今回の旅に関しては今まで雨が降ると、ほとんど僕は誰かの家にお世話になったり、丁度建物の中にいたりしてた。
そして、外に出ると雨が上がる。
ものすごくラッキーな男だったが、昨日はそういかなかった。
現在地から2キロ位離れてる図書館を目指すことにした。
歌詩書きたかったし、次の街へ行くための午前中ヒッチは成功率がうんと下がるし、もしかしたら雨が上がるかもしれないと考えたからだ。
久しぶりにカッパを着る。
沖縄以来だ。
湯田温泉の町を抜けて山口駅方面へ歩く。
図書館に着いた。
開館が九時からだから、一時間待って中に入り込んだ。
机と椅子があるとこで、作業を行おうと思ったが、その机に〈図書館の資料以外の作業はご遠慮下さい〉とラミネートされた紙が真ん中に貼られてた。
すぐ諦めた僕は本棚から三冊本を取出し、その椅子に座って寝た。
昼まで寝てやった。
外を見ると、雨がさっきより強くなってた。
本を読んで一時間待ったが、勢いは変わってなかった。
仕方なく外を出た。
今日は岩国まで行こうと心に決め込んで、国道21号まで歩く。
雨の中のヒッチは、去年の夏にやった北海道一周以来だ。
荷物を雨宿りさせ、自分の顔が見えるようにカッパの帽子は被らず開始。
5分後、車に乗り込む。
防府に到着。
国道2号線沿い。
すぐヒッチを開始したいが、雨宿りの場所がない。
道路から少し離れた場所に個人経営の100円ショップがある。
そこのおばちゃんに事情を説明して置かせてもらうことに。
僕の姿を見て、おばちゃんはタオルと壊れかけの傘をくれた。
今度は傘を差してヒッチ。
20分後、小型トラックに乗せてもらう。
周南に着いて、またすぐヒッチ。
風もあったり、大型トラックの風圧もあったりと壊れかけの傘は壊れた傘へと退化した。
そんな傘を大事そうに差している自分がなんか笑えた。
GLAYのRAINを口ずさみながら待つこと15分、パチンコで負けて家に帰るところだというおじさんに乗っけてもらい岩国駅に辿り着いた。
雨の中の移動は普段の倍は疲れる。
時刻は18時前だったが、観光案内所は閉まってた。
とりあえず、辺りを歩こうと駅から離れると女の人の歌声が聴こえる。
見に行くと女二人でストリートをやってる。
1人はギター、もう1人はタンバリンとキーボード。
僕の知らない歌が終わって、拍手して話し掛けた。
「ところてん」というコンビ名でやっている若い二人。
主にオリジナルをやっている。
結構良い曲。
ゆずっぽさもあるし、Kiroroっぽさもある。
そんなお二人は性格も良くて、僕が隣で演ってもいいという。
喉は相変わらず不完全だが、何曲か唄わせてもらった。
彼女らの知り合いや友達が来たり、酔っぱらいが来たり…とりあえず、僕は彼女らのライブの邪魔にはならないように目立たず唄ったり聴いたりした。
もうバスの音も聞こえなくなった頃にライブは終わった。
ところてんは酔っぱらいからもらったお菓子を全部僕にくれた。
拒否ってお返しすると、「ダイエット中なんで…。」と言ってまた返ってきた。
明らかに痩せている二人とお別れして、僕はこのライブ場所の目の前にあるバス待合所(椅子、屋根付き)に倒れこむように眠りについた。
雨は上がってた。
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