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2013年08月29日00:02

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全体主義国の運命

数年前、読売新聞のネット悩み相談「発言小町」に、
「主人に働け、といわれたが、納得できない」という投稿があり、
読者の猛烈な誹謗中傷のコメントが寄せられ炎上する事件が起きたが、
私は読者のコメントが大変興味深いと思った。
コメントとは「自分は働いているのだから、相談者も働くのが当然」という内容である。
働きたくない人をどうやって働かせるか、という具体案は提示されず
ただ「働け」というコメントがほとんどであった。

「自分がしていることは、他人もするのが当然」
「自分が我慢していることは、他人も我慢するのが当然」
回答者の意見は日本人の心理をよく表している。
平等意識が広がると誰もが共感を求める。
そして仮に相談者を擁護する意見を持つ人がいたとしても
発言できない「空気」が醸成されてしまうのである。

おそらく外国でこんな相談があったらもっと別のコメントが寄せられたであろう。
外国にあるのは階級社会だからだ。
「生まれた時にその人の人生は90%確定する」といっても過言ではない。
貧乏人に生まれたら貧乏人のコミュニティーで暮らし
貧乏人の友人を作り、貧乏人の学校に行き、貧乏人の配偶者を持つことになる。
金持ちに生まれたら金持ちのコミュニティーで暮らし
貧乏人とは関わらないで人生を終える。
「貧乏人と金持ちとは別の人種に属している」と誰もがそう思っている。
彼らにとって差別は善悪の問題ではないのだ。

皇族が民間人の平均的な会社員と結婚したら生活水準は急落するだろう。
もしもそれで不平不満をいったら今回のように一般人から非難されてしまうのだろうか?
そしてそれを差別意識のせいだと誹謗中傷するだろうか?
日本は戦争に負け、「民主化」されて平等主義が定着したが、
戦前の農民は極貧といってもよく極めて厳しい生活を強いられていた。
農家の次男、三男たちは喜び勇んで軍隊に入ったものだ。
入隊理由は「おいしいものが食べられる」であった。
インドネシアには戦争に負けて軍隊から脱走する兵隊が結構いたものだ。
帰って東北の厳しい野良仕事をして、極貧生活に戻るのが嫌だったからだ。
反対に地主などの金持ちは楽な生活をしていて戦時中でも意外といい暮らしぶりであった。
敗戦が濃厚になり空襲が激しくなる前、彼らは洋食や洋菓子を食べ、
映画や芝居を見たり、ビリヤードをしたり、芸者を呼んで宴会をしたりして楽しんでいた。
日本社会もほんの数十年前までは立派な階級社会だったことを忘れている日本人は多い。

平等な社会は理想的だ。
だが窮屈な社会でもある。
「皆が同じ価値観を持たないといけない」
そう信じている日本人が多いからだ。
全体主義の社会がいつか破たんする運命にあることを知っておいても損はしないはずだ。




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http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&from=diary&id=2557016
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