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2015年02月24日13:22

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DVD終焉の序曲:第70回『サイレント・ランニング』

近未来・・・地球は緑を失い、人類が有するわずかな植物は、宇宙船団の各船に設置された巨大ドームで育てられていた。地球緑化計画の一貫として、乗組員たちはせっせとドーム内の<森>の世話に励んでいたが、さすがに長期に及んでくると、彼らのモチベーションはどんどん下がってくる。船団の一隻<バリーフォージ号>の中でも、4人のクルーのうち3人は、任務をテキトーにこなして遊んでいる始末。だが、残るひとりのローウェルだけは、植物命とばかり緑化維持に努めていた。そんなある日、地球から任務終了の通知が届く。森ドームを爆破して地球に帰還せよというのだ。<バリーフォージ>の3人は大喜びで、ドーム切り離しと爆破の準備を進めるが、ローウェルは異を唱えて譲らない。貴重な植物を捨てろなんて、なんて人類は馬鹿なんだ・・・ローウェルの苛立ちはやがて狂気へと変わり、作業中のクルー3人を殺害するに至る。僚機<バークシャー>や<モハーベ>が続々任務を完了し、進路を地球に向けていくなか、ローウェルは船内事故による遭難を装い、ドームを繋げたまま<バリーフォージ>を進めていく。やがて船は土星リングの磁気嵐に突入し、<バークシャー>らと交信が不能になった。これでノンビリ森を育てようと考えたローウェルだったが・・・




「サイレント・ランニング」。潜水艦が、事故を装い無音航行する専門用語です。まさにその名の通り航行を続けるローウェルですが、予期せぬ結末を迎える事になるのでした。その行動に賛同するのは無理ですが、彼をそこまで追い込んだ未来世界というのを想像すると、ちょっとゾッとしますね。地球描写のないディストピアSFといってもいいかも知れません。アクション/アドベンチャーものとしか捉えられていなかったSF映画の質を高めた功績は確かにありますね。もちろん「2001年」には及ばないんですけど・・・

監督のダグラス・トランブルって人は特撮屋なイメージしかなかったんですが、ローウェルとドローン(小型ロボット)たちとのやりとりの中で描かれる切なさ・孤独感などは、巧く描けていたと思います。ブルース・ダーンという、「狂気」が滲み出る役者を配したのも成功点。オススメの逸品です。



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