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2012年10月23日18:55

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�〇�を翔んだ少女

「おじさん、今年は千九百何年だい?」

2012年2月29日の未明、降り出した雪の中、私に、そう声をかけて来たのは、ダウンジャケットを着て、Gパン、ブーツ、をはいた 、長い黒髪の美少女だった。 2012年。と私が答えると、少女は驚いた様子で、言った。 「ええっ!?もう21世紀かい!?今度は、えーと、2012引く1984で、28年も跳んじまったわけだ!。」

あたりを見回して、「28年も経っちまったんじゃ、家が無くなっちまっても、しょうがないか…」
寂しそうに言った。

少女が声をかけて来たのは、四年前まで、大正時代に建てられた、と言われる豪邸があったが取り壊され、その後、フェンスに囲われたままの、空き地の前。
自宅から歩いて三分、最寄りのコンビニまで、あと三分、と言う位置にある。

「ねえ、おじさん、聞いとくれよ。」
遅い夜食、または早い朝食を、コンビニへ買いに行こうとしていた私に、少女は語り出した。

少女は1956年2月29日うまれ。1960年、四歳の誕生日に、三人の親族と共に居た自宅の室内から突然消え失せ、四年後の1964年、失踪時と全く同じ服装で、同じ部屋に現れた、のだと言う。
それから十二年は何事もなかったが、1976年2月29日に、再び失踪。
1980年2月28日の午前零時に、四年前と同じ服装で同じ場所へ現れた。その、わずか三日後、3月2日の午前零時に三度目の失踪。 四年後、1984年に時間跳躍し、誕生日前後に三日だけ滞在し、四回目の時間跳躍をしたのだと言う。

私も防寒コートを羽織って来ていたが、寒さと空腹に耐えられなくなって来たので少女に言った。
「そこのコンビニへ買い物に行く途中なんだけど、一緒に来ない?」
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