恩師・原野栄二先生が手放した書籍に決まって読みたくなるという話を聞いたが、わたしは今「滝沢克己著作集第三巻・夏目漱石」「第四巻・夏目漱石・芥川龍之介」がまた読みたくなって仕方がない。
「滝沢克己著作集」は、1970年代に法蔵館という京都の東本願寺の前にある仏教書専門の出版社から全10巻本で刊行された。
滝沢克己と言えば、ドイツ留学時に西田幾多郎に�爛疋ぅ弔帽圓辰禿�学者の誰に師事すればいいのか�瓩般笋Δ燭箸�に、西田幾多郎は滝沢克己に哲学者ではなく、�爛�ール・バルト�瓩箸い�神学者に師事することを勧めたという。
実際、滝沢克己はドイツ留学でカール・バルトに師事して、日本におけるカール・バルト研究の第一人者となった。当時に、滝沢克己は西田哲学の後継者の一人として、西田哲学を出発点として独自な哲学的世界を構築していった。
わたしが滝沢克己という名前を知ったのは、大谷大学短期大学部仏教科の学生だった頃で、滝沢克己と八木誠一との西田哲学をめぐる論争、つまり西田哲学はその初期、中期、後期、晩年期をとおして、一貫性があるのか否かという論争であった。以後、滝沢克己の著作に読みふけったものである。
わたしは、その「滝沢克己著作集」全10巻のうち、「第一巻・西田哲学の根本問題」「第二巻・カール・バルト研究」「第三巻・夏目漱石」「第四巻・夏目漱石・芥川龍之介」「第七巻仏教とキリスト教の根本問題」は持っていたが、独り暮らしを始めるにあって、「第三巻・夏目漱石」「第四巻・夏目漱石・芥川龍之介」だけを売ってしまったのだ。
先日、岩波文庫の『夏目漱石作品集』(美装函セット)を買い戻りして、また滝沢克己の漱石論が読みたくなったのである。
すでに出版元の法蔵館では品切れとなっているので、アマゾンで買うことにしようかと考えたりしている。しかしこれれから電動車椅子の件もあるが、なんとか手に入れておきたい書籍である。
ログインしてコメントを確認・投稿する