mixiユーザー(id:33240433)

2014年11月29日13:14

1884 view

NITECORE INFLUX IFE1の話。

趣味のフラッシュライトに関する考察です。
読む人を置き去りにして好き勝手に書きます。
--------------------

NITECORE IFE1というと、2010年のモデルになるんですね。もう4年。
新しい商品のレビューをしろよ。と自分でも思うんですが、新しいモデルは多くが似たり寄ったりですし、ヒット数稼いでアフィリエイト暮らしをもくろんでいる訳でもないので、この回顧録を書き上げたら、のお楽しみで。
だいたい、古いマニアは孫を見守るおじいちゃんのような目で他人のブログを徘徊しているはずで、血眼でスペックを探している人は少ないでしょう(決めつけ)。

IFE1の特徴はリング式調光を低価格域で導入したことでしょう。
リングを回すとそれに応じて光量が変わるシステム自体はSUREFIRE U2が初出か、無銘のものがあるかもしれません。
しかし世界的に名の通ったブランドから、100ドル前後で出た、というのには意味があるように思います。
それもU2の単純コピーではなく、磁気センサーを用いた非接触式というのもまた衝撃がありました。
センサーの精度は良く、磁気カードなどへの影響もないレベルながら、ネオジウムなどで攪乱しようとしても影響を受けません。
それを25.4mmの直径に仕込んだ訳ですから、中国産中国産と馬鹿にすることはできません。

NITECORE/JETBEAMはもともと製造の工場は同じです。
基本的にはJETBEAMが工場直系、NITECOREには企画屋の意向が強く反映されています。
当初は製造と販売で分担しましたが、方向性の違いから分裂してしまい、製造工場は一緒ですが以前よりも関係性は薄まっています。
なんとなくわかるとはおもいますが、NITECOREは販売重視のイロモノ低価格路線、JETBEAMは高級指向の本格派路線ですね。
とはいえ工場が一緒ですので、IFE2とRRT-0に口径の互換性があったり、他にも幾つかのモデルでテールスイッチやボディチューブを共有できます。

IFE1の話に戻ります。
NITECORE IFE1/JETBEAM RRT-0/SUREFIRE L1(6th)/HDS 170Clickyなどは1〜2年以内の差で相次いで発売され、1セルモデルの四天王などと言われていました。
廉価モデルには比較的大型な1セルモデルもありましたが、照射性能を除けば小型機と大差ないものでした。
高級指向のメーカーからこれらのモデルが相次いで発売され性能をとってサイズに妥協するという風潮を産んだのはたしかです。
2014年現在の視点では、この「性能を妥協しないコンパクト機」は18650搭載の小型機がニッチを埋めつつあり、1セル機の主流はもっと小型モデルに移っているようですね。

IFE1のリング式調光は、非常に使い勝手が良いものです。
最近はサイドにサブスイッチをつけるのが主流ですが、デザイン的(外観ではなく、設計)にも機能的にも上位互換にはなれていません。
無段階で調節できること、方向性がないこと、非接触式のため防水防塵のリスクが小さいことなど、サイドスイッチを評価する方が難しいと感じます。
サイドスイッチのメリットは、マニアでなくても「押してみよう」と思わせるわかりやすさと、「長押し」で特別なモードを発動できる利便性だけですね。
似た機構(っていうか同じ機構)のRRT-0とも違い、IFE1のロータリースイッチは完全にデザインに埋没していて特に一般人にはわかりません。
ただ、私はライトに関してはマニアなので、「知ったあと使いやすい」のがベストであって、「知らなくても使える」は重視しません。

さらにマニアックな話に突入しますが、操作系は「操作速度」と「利便性」で評価を分けることができます。リング式調光は、ほぼ無限の細かな調整と、その気になればストロボ数種にSOS、ビーコン、何でも搭載できるなど利便性が非常に優れています。
その一方で、抜き出してから目的の明るさに落ち着くまでの「操作速度」はそれほど早くなく、例えば単純な「間欠点灯で切り替える3モード」よりも劣る場合があります。とはいえ、FENIXの小型機のようなヘッドツイスト+間欠切換よりは優秀なので、非常にハイレベルな話になります。
この点、SUREFIRE L1は速度だけを非常に重視しており、HDSはその中間ですが、実用上はほぼ最速レベルです。同時期に出た4つのモデルですが、何を重視するかで選択が異なってくるということですね。

XP-G R5を搭載し260ルーメンは、当時の1セル機としては十分明るく、私自身は今でもまったく不満がありません。
配光もリフレクタが深く、口径の割にはまあまあ集光します。
こんな深いリフレクタをOP処理するなら浅いSMOで全長を縮めて欲しいところですが、当時はXP-Eからの移行期後だったので、下がった中心照度を補う必要があったのでしょう。
OPにCR123Aで3000cd、RCRで3300cd、SMOだと+7%程度でしょうか。

その他の使い勝手としては、先に挙げた4つのモデルの中では最も細く、持ち歩きやすさという点では優れています。機構が同じため真っ向からぶつかるRRT-0との比較では、より滑りにくく、細く軽いため好ましく感じます。特にテール部分の指掛かりの良さ、ヘッド部分の放熱フィンが滑り止めになり、ハンドリングはかなり優れていると感じます。
表面処理もSUREFIRE並みとはいかないまでも十分に素晴らしく、一時期文句を付けられていましたがこの処理でなにが不満なんだろうと首を傾げてしまいます。実際に耐久性も良く、3年に渡り酷使しましたがテールシュラウドを除いてハガレも少なく、好ましく感じています。
余談ですが4つのモデルのうちHDS/L1も指掛かりは良いため、必然的にRRT-0の滑りやすさが目立ってしまい、RRT-0は現在ヘッドだけIFE2につけて運用されています。

デザイン面で問題と感じるのは、クリップを外すと不格好という主観的な問題を除き、テールのスイッチシュラウドの部分です。落下からスイッチを守る重要なパーツですが、度重なる落下の衝撃でソングホールがやや潰れている他、変形のためスイッチを抜き出すのに苦労します。ここは前面ベゼルと同様ステンレスかチタンでもあしらってくれれば良かったのに…と思いますが、考えてみれば求め過ぎの自覚はあります。
また、チタンクリップは薄く、この時期のJETBEAM/NITECOREには多用されているものですがあまり好きではありません。バネ性を求めるならステンレスを含めたスチールがベストで、当時のRRT-0には良好なステールクリップが付属しますのでその点では負けています。
アルミにネジを切ってチタンビスでとめるという手法自体にも問題があり、ビスの長さも稼げないため年に1〜2度は締め直しをしています。チタンビスももとから潰れかけですが、アルミのねじ切りの方にも心配が及び、クリップはテールキャップで挟むステンレススチールのものがベストだと個人的には思っています。
一時期はクリップを外して運用していましたが、スイッチの不調から予備役にまわったため、クリップを復活させました。外観的にはやはりしっくり来ますね。
それから、やや細いせいもありSUREFIRE E系との互換性を微妙に失っています。ヘッド/ボディ自体は互換できますが、一般的なE系ヘッドでは電池が接点に届きません。A2L、LX2、AZ2、EB1などスプリングを装備したヘッドは使えますが、ヘッドとボディの部分の「あわせ」が少し細いため、段差ができて少し不格好です。SUREFIRE系ヘッドをつける場合には長いクリップが邪魔、ということもあります。

総合すると、使い勝手が良く、質感も上々。少なくとも私の個体に限っては度重なる落下にも耐え、一撃死したSUNWAYMAN V10R Tiよりははるかに信頼が置けます。操作速度や細部のパーツに多少文句を付けましたが、それでも廉価 機に比べれば雲の上、というレベルの話になりますので、ほぼ文句のつけようのない機体です。
残念ながらクリックスイッチの宿命であるスイッチの不調に悩まされていますが、頻度が高い訳でなく、また交換できるならそれで良い、という感じです。
スイッチの不調も数十回に一度、クリック感があったにも関わらず点灯しないというレベルで、そのうち頻度が増してくるのはわかっていますが、不調のまま持ち出すこともあります。

信頼性や作りに関しては、NITECORE/JETBEAMは多くの中華機に比べてワンランクツーランク上です。単純なOリングの質ひとつとっても、NC/JBはほぼ日本で入手するものと変わらないレベルにありますが、EAGLETACなどははじめから切れていたり、使用3ヶ月でヒビだらけだったりとさんざんです。多数のブランドが似た内容で勝負しなければならない以上、コストが重要なのもわかるのですが、おかげさまで最近の中華機にはほとんど興味がわきません。消耗品で安価なOリングといったって、手計測で1本ずつ型番を割り出して発注する、場合によっては間違ってる、というのは非常に手間なんですよ…。

---------------
追記 IFE2の話。

機構的にはIFE1を踏襲し、IFE1/IFD2から1〜2年遅れて登場したと記憶しています。
18650搭載でクリックスイッチつきなら当時最小クラス、大人気リング式調光搭載でまさに理想のモデルなんですが、なぜか縮小したヘッドサイズにより先細りの不格好なデザインになったせいか、いまいち魅力を感じない不憫なモデルです。

もともとIFE1/IFD2のヘッドはいちおうSUREFIRE Eシリーズとの互換を求めて設計されており(もしくは過去のモデルの流用)、18650を搭載するには無理がありました。それはわかるのですが、かといってRRT-0と互換性をもつそのヘッド部分の設計に無理がないかというと、そうでもありません。設計のもとになっているRRT-0は18650を受入れられる内径になっていないからです。
となると、「たまたまイケそうだった」RRT-0の基礎設計を流用した、というだけのことで、どうもチープさが漂うんですよね。
ヘッドの口径の小型化、リフレクターの奥行き/口径ともに縮小、しかし大容量大光量という仕様に違和感もあります。そこまでするのであれば、18650基準のRRT-1などの大型機から設計を拝借して、仕様なりの口径(28.5mmとか)にしたほうが良かったのかな・・・と。

結局、単体では魅力を感じず、コンパクトとはいえEDCにはやや大きく、ボディに魅力があるIFE2とヘッドは魅力的なRRT-0を組み合わせて、17670で自転車の前照灯になっています。18650搭載のコンパクト機はスペック上は魅力的ですが、中途半端にもなりやすいという弱点を感じました。

0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する