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2016年05月18日09:20

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私が愛したコルビュジエ。

西洋美術館、世界文化遺産へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3997099

コルビュジエ、と書くのは個人的な癖です。
コルビジェの方が通りがいいですね。

ル・コルビジェは、ざっくりというと、建築界のピカソみたいな人です。
方向性は違うのですが、知名度と影響度において、という意味で受け取ってください。
20世紀初頭に活躍し、現代建築の基礎を築いた三大巨匠の一人。
ミース・ファンデルローエ、フランク・ロイド・ライトと並ぶ、
建築やった人間なら最初の3時間でやらされる、基本中の基本と言っていい人物です。

彼は建築を住む機械と捉え、近代建築の5原則を提唱します。
1)ピロティ
 建物を持ち上げる柱がある構造のこと。
 日本でいうと、1Fが駐車場の家屋みたいな
2)屋上庭園
 まあ、これは、みんなの憧れ。(みんなあんまり使わないけど)
3)自由な平面
 それまでの石造りのような壁構造から、柱構造への移行。
 これにより、広い空間を確保でき、また間取りが自由に
4)水平連続窓
 外とのつながりを感じながら、採光を確保。これも石造りの反動ですね
5)自由な立面
 これも石造りの反動みたいなものですが、構造とは独立して、
 外観のデザインを自由に行えるようになりました。

この5原則は、現代「よく反映されている」とは言えませんが、
部分的にはほとんど取り入れられていますし、
少なくとも当時は斬新なものでした。
これらの要素をよく取り入れたのが、日本の西洋美術館、というわけです。

日記で、「オリンピック効果で、書類作成がんばったら、世界遺産になりました。 」
と書いている人がいましたが、とんでもないですよ!
おおよそ、ピカソの名作がまとめて世界遺産になりました的なニュースだと思ってください。
ですので、喜ぶのは台東区民ぐらい? なんて話でもなく、7か国にまたがる遺産であるわけです。
まあ、喜ぶのは各建築物の地元の人と、フランス人くらいでしょうけど(笑。


コルビジェは面白い人で、まずル・コルビジェという名前は本名ではありません。
ミース・ファンデルローエや、フランク・ロイド・ライトは本名なので、これだけでも面白いのですが、
さらにフランス人からはコルビーと呼ばれ愛されます。
もうこの時点でなんだか、黒川紀章のような変人感が漂うわけです。

山師的な建築家で、フランスの戦後復興のための集合住宅計画に参加、
ドミノ住宅というネーミングでこのコンペを勝ち取ります。
また、後のシャルルドゴール空港の整備計画(おじゃんになります)や、
アメリカのニューヨークの(←)国連ビル計画などにも首をつっこむ(しかし参加できず)など、
比較的大型の建築を中心にいろいろ精力的にやった人物です。
大騒ぎして首はつっこむけれども参加できない感じとかも、なんだか変人ぽく、
さらに愛される要因でもあるのだろうという感じがするのです。
今回勧告を受けた各地に残る美術館なども、彼の代表作たち、というわけです。


しかし、彼自身は晩年、田舎の海辺に小さな小屋を建てて時を過ごし、
最終的には水浴中に心臓発作で亡くなります。
3畳ほどの部屋がメインの小さな小屋ですが、それを建てるためのスケッチには、
レオナルド・ダ・ヴィンチの人体図のような、人体ベースのモジュールで設計された家具が載っています。
材質も粗末で、窓にガラスさえないという(蓋はある)小屋。
彼がデザインした椅子は、富裕層を象徴するためにドラマなどでもよく使われます。
LC4シェーズロングや、LC2グランコンフォートなどのソファはもはや、The 金持ちって感じ。
しかし、それらをデザインしたコルビュジエの理想の一つが、
この海辺の小さな小屋なのだろうと思うと、なんだか感無量なものがあるのです。

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