「死ぬまでにあと1、2分ある。
24で、くたばるんだ。
好きな歌の1つも唄って死ね」
都内で数々の銀行強盗を成功させてきた三人組…神崎、井村、柴が久々に顔を合わせた。札幌で若い愛人マイと暮らす柴が、親しくなったライブハウスオーナー・角町の持ち込んだネタに惹かれ、神崎と井村を呼び寄せたのだ。標的はリゾートホテルの収益金2億円を積んだ輸送車だ。神崎の采配で輸送車襲撃は首尾よく成功し、四人はカネを山分けすべく廃墟に逃げ込んだ。しかし、数えてみるとカネは5千万しかない。ひとりあたり1250万の取り分だ。皆が諦めるなか、ライブハウス開業資金で5千万を必要としていた角町は、カネを独り占めすべく突如発砲、井村を射殺し柴に重傷を負わせてしまう。何とか逃げ延びた神崎は、カネを取り返すべく角町を追うのだが…
「いつかギラギラする日」。
陳腐なVシネマ映画と言う人もいるし、ノンCGで見せる最後のアクション邦画と評価する人もいます。自分らを「ギャング」と呼ぶセンス、音楽や衣装などの古さからも、今観るとダサくて気恥ずかしい思いもする作品…なのは否定しませんが…
大好きなんですよね〜、これ。
今回見返して、深作さんのメッセージ映画だというのを再認識しました。
若者よ、オトナになるな、というメッセージね。
出てくる男たちはみーんな、子供なんですよ。アウトローってのがそもそもオトナになりきれない子供(ショーケン)だし、オトナになることを拒否した若僧(木村一八)も子供。振り回されるコミカルな八名信夫や原田芳雄だってチャーミングじゃないですか。彼らの命を張った「じゃれ合い」を観て、オトナになりきれない俺らだけが多幸感を味わうって作品なんです。角町の最後の台詞に、このメッセージが集約されています。「誰にやられた?」と介抱する警官に向かって…
「おまえさ、二十歳やそこらでそんなカッコして恥ずかしくねえのか?ロックしろよロック!」
(通算1031タイトル)
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