は思うのである。
 
私が audio-technica 製の “AT-LP7” をお奨めする理由とまとめると…
 Torn Arm は Gimbal Suspension を採用の Technics 製(の可能性が高い)
 Platter は抑振性に優れていると思われる合成樹脂製
 MC Head Amp. も標準装備
 針交換だけで標準装着の Pick Up Cartridge を Grade Up も可能 
…である。

この “AT-LP7” の残念(?)なところは…
 Torn Arm が本当に Technics 製なのかが不明 
 やっぱり Belt Drive であること
…が、個人的には残念に思う。
Torn Arm に関しては Meker へ直接に問い合わせるしかない? 
一方、Belt Drive に関しては後述の TEAC “TN-570” を参照いただきたい。
 
価格に関して:
この “AT-LP7” が ’80〜’82年頃の新製品だったらば…? 
現代の Phono Equalizer と Pick Up Cartridge は抜きで考えてみる。
いかんせん Belt Drive 方式で Full Manual 、外観も当時だったらば凄く安っぽく写ったであろうも考慮すると、当時の Maker の希望小売価格は ¥19,800 ってところか。
Tone Arm Assy. が Technics 製だったらば、+¥20,000 で ¥39,800 が妥当なのでは…? 
それを 20% Off の ¥32,000 が当時の実勢価格のように思える。
これに現代の…
 Phono Equalizer 付きで +¥10,000
 MC Head Amp. 付きで +¥10,000
 Pick Up Cartridge 付きで +¥10,000
を加えると、あの当時の Maker 希望小売価格に +¥30,000 で ¥69,800 となる。
それを 20% Off の ¥56,000 が当時の実勢価格を基準に考えると妥当なのではないか? 
あれから40年後、この “AT-LP7” の実勢価格は ¥94,980 なり。
1.70倍でおよそ ¥39,000 も高いのが現代の価格である。
 
お次は TEAC 製の “TN-570” をお奨めしたいのだけれど…? 
話は長くなるので次回に続く。
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