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2018年12月16日10:31

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「まんぷく」萬平、刑務所へ

先週の最後、脱税容疑で逮捕された萬平。今週はその続きである。

前にも書いたが、安藤百福氏は泉大津時代に脱税容疑で逮捕され、2年間収監された。
逮捕のきっかけは「泉大津の若者」が街で乱闘騒ぎを起こしたこと。
実際はたちばな塩業とは比べ物にならないくらいの若者が百福邸に住んでおり、製塩業や漁業を営んでいた。また、ダネイホンならぬ「ビセイクル」という栄養補助食品も製造していた。若者の一部によるジャズバンドも結成され、百福氏は日経新聞の「私の履歴書」の中で、「梁山泊のようだった」と述懐していた。
若者の乱闘騒ぎの直後から警察と進駐軍憲兵による内偵捜査が行われたようで、若者に支給していた「奨学金」を「給与」とみなして脱税容疑に持ち込んだと考えられる。
今なら追徴課税と修正申告で済むところだろうが、当時の軍事裁判は本島にいい加減なもので、百福氏のケースも無罪にかなり近いものだったのではないか。

萬平は米軍刑務所に入れられた。米軍刑務所の所在地は東京都豊島区東池袋。かの巣鴨プリズンであり、A・B級戦犯のほか政治犯や共産党員が収監されていた。
講和条約発効後、日本政府に返還されると戦犯は釈放、東京拘置所に。昭和46年、東京拘置所は小菅刑務所に移転し、刑務所機能は府中に統合された。東池袋の拘置所跡地は再開発され、「サンシャイン60」が建ったのである。

この間に財産は没収され、不払い分の税金納付と製塩所の従業員の退職金にあてられた。武士の娘・鈴(須磨)にとっては2回目の無一文、福子(安藤仁子)にとっては1回目の無一文だ。
一家は泉大津から大阪府池田市に転居する。今週の話は萬平獄中記になるが、2年の時の流れをどうやって1週間に落としこむのか......。




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