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2026年03月03日22:52

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動画アリ!ZARDの坂井泉水が育った丹沢山麓秦野市を旅する 2026年第1回から第4回 2部作前編 テーマ曲「Last-good -Bye-」―雪の旋律とLast Good-bye―

 ZARDの坂井泉水が育った丹沢山麓秦野市を旅する 2026年第1回から第4回 2部作前編 テーマ曲「Last-good -Bye-」―雪の旋律とLast Good-bye―

 冬から春へと季節が寝返りを打つ2月。 凍てつく風に耐え、泥の中から芽吹く生命の息吹に触れたいと願い、丹沢山麓の街・秦野へと向かった。
そこは、稀代のアーティスト・坂井泉水がかつて歩き、その感性を育んだ場所。 道中、耳に響くのは一曲のスタンダードナンバー――『Last Good-bye』。 FIELD OF VIEWによって放たれた若き日の疾走感と、後に彼女自身が慈しむように歌い上げた成熟の叙情性。
この一ヶ月の旅は、二つの旋律を道標に、雪に閉ざされた沈黙から、千人雛が灯す永遠の光へと辿り着くまでの、再生の記録である。



 目次
• 序:二つの「Last Good-bye」―― 旅のモチーフ

• 第1章:極寒の静寂に咲く ―― 2月1日、寒波のなかの旅立ち
秦野市香雲寺の梅/松田町寄ろうばい園、秦野市極楽寺のろうばい

• 第2章:すべてを白く塗りつぶす沈黙 ―― 2月8日、白銀のリセット
緑水庵の静寂/戸川公園・音を失った五線譜{全て秦野市内}

• 第3章:雪解けの旋律と、母校の残り香 ―― 2月8日、再訪の秦野
西小学校の白梅/渋沢駅前の記念プレート
葛葉緑地・野生の息吹{全て秦野市内}

• 第4章:湧水の沈黙と、碧(あお)い閃光 ―― 名水の里を歩く 2月8日
今泉名水桜公園のカワセミ/今泉神社/今泉あらい湧水公園付近の雪だるま{全て秦野市内}
白笹稲荷神社・朱の記憶/渋沢丘陵、二つの夜景(2月1日と8日){全て秦野市内}
・小見出し 府中の幽玄(東京都府中市郷土の森博物館内)

• 第5章:千の願い、春の光へと ―― 雛祭りの彩りと梅の天蓋 2月22日
/若宮公園(厚木市)/今泉あらい湧水公園(秦野市)/ あぐりパーク嵯峨山苑(松田町)/瀬戸屋敷のつるし雛(開成町)
小田原曾我梅林・命の予感 夜景(小田原市)

• 第6章:春へ向かって ――受け継がれる雛の想い 2月23日、
厚木のアトリエと旧岸邸(厚木市)/雨岳文庫の梅の木(伊勢原市)/秦野駅観光案内所でのひと時 戸川公園、ブルーモーメントの河津桜(秦野市)

• 第7章(最終章):千の願い、永遠の光へ ―― 2月28日、座間の夜
かにが沢公園・谷戸山公園/座間神社・人生という名の絵巻物

写真=1995年ごろの坂井泉水 掲載元 ニュースポストセブン 2021年5月1日午前7時
https://www.news-postseven.com/archives/20210501_1655648.html?IMAGE=20&PAGE=3-25
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 必 第1章から第4章まで掲載。第5章から第7章は後日公開。
   

   序:二つの「Last Good-bye」―― 旅のモチーフ

 ZARDの坂井泉水が育った丹沢山麓秦野市を中心とした旅2026年が幕を明けた。今年は記念すべきデビュー35周年。2月6日(金)には大阪フェスティバルホールで、2月10日(火)には東京国際フォーラムにて、フルバンドによる4年ぶりのライブが開催された。秋にはアコスティックライブを予定している。永遠のスタンダードナンバーとして後世に引き継がれるZARDの楽曲からは、人生戸惑いながらも、困難を克服する若者の魂を感じられる。
旅のテーマ曲は、「Last Good-bye 」、同曲は2005年9月7日にリリースされた11thオリジナルアルバム「君とのDistance」に収録されている。
同曲は、1995年11月3日にFIELD OF VIEW(当時:viewから改名後のデビュー曲)の3rdシングルとして提供された。9年半の月日を経て、作詞者坂井泉水によるセルフ・カバー版が発表されるにいたった。
オリジナルとZARD版、それぞれの「色の違い」を比較し、旅のモチーフとして整理する。
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『Last Good-bye』 ―― 二つの解釈と比較 ――

1. FIELD OF VIEW版(1995年):爽やかな旅立ちの疾走感
浅岡雄也氏の透明感のあるハイトーンボイスと、多田昭次氏の硬質なギターサウンドが持ち味。
• 特徴: 90年代ビーイング・サウンドの王道を行く爽快なアレンジ。別れの曲でありながら、どこか「前向きな決意」と「若さゆえの純粋さ」が強調されています。
• 印象: 「サヨナラ」の瞬間を、未来へのスタートラインとして捉えるような、光に満ちたアップテンポな仕上がりです。

2. ZARD版(2005年):成熟した包容力と叙情性
新たにギターリストでもある編曲家葉山たけし氏による、より深みのあるアレンジが施されている。
• 特徴: 坂井泉水の歌声が、言葉一つひとつを慈しむように響く。オリジナルよりもテンポが落ち着いて聞こえるのは、彼女の表現力が「別れの痛み」の先にある「許し」や「優しさ」を内包しているからである。
• 印象:冬空の下で咲く梅や蝋梅の香りのように、静かに、しかし確かな存在感を持って心に染み渡る、大人のレクイエム(鎮魂歌)のような趣がある。

3. 比較:歌詞に込められた「坂井泉水の視点」
この曲の核となる一節。
「誰のせいでもないよ 誰も間違ってない」
• FOV版: 若い二人が、ぶつかり合った末に出した潔い結論。
• ZARD版: 激動の時代や人生の波を乗り越えてきた者が、過去の自分たちを優しく見つめ直すような、慈愛に満ちた肯定。
葛藤を抱えながら坂井泉水の故郷秦野市を中心に旅する若者像を投影させながら進めていく。


     第1章 極寒の静寂に咲く ―― 2月1日、寒波のなかの旅立ち ――

1月下旬以降、日本列島を寒気が覆い尽くした。首都圏でも人々は厚手のコートにマフラーを羽織って町を出歩いていた。都会の雑踏とは対照的に、里では静かなときが流れていた。

寒風に耐える凛烈の白 ―― 香雲寺 ――

若干高低差のある小さな通りから、ヤビツ峠の方角に向かい、数十メートルにわたって、梅の木のアーチが続く。

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入り口に立つと、静かに奥へと誘う(いざなう)通路のようであった。その出口となる石畳の階段脇には、庇に守られたスイセンが顔を出す。対照的に梅の木は、枝から赤や白を含め、小さな花を添える。FIELD OF VIEW版『Last Good-bye』の、あの研ぎ澄まされたギターサウンドのように、空気はパキリと凍りつくなか、可憐な花々は、殺風景な冬景色に春への道しるべになる。

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黄金の灯火と、氷の中の生命 ―― 寄(やどりき)ろうばい園 極楽寺のロウバイ――

松田町の寄(やどりき)にある日本最大級のろうばい園では、高低差のある斜面に、枝々を伸ばした黄色い花から、甘い香りを漂わせていた。乾燥した空気感と非対称な光景は、ZARD版の重厚なアレンジのように深く心に沈み込んでくる。
静かに春の到来を告げる一幕があった。一部斜面で植わっている河津桜が、日差しを受けて、芽吹き始めていた。濃いピンクの花とロウバイの黄色の花が混ざり合うさまは、季節の進み具合を表していた。

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秦野市鶴巻温泉駅の程近く極楽寺の一角でも、ロウバイの甘く清潔感のある香りが、微かに鼻腔をくすぐった。実は小さいとはいえ、まとまって咲いていると、匂いが強くなる。寒さで縮こまる中でも、人々を導いてくれるような心強さがあった。

 第2章 すべてを白く塗りつぶす沈黙 ―― 2月8日、白銀のリセット ――

 立春を過ぎると、寒波は一気に牙をむいた。2月8日、前日から大雪によって、秦野の町は真っ白と化した。標高400m代の蓑毛は一段と雪が深くなる。バスのダイヤが遅れ、待ち時間も長くなりがちだった。「ひとりだけの時間を忙しく生きる」、充実した旅への基本スタイルである。恋人の細い体を抱きしめて、冷たかったように、強まる雪によって、体温が奪われていく。愛しさに打ち勝つ意志を胸に、厚い雪に覆われた景色の中から、春の胎動を探し求めた。

       古民家に積もる静寂 ―― 緑水庵 ――

 秋に敷地内のモミジがライトアップされる緑水庵は、屋根が白く染まった。か細い枝に雪が張り付いて、幾分太くなる。しんと静まり返った屋敷、その傍らで水車が慌しく動いていた。

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    音を失った五線譜 ―― 県立はだの戸川公園 ――
 
 外部リンク 戸川公園 神奈川県公園協会 https://www.kanagawa-park.or.jp/hadanotokawa/

県立はだの戸川公園は、冬ばれの2月1日とは一転して、敷地を埋め尽くした雪によって静謐(せいひつ)な威容を誇っていた。


• 風の吊り橋:神奈川西部地域のシンボルとなる巨大な主塔は、遠くから眺めると、巨影のように映る。ワイヤーに積もった雪は、まさに『Last Good-bye』の余韻を残しながら消えゆく旋律のようだ。
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• 雪に埋もれる生命: 細い流れの水なし川も凍りついて、雪原と化していた。つい先日まで紅を差していた梅の花々も、今は厚い雪のベールに包まれている。子供たちの声が消えた遊具は、一つ一つが無機質な彫刻と同化している。

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八重桜が咲く広場も、春を待つためにひっそりと静まり返っていた。愛より強いものとは、季節に問わずに、雪の日も雨の日も耐え抜く自然の植物達だった。決してめげずに丹沢のふもとで力強く根を張っていた。

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我々人は明日のことは予測がつかない。植物は日々の気温や湿度をセンサーのように反応し、繁殖の準備を始める。クライミング広場では、一人の男性が、自然の息吹を感じながら、雪かきに勤しんでいた。

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常緑樹の杉の木は、その深い緑を隠すほどに雪を積みあげている。降りしきる雪により、枝は重みに耐えかねて、時折「ドサッ」と音を立てて払い落としていく。鈍くて乾いた音が、息遣いのように聞こえた。

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 第3章 雪解けの旋律と、母校の残り香 聖域の白梅 ―― 坂井泉水の母校・秦野市立西小学校 ――

 標高340mの戸川公園からバスで降りていくこと、渋沢駅へ向う道中、西小学校の前で停車する。2月8日は選挙日、敷地内の体育館で投票を受け付けているようである。

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坂井泉水の母校の門は、一般にも開放されていた。校庭の片隅に咲く梅の花は、雪の中から遠慮がちに顔をのぞかせていた。小さな花びらから決して派手さはない。木々の葉が落ちる冬場、清楚で温厚な女性像に出迎えらたかのように心休まるひと時を与えてくれた。

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      絆の刻印 ―― 渋沢駅前の記念プレート ――

 駅へと戻り、北口には上り方面の「負けないで」、南口は下り方面の「揺れる想い」それぞれの曲のプレート周囲も白く染まっていた。

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1976年、小学校4年の新学期にあわせて、両親と共に平塚市から転入したことに始まる。校舎に計3年通い、卒業を持って、より駅に近い同じバス通り沿いの「西中学」へ進学した。学生時代からOL時代を挟み、デビュー後となる1996年まで20年に渡って、彼女の足跡が刻まれたのである。雪の日にも長靴とコートを纏い、小田急線のダイヤを気にしながら、六本木のスタジオへと通い続けた。常に時間厳守で、遅刻することはなく、他者に気を使っていたとのことである。地元の住人や丹沢の登山客は、上り線と下り線でそれぞれ違う曲のオルゴールメロディーを耳にする。ホームに響くその優しい旋律は、時を超えて駅に降り立つ人々を迎え入れ、また新たな旅路へと送り出した。

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    湧水の鼓動と野生の息吹 ―― 葛葉緑地・くずは自然の家 ――

 外部リンク 葛葉緑地 公益財団法人 かながわトラスト緑の財団より
https://ktm.or.jp/national/kuzuha/

 最寄のバス停「宮上」から敷地へ向う道中、入り口を間違えて、住宅街の中へ迷い込んでしまった。周囲を確認していると、2頭のシカが肩を寄せ合いながら佇んでいた。落ちついた一軒家で人々がこもる中、食べ物を求めて出歩いていた。カメラを向けて、シャッターを押しても驚く様子はない。我々人と共存をし、その場にとどまっていた。

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葛葉(くずは)緑地へ。北欧の山小屋のような静寂に佇む自然の家は、三角屋根が雪を上手く払い落としていた。

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外壁に沿って整然と積み上げられた薪(まき)は、暖炉でくべる際に使用する。極力エコ的な暮らしの実現に向けて、あらゆる取り組みを行っている。クリスマスに向けては、木のリースをツリーに飾っていた。

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渓谷へと降りること、葛葉川沿いの砂利はほぼ白く染まっていた。川の流れは、雪を溶かし、ゆったりとしたリズムを与えている。むき出しの枝に張り付いた雪、重く垂れ込めた空の下で、水墨画の世界のように繊細で儚げな景色が広がっていた。

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  第4章 湧水の沈黙と、碧(あお)い閃光 ―今泉名水桜公園、今泉神社、今泉あらい湧水公園―

  スポット1 今泉名水公園

 秦野駅南口から徒歩5分、今泉名水桜公園は、気温が低下しても凍りつくことなく、まんまんと水をたたえている。越冬しているオカヨシガモは、天候に関わらず、水面をゆったりと進んでいる。蛇口のように湧き出す池を頼りにするのは、コバルトブルーのカワセミだった。杭の上に止まる一羽のカワセミの視線の先に、もう一羽がとまっていた。水色の光沢とオレンジの体色から透明度の高い清流のイメージに重なる。今では公園に通う散歩客の間にも定着する程数を増やしている。

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          スポット2 今泉神社

 住宅地の脇道に聳え立つ鳥居、そこから先は聖域である。普段通り過ぎてしまう境内は、雪の日には不思議な力が宿っているようだった。石畳の道へ向うにつれ、背後の林によって光が遮られ、祠が出迎えてくれる。遠い記憶が蘇るほど、落ち着いた趣を成す。2体の狛犬は、冬の静寂の中周囲に芽を光らせる「守護者」のようだった。

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スポット3 今泉あらい湧水公園

道すがら、一軒の住宅の門柱にて、子供たちの感性が詰まった雪だるまが並ぶ。ありあわせの植物の種を口や目の変わりに置く。赤い点は、冬場庭先で実るナンテンの実だといえる。南天は「難を転ずる」という縁起物。子供たちが庭で実を摘み、即席の創作物を提示した。気温の上昇と共に確かに溶けてなくなる。自然の一瞬の造形は、はかなくても、その記憶は春を待つ心の糧として、深く、温かく刻まれる。荒井湧水公園では、雪合戦する子供たちとも出会った。深い渓谷のミニチュア版といえる敷地内において、斜面は雪化粧していた。谷の底の部分は、一筋の流れを形成する。天然の湧き水は、張り詰めた空気を溶かしていった。凍てつく季節との「さよなら」は、決して悲しい決別ではない。 溶けゆく雪だるまも、せせらぎに消える冷気も、すべては新しく輝く季節を迎えるための準備だった。

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 雪に伏す朱の記憶 ―― 白笹稲荷神社 ――

リンク 関東三大稲荷白笹稲荷神社 https://shirasasa.or.jp/ja/

渋沢丘陵の麓白笹稲荷神社へ。そのわき道、小藤川湧水地は、清らかな流れに沿うように緑の筋ができていた。丹沢の峰々に降った雪解け水が、地中でろ過され、盆地から湧き出している。雪の日にも決して埋もれることなく、水を供給していた。

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今泉神社から距離にして北へ数百メートル。広めにとられた駐車場の奥に重厚感のある鳥居が出迎えてくれる。その奥まった竹やぶの中に、ひっそりと佇む。
祠(ほこら)の前に鎮座する狛狐(こまぎつね)たちも、白い雪の衣を纏っていた。赤の鳥居は、不滅の灯火のように、あるいはこの地に生きる人々の信仰の証のように、確かな存在感を放っていた。

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     二つの夜景、二つの旋律 ―― 標高190m 渋沢丘陵の光 ――

 旅の終わり、標高190mの渋沢丘陵、今泉の高台に立っていた。眼下に広がる秦野盆地の街明かり。同じ場所から眺めた二つの夜景は、奇しくも『Last Good-bye』の二つのバージョンを体現しているようだった。

 2月1日:ダイヤモンドの煌めき(FIELD OF VIEW版)

強い寒波に見舞われた2月1日の夜。乾燥しきった空気は、光の屈折を極限まで抑え、街の灯りを一点の曇りもないダイヤモンドの輝きに変えていた。 FIELD OF VIEW版のあの疾走感あふれるサウンドのように、鋭く、青白く、未来を真っ直ぐに見据えるような光の粒。若さゆえの純粋さと、迷いを断ち切るようなまばゆい明かりがきらめいていた。

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 2月8日:幻惑の白銀(ZARD版)

一転して、雪が降り積もった2月8日の夜。 街の灯りは雪に反射し、ぼんやりと温かく、霧の中に溶け込むような幻想的な輝きを放っていた。光の角(かど)が取れ、すべてを優しく包み込む。坂井泉水の歌声が持つ、包容力を表していた。

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雪に霞むオレンジ色の街灯を見つめていると、彼女の歌声が風に乗って聞こえてくるようだった。痛みも、孤独も、雪がすべてを覆い隠し、静かな慈愛へと変えていく。2月8日の夜、柔らかな光から安らぎと一縷の希望を見出した。

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小見出し 幽玄の光に浮かぶ ―― 府中市郷土の森・梅林ライトアップ ――

外部リンク 府中郷土の森博物館 https://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/index.html

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2月21日、雪の記憶を塗り替えるように、府中の梅林は昼と夜では実に様変わりする。 空色の中に溶け込む小さくて可憐な花が、闇夜だとあでやかでありながらどこか気高い表情を見せる。

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古色蒼然とした旧村役場や郵便局は、時を経て蘇ったかのように立体感を増す。光のショーによって、空想が現実になるほど、高揚感が沸きあがる。春への最終章を告げる一幕だった。


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  第5章へ続く。


以下 関連日記

2025年第18回から最終第21回 テーマ曲「あの微笑を忘れないで」

・第1章と小見出し https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1991273060&owner_id=32437106

・第2章と第3章 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1991280331&owner_id=32437106&from=list_diary_title

前年同期 2025年第1回 テーマ曲 SARD UNDER GROUND「少しづつ 少しづつ...」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989376677&owner_id=32437106&from=list_diary_title

前年同期 2025年第2回、第3回 テーマ曲「Forever you」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989514440&owner_id=32437106&from=list_diary_title

2023年同期 テーマ曲「止まっていた時計が動き出した」2023年2月26日(日)の旅
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984508729&owner_id=32437106&from=list_diary_title


https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=8691753

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