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2016年03月25日09:22

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孤立は生命としての死を意味する。

一時期、利己的な遺伝子という考えが流行り、
その流れを汲んでか汲まずか、遺伝子が生命体の本体だというような表現をする人も増えました。
我々地球上の生命は全て遺伝子によって情報を継承し、変化していくわけです。
ゆえに、「僕はなんで生まれてきたんだろう」というような厨二病患者にも、
「遺伝子を次に残すためだ!全力で努力して彼女作って結婚して子を成せ!!」と
単純明快な答えを与えることも可能です(まあ受け入れないでしょうしむしろ絶望するような気がしないでもないですが)。

しょっぱなから脱線しますが。
遺伝子も物質であり、また度々の書き換えとコピーを繰り返す必要があります。
必要のない時はそれらの変化をしないことも当然の条件となりますね。
これらを考慮すると、分子または原子として軽く、
過敏すぎず鈍感すぎず適度な結合力や反応性があり・・・というような素材であることが求められます。
となると、宇宙がいくら広くて多様だとしても、元素自体はそう多くありませんから、
主流になるのは炭素を軸とした二重らせん構造なのかぁ、
そうすると環境的にも炭素の結合力を上回るような灼熱や、
構造が保たないほどの重力ではダメなわけで、
やっぱり宇宙生命体の生存領域はかなり限定されるんじゃないのかなあという気はします。

えーと。
で、そうそう。では遺伝子が本質的に何をしているかというと、
情報を運んでいるだけなんですよね。
ところが生命の更新と同時に、ほとんどの情報は失われ、引き継ぐことはできません。
(細胞分裂するような単純な生命のレベルの場合、その個体の「経験」は引き継がれているのでしょうか?)
ある程度その環境では有利な肉体を与えられ、ごくわずかな方向性(本能?)だけを得て、
初めからやり直し!ということになってしまいます。
さすがにそれでは情報集めが終わらないよね、となるわけで、
魚類の一部、両生類の一部、爬虫類のある程度、ほとんどの哺乳類と鳥類では、
親が教育を行うようになります。
情報の引き継ぎをダイレクトにやってしまおうということですね。

さらに、そういう意味では特殊な生命体・ヒトの場合、
文字で記述することで世代を超えて情報の引き継ぎを行うようになります。
ああ、生命としても本を読まねばならないことが判明してしまいました(笑。
しかも、この情報、遺伝子や親子で伝えられるものと違って、
「あー、おっほん、バカは読まなくていいから。どうせわかんないし」
という、原理上の構造になっているので、その辺の流行よりはよほど追っかけておかないと怖いぞこれ。

この(例えば)書物という情報伝達の形は、
複数の人間による検証と改変に晒され、複合知という新しい形態を生み出します。
(厳密には、鯨の歌に情報が載っている場合、それも複合知と言えるかもしれない。)
その複合知はインターネットの出現を得て、知識のビッグバンと言っていいほどの
革命を起こした、と思います。
過去の知性とは生き字引と言われるような百科事典型の知識でしたが、※
今後の知性は、知識そのものではなく、
どこかにある知識に素早くアクセスするための方法論と、
その知識がどこかにあることを知っておくためのインデックス能力、
得た知識を理性的に組み立てられる能力など、かなり複合的なものになっていると思います。

※ただ当然ながら、これは一般人にとっては、ということであり、
はるか上の方にあらせられる天才の皆様は、
太古から、すでに斜め上の方に羽ばたいていらっしゃいます。
なんなんでしょうね、アレ。

で、ですね。
少なくとも生命という観点で見た場合、いくら本人が賢くて膨大な知識があっても、
溜め込んだまま死ねば灰燼に帰すということになります。
この生命と情報という観点に立つ場合、情報は共有されなければならないし、
そうでなければ意味がありません。
ゆえに、人間は常に人と人の間でしか生きていけず、そこに交流が必要になっていきます。
孤立することは、知性としての進化を止めてしまっていると言っていいかもしれません。

ただ、別に山岳地帯で本だけ読みながら生きていたっていいと思うんですよね。
「そういう人がいる」もしくは「そういう人がいたという痕跡がある」という情報だけでも、
ある意味では、十分以上だからです。
ぶっ殺されるかもしれませんが、人をぶっ殺して回ったっていい訳です。
生命体としてはね。そういう情報って実に貴重、と言えるかもしれませんから。
事実、我々はこうして毎日、「そういう目を背けたくなるようなひどいニュース」を待ちわび、
それをあーでもないこーでもないと論じることを生きる糧としているわけですよ、少なくとも、結果的には。

こうやって考えていくと、人間とはなんて不自由でなんて自由なんだろうと。

というわけで、「僕は何のために生まれてきたの」と子羊のように惑う厨二病患者に直面した場合、
「情報を集積し共有するためだよ!」と目を輝かせながら教えてあげたいのですが、
この情報を彼が受け入れないであろうことまで何となくわかってしまうので、
ちょっと残念だなあというお話でした(本当か?)


■【IS志願邦人拘束】男性が帰国 地元・和歌山では「信じられない」「過激なことをする子とは…」と衝撃
(産経新聞 - 03月24日 20:03)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=3&from=diary&id=3913719



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