おそらく私のことを指してつぶやかれたと思われるので、
名指しで引用しつつ反論しておきます。
マイミクのしんちろさんの一連のつぶやき(チェック)です。
http://mixi.jp/view_check.pl?post_time=20160325231122&owner_id=25577405
-しんちろさん
相対的貧困率は貧困ではない、何故ならば底辺は底上げされている。資本主義・自由主義は正解なのだという人々は、これを知らないのか意図的に無視してるのか知らないが、底辺は確実に下がってる。野放しの資本主義は明らかに失敗なのだ。
画像は上記リンク参照。
しんちろさんの引用したブログ
データえっせい: 餓死者数の長期推移をチェックしました
http://tmaita77.blogspot.jp/2012/11/blog-post_22.html
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私はこんなデータは無視したわけではなく知りませんでしたが、
結果的に知らなくてよかったし以後無視します。
さてと。
以後、話のメインは統計マジックの詐欺コンテストの優勝争い(毎回例えがキザくさくてアホだよね※)
ではなく、引用先のブログになります。
まず、読まなくても良いように要約しますが、
このブログの趣旨は
・1950年代から急減した餓死者が、1980年代を底に微増を続け、
2010年代には2000人を超えた
というもの。
しんちろさんはこれを根拠に、先に引用したような、
「資本主義は格差を拡大し続けるが全体も底上げする」という私の見解に反論しています。
ちなみに、私の見解というと偉そうなんですが、
「資本主義は格差を拡大し続ける」で有名になったピケティの説を、
主に反アベノミクス派がやっているような恣意的な省略ではなく、
全体的に紹介しているだけです。
先に書いておきますが、このブログの主張が正しければ、私は「資本主義は格差を拡大しつつも貧困層の生活水準も底上げする」という先の趣旨を撤回します。
が、ついでに先に書いておきますが、このブログは正しくありません。
このグラフは非常に示唆的なのですが、統計の合計に問題があります。
[引用]
ここでいう餓死者とは,以下の死因による死亡者のことをいいます。
1950年〜1994年 ・・・ 「栄養欠乏」+「飢え,渇,不良環境への放置」
1995年以降 ・・・ 「栄養欠乏」+「栄養失調」+「食料の不足」
[ここまで]
ほぼ底から増加に転じたあたりで項目名が変わっているというイヤラシイ統計なのですが(笑、
これについての責任は厚生労働省にあるでしょうから気にしません。
ところが問題が発生しまして。
ブログで引用されているデータのリンク先は、
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html を指しているんですが、
この中の具体的にどれなのかは言及されていません。
(これって詐欺師がやるやつじゃん)と思いますが、私も怒り任せでやることもあるので、見なかったことにします。
一応、議員さんが噛んでる話らしく、(好意的に解釈して)データ自体は正確だと思われるのですが、
厚生労働省のクソみたいなデーターベースのせいもあり話が進まないので、
データ自体ではなく、外から埋めていきます。
まず、ブログが定義している
餓死=「栄養欠乏」+「栄養失調」+「食料の不足」
という問題ですが、いきなり壁にぶつかるのは「栄養欠乏」です。
死因は、世界的共通でコード分類されており、ICD-10コードというのですが、
まず、この分類の中に「栄養欠乏」が存在しません。
このブログの著者自体、以前の記事では「食料の不足」+「栄養失調」で論じているのですが、
なぜか急に、ICD10にない「栄養欠乏」を足しています。
何か見落としがあるのかもしれませんが、現時点で国際コードがない以上、らちがあきませんから、除外します。
では、「栄養失調」+「食料の不足」でどのくらいの死者が出ているかというと、そのブログにデータを載せていますので引用します。
まぁひどい!
と、思うと思います。私も思いました。
が、ここから先にも問題があります。
しかし、ここでは、このデータの中を見て覚えておいてください。
「食料の不足」が直近では50人前後で推移しており、1997年以降も漸減傾向にあります。
一方で、「栄養失調」は増加傾向にあり、また数も1000→1700に明白に増えていますね。
で、これで話は終わりです。
引用先のブログは、「栄養失調」を餓死だと思い込んだようですが、
実はこれ、国際的には(当然厚労省的にも)病気の方です。
「食料の不足」は、ICD-10コードでX53食糧の不足です。そのままですね。
「栄養失調」は、実は、「栄養失調症」で、ICD-10コードではE40-46に相当しますが、
これ、例えば内臓系の癌などで栄養が取れなくなったものを指します。
非常に腹立たしいことは、これは引用先のブログにソース付きで書いてあるにも関わらず、
引用者のしんちろさん、g++さんも無視を決め込んでいるところです。
それで「どんな見かけ上のデータも作れるやん」とか言っていて恥ずかしくねーのかg++※。
あ、一応引用先を示します。
http://www.ons.gov.uk/ons/about-ons/business-transparency/freedom-of-information/what-can-i-request/previous-foi-requests/health-and-social-care/deaths-from-malnutrition-in-nhs-hospitals-since-2010/index.html
重要部分の簡易翻訳も付けておきます。
この栄養失調のコードが意味する範囲は非常に広くなっています。この栄養失調の項目に分類される死者は、通常、非常に重い病状です。例えば、消化器系の癌などで、これは彼らがすでに消化吸収ができない状態にあることを示しまします。
「どんな見かけ上のデータも作れるやん」どころか恣意的に捏造してんじゃねーか。
この項目、どう考えても貧困と関係ないですよ。
先に、比率を覚えていただいたと思いますが、
「50人ほどの真性の餓死者(減少中)」に対し、
「栄養失調(実は重症に起因する)1500人」というレベルですから、
さすがにこれを「貧困による餓死者が増えている」と分析するのは脳みそ逝っちゃってると思いますよ。
さらに、コメント欄にあるんですが、
ICD-10には別の「餓死と思われるコード」が存在します。
英語ではT73.0 Effects of hunger、「飢えの影響」です。
合算カウントするならこっちじゃねーの。
ちなみに2011年版(しか入手できなかった)では男女合計で45人。
え? 45人? 上の引用図と一緒じゃん?
と思ってX53「食料の不足」の項目を見ると、人数も男女比も同じ。
これって・・・重複カウントされてる??
まあそのあたりはICD-10のルールを読むか、
複数年を比較すればすぐわかるんですが、もはや面倒臭いのでしません。
アホがデータを作りアホが踊らされた結果、アホの私まで踊ったという非常に腹立たしい結論を得ました。
あれか?これが国民総活躍状態か? 国民躁鬱状態の間違いじゃねーの。
暴言について合意のあるg++さんに主に矛先を向けましたが、
しんちろさんにも十分に反省していただきたいと思います、これは割とマジでです。
あなたの感性は決して嫌いではないけど、やはり政治的には偏っていて、どこか危なっかしいです。
チェックの方でも、
>GDPを母数にした比率推移なら、「経済成長は餓死者を増やす」となりそうですしね。
と言っていましたが、GDPが爆発的に増える1950-1990年間に餓死数が急速に減っており、停滞する2000年代以降に餓死数が増えている(ただし、今回検証したように間違ったデータに基づく観測ですが)ので、
「経済成長中は餓死者が減り、経済が停滞すると餓死者が増える」
(つまり、経済成長率と相関関係がある)
というのが正しい観察だと思いますよ。
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※
余談ですがg++さんと私は大変仲良しで、
彼は以前しんちろさんのところに堂々と私の悪口を書き、指摘すると悪びれもせず謝罪もなく
「わざわざ見えるところに書いておいたのだ」と言っていたので、
私も彼については直接的に暴言を吐いて良いと解釈しています。
どーせご本人もぬすみ見ていると思いますから、
検証もせずに捏造データに全力で乗っかった挙句語っちゃったあたりは反省してほしいと思いますね。
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