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2017年04月23日00:10

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人材投資

東京では桜が満開となり、リクルートスーツを
着込んだ新入社員が道行く光景が目立つ季節です。

さて、資本主義経済は「資本」「労働」「技術」の
三つを生産活動に投じ、労働者一人当たりの生産=
所得を拡大していくシステムです。

何しろ、資本(交通インフラ、工場、建築物、設備、
運搬車両など)は生産することが可能です。資本を
生産し、生産活動に投じ、さらに資本を生産し、
生産活動に投じるというプロセスを回すことで、
労働者一人当たりの生産=所得を増やす、
生産性向上が可能な点が、資本主義の肝なのです。

もちろん、交通インフラの整備、工場や建物の建設、
設備や運搬車両の開発、製造のためには、技術が必要です。
技術なしでは、高速道路や新幹線を整備することも、
設備や運搬車両を製造することもできません。

というわけで、資本や技術に「投資」をし、
生産性向上を目指すのが資本主義の王道なのですが、
「労働」は放置しておいても構わない、という話ではありません。

労働は労働として、個別に生産性向上を目指さな
ければならないのです。つまりは、人材投資です。

人材投資とは何か。人材投資とは、別に難しい話ではなく、
我々生産者が「働き続けること」になります。

いかなる生産者も、学校を卒業し、就職した時点では
何の戦力にもなっていません。単に、会社の足を
引っ張るお荷物であり、人材ではないのです。

世界最高峰の高等教育を受けた若者であっても、
仕事の経験を持たない以上、人材にはなりようがありません。

当初は何の役にも立たなかった若者が、仕事にチャレンジし、
失敗し、再びチャレンジし、またもや失敗し、落ち込み、
叱られ、反省し、さらにチャレンジし、やがては成功し、
様々なノウハウ、技術、技能、スキル等を自分の中に
蓄積していく。結果的に、人材は生まれるのです。

別の言い方をすると、働く経験を持てない人は、人材にはなれません。

現在の世界では、若年層(15歳−24歳)の失業率
上昇が社会問題と化しています。スペインやギリシャ
の若年層失業率50%は極端ですが、イタリアにしても
40%。フランス25%。イギリス、アメリカ、中国、
韓国、台湾など、主要国の若年層失業率は軒並み
10%を上回っている惨状なのです。
(間違いなく「外国人労働者受入」と関係があります)

働く経験を持たない若者は、人材になるチャンスを
奪われてしまいます。特に、スペイン、ギリシャの
極端に高い若年層失業率は、もはや「国が亡ぶ」と
表現しても構わない水準です。

翻って我が国を見ると、直近の若年層失業率は、
何と4.3%! 世界が羨む水準です。

何しろ、日本は少子高齢化の影響により、生産年齢
人口比率が低下していっています。現在、人口の
「瘤」である団塊の世代が労働市場から退出
(要は引退)していっていますが、彼らを
埋めるだけの若者は労働市場に入ってきません。

当然ながら、日本の労働市場では若者が「貴重な存在」
と化し、若年層失業率が低下していくわけです。
世界において、日本のみが「少子高齢化」の影響で、
ほとんどの若者が「人材に成長するチャンス」を
与えられていることになります。何たる幸運!

日本は今、世界に冠たる「人材大国」に成長する
チャンスを与えられているのです。

しかも、皮肉なことに「日本衰退」の主因と
考えられていた、少子高齢化によって。
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