「家」に帰って身を清めた鹿乃女が「抱いて」と言うので、彼女の身のなり合わぬところに、わが身のなり余れるところをたちふさぎて、国産みの儀式を行った。
恐怖を忘れたい為か、彼女は、いつになく積極的で激しかった。
お互いの下半身が、二人の体液にまみれた状態のままでベッドに横たわり、狼人間についての情報収集をする。
狼の話をすると、鹿島千鹿子は、また震えだしたが、悪い狼を捕まえる為だ、と言い聞かせて、色々聞き出す。
メイドロイドたちに護衛を命じて彼女を家に残し、俺は、石鹸は使わずにシャワーを浴び、鹿乃女の体臭を放ちながら渋谷の街へ戻った。
俺の頭上300mには、超小型円盤4機を搭載した14・4m級円盤が待機。狼が現れたら、すかさず麻酔弾を撃ち込んで、捕獲するのだ。
二時間半ほど前に、鹿乃女が逃げだした地点まで戻り、人混みの中を歩きまわっていると、一人の、短めの茶髪の、セーラー服姿の女子高生が声をかけて来た。
鹿島千鹿子によれば、風上に居た狼人間は、若い雌らしい、と言うことだった。
「オジサン、良い匂いをさせてるね。食欲をそそる。おや、オジサン、さっきの鹿の女と、一発やったんだね。どうりで鹿臭いと思った。」
「見てたのか?」
「うん。逃げ足の早い鹿だった。オジサンも、鹿の女と同じ位、早く走っていたけど、何者?あの種族は雌しかいないはずだし、オジサン、人間の匂いが、あんまりしない。」
「実はね、オジサンは、サイボーグなんだよ。ちょっと、一緒に来てくれないか?」
と言うと狼コギャルは表情を変え、身を翻して逃げようとした。
すかさず、不可視バリヤーを張って四方から狼コギャルを包囲していた超小型円盤が、麻酔弾を連射。
何発かは俺にも当たったが、軟素材の防弾服を着ていたので平気。狼コギャルには三発の麻酔弾が命中。
即効性の麻酔薬で、すぐに動きの止まったセーラー服姿の美少女を抱えた俺は、14・4m円盤の下部開口部へ、トラクタービームで吸い上げられた。
こうして、狼コギャルはテロリン総統の虜囚となったのである。
続きは、また明日。
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