mixiユーザー(id:26450852)

2015年03月22日12:18

422 view

バカボンのパパの思想

昨日、カトリック信者であるあるSNSのマイフレである女性と大阪市東淀川区内にある曹洞宗・総禅寺にある細川ガラシャの墓に参った。ガラシャの横には嘉吉の乱で赤松満祐に暗殺された室町幕府6代将軍足利義教の首塚があったりして、「なかなか歴史的な場所なんだな」と思いながらガラシャの墓参りをした。いやはや半世紀以上東淀川区内に暮らしていながら、このような場所があるとは知らなかった。

その帰り、その女性と�爛優肇Ε茘瓩力辰農垢蠑紊�った。そしてその関連で20年前にオウム真理教に入信していった高学歴の若者たちのことなどの話で盛り上がったのであるが、�爛優肇Ε茘瓩砲擦茵▲�ウム真理教やその後継団体アレフに入信している若者たち、さらに言えば、「イスラム国」で戦闘員になろうとする欧米の若者たち、そして日本の北海道大学学生の「イスラム国」渡航事件等がわたしの脳裏を駆け巡った。

北大生が「イスラム国」に渡航しようと思った理由は、「イスラム国」の理念やイスラームの教えに共感したからではなかった。彼はただ就職活動に失敗し「自殺しようと思って死にきれなかった。だから戦闘員となろうと思った」という理由である。それは、数年前、「自殺しようと思って死にきれなったので殺人事件を起こして死刑になりたかった」という理由から通り魔殺人事件を起こした若者と同じ理由である。彼らのそのような考え方の背景に何があるのか。

先日も紹介した、月刊誌『文藝春秋 四月号「見たことのない戦争」が始まった』に掲載された中島岳志氏の論文「若者はなぜテロリストになるのか」のなかに、「死」で「生」を確認するという見出しがあった。その見出しでは自分の存在理由を「死」という極限状態で確認するというものであり、それは自分の「死」において自分の「生きる」ということの意味を社会的に認知してほしいという願望があるのだと中島岳志氏は指摘している。たとえば、庵野秀明監督のアニメーション『新世紀エヴァンゲリオン』は、�狒続悪瓩鉢狆鞠�欲望�瓩鬟董璽泙琉譴弔箸靴討い襦△弔泙蝓崋膺邑�のシンジは父の命令で、ロボットに乗って敵と戦うことになる。小さいころから父の愛情を知らずに育った主人公は、�狹┃瓩鳩茲瓩弔韻燭發里鯏櫃垢班磴篌�りの人間たちから褒められることに喜びを見出す。やがて、彼は暴力が即、自分への承認につながる世界に生きることになる。苦悩しつつも最後は暴力に依存してしまう少年の姿が描かれるのだ。この物語は、自己嫌悪と承認欲求が暴力へつながることを暴き出した。秋葉原事件の加藤智大にしても、テロに参加する若者にしても、強烈な自己承認欲求の先に暴力を生みだしているところに共通点がある。」と、中島岳志氏は指摘しているのである。

「イスラム国」に戦闘員として参加している欧米の若者も、北大生も、そして秋葉原事件の加藤智大も、自分が生きている社会に�狎犬�づらさ�甅犁鐓貊蠅里覆記瓩魎兇犬討い拭�その思いが強烈な自己承認欲求につながっていき、中島岳志氏が指摘するように、最後には�猖塾廊瓩砲弔覆�っていった。あるいは�爛優肇Ε茘瓩噺討个譴訖佑燭舛皚猝餌欧辰童世┐亞抬瓩箸いΑ⊂錣房�分を社会的マジョリティの立場という�牋汰潅和哭瓩�らマイノリティを攻撃、罵倒を行い、ヘイト・スピーチを行っているように私には思えてならないのである。

では、このような社会的課題に対してわたしたちはどうすればよいのか。その一つが赤塚不二夫原作の『天才バカボン』に登場してくるバカボンのパパの「これでいいのだ」と社会がすべての者に対して�爐海譴任いい里性瓩噺世┐觴匆馘�システムを構築することなのだ。いや、その前にどんな人であろうとその人をそのままに、ありのままに受け入れていこうとする�犂架討記瓩�必要になってくるのだ。

マイフレである女性から明日塚不二夫の原作『天才バカボン』のタイトルや作中のキャラクター名である「バカボン」の語源は、梵語の「薄伽梵」(ばぎゃぼん。仏、仙人や貴人の称号)に由来することを教えてもらった。

そういえば、赤塚不二夫の葬儀の際、タモリが白紙を前に読んだ弔辞の中で、故人を次のように称えていた。
「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と」。

現代日本社会において最も必要なのは、赤塚不二夫の原作『天才バカボン』のバカボンのパパの「これでいいのだ」という言葉ではあり、「バカボンのパパの思想」ないのだろうか。そんなことを思いながら、大阪市東淀川区内にある曹洞宗・総禅寺にある細川ガラシャの墓を後にしたのであった。
9 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する