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2025年09月02日23:59

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ブルーレイディスクが、私的録画保証金の対象になる。

 9/2(火)

 今回は、日本列島独自のテレビの録画文化について迫っていく。2000年代を境に、デジタルメディアのDVDやブルーレイの登場により、無劣化での映像作品の保存が可能になる。収納スペースもコンパクトになり、VHS時代よりも録画に気を使う必要がなくなった。一方で、無劣化保存のメディアから、コピーが自由になると、必然的に著作権問題が出てくる。急速に進むデジタル時代の著作権と録画文化の未来についても考察する。

 目次
・第1章 著作権問題
・第2章 デジタル放送のコピー制限
・第3章 録画文化の衰退

  第1章 著作権問題

 詳細記事 写真掲載元 PHILE WEB 2025年9月2日19時2分付
https://www.phileweb.com/news/d-av/202509/02/63366.html

インターネットの普及により、ネットワークが限りなく広がった今、著作権問題も複雑化した。ブルーレイディスクやDVDを含め光ディスクでリリースされた商品の複製品が、闇市場で取引されることにより、少なからず正規品の売上に影響が出る。

 複製品の出回りによる利益の減少を補填する制度が整備された。

2025年12月以降、テレビ番組を録画できるBlu-ray Discディスクレコーダーと録画用CPRM対応のディスクメディアに対して、私的録画補償金が適応される。ディスクレコーダーは、1台あたり一律182円(税込200円)、BD-Rなどの録画メディアでは基準価格の1%(税別)が、新たに保証金として上乗せされる。

 写真=保証金制度の告知広告
フォト

 注意しなければならないのは、個人の写真や文章などを保存するデータ用Blue-rayやDVDなどの光ディスクは、デジタル放送の記録に対応していない。従って、HDDやUSBメモリーなど他のメディアと共に、保証金の適応外である。


 補償金はJEITA(電子情報技術産業協会)が一括して集め、sarahに加盟する権利者14団体を通じて権利者に分配する。一部は著作権保護に関する事業にも充てていく。


   第2章 デジタル放送のコピー制限

 保証金制度が始まったのは1999年に遡る。当時Windows95が浸透しつつあったものの、ネットの常時接続は一般的ではなかった。人々は、新聞やテレビ番組から情報を得ていた。気になった番組を、今では生産停止になったVHSに録画していたのである。

 当時、無劣化保存のデジタルメディアのDVDがにわかに注目を集めていた。将来的に、テレビ番組をDVDに保存して、さらにコピーが繰り返される事態が想定されていた。複製品の出回りに伴い、権利者に生じる不当な利益を補填するべく「保証金制度」がスタートした経緯がある。

 著作権保護の観点からも、テレビの放送形態も大きく変えた。2003年12月1日の正午から地デジ放送がスタートする。総務省は、遅れること、個人が番組を録画したディスクが市場に出回ることに備え、対策を打つ。2004年4月に、複製防止に向けて番組録画にコピー制限をかける。当時の録画回数は1回のみだった。つまり個人視聴のみ可能ということになる。1回の制限により、失敗すると後がなくなる。当時は、格安の粗悪品と呼ばれるディスクが、ドラッグストアーの棚に置かれていた。格安のDVDは、不具合を起こしやすい。番組をダビングしたDVDが不良品であると、再生できない事態に陥る。視聴者から不満の声を聞き入れ、2008年9月からコピー制限を緩和した。新たに回数を上限9回、メディアへのムーブバック1回を可能にする「ダビング10」と呼ばれるシステムが採用される。なお、WOWOWやJ-SPORTSを含め有料放送は、ダビング10の適応外だった。HDDから光ディスクにコピーする際、自動的に「ムーブバック」すなわちメディア移行になる。著作権保護のために、アナログ時代にはなかったメディアへのコピー回数は、制限されていた。

 写真=ダビング10のシステム解説 掲載元 dynabookより
https://dynabook.com/assistpc/faq/pcdata/010610.htm
フォト

 ただしネットの普及により、著作権の侵害は起きている。確かにYoutubeを含め一般に知られた動画サイトは、権利者からの申し立てにはしっかりと対応する。中国や台湾など民間企業が運営するサイトは、平気で市販の映像作品がアップロードされている現状がある。1990年代に比べて、現在の方が、はるかに著作権保護へ向けての取締りが難しくなった。

   
    第3章 録画文化の衰退

 欧米に遅れて、デジタル化が進む日本においても、録画メディアの需要はなくなりつつある。電子情報技術産業協会(JEITA)の発表によると、2024年のレコーダの出荷台数は80万台を下回り、77万7000台と明らかにした。2020年の出荷台数と比較すると、5年間で6割近く減少していた。過去の売上を見ていくと、ネットコンテツが限られた2009年は、290万台を売り上げていた。2011年のアナログ放送終了に伴う買い替え需要に伴い、右肩上がりで売上を伸ばす。同2011年の販売台数は、過去最高の620万台に達した。翌年以降は、特需の終了に伴い、一気に市場規模が縮小する。2015年は230万台に減少した。前年の2014年に次世代4K放送が始まり、2016年にパナソニックが、他のメーカーに先駆けて対応のレコーダーを発売する。

写真=2020年から2024年のブルーレイレコーダーの販売台数を示したグラフ 掲載元 詳細記事 レコーダーの販売台数について BCN+R2024年3月18日18時付け
https://www.bcnretail.com/research/detail/20250318_501763.html
フォト

 
アナログから地デジへの移行時に反して、4K放送開始に伴う買い換え需要は起こらなかった。

 2020年に録画メディアは岐路に差し掛かる。コロナ禍を背景に、在宅時間が長くなると、NetflixやAmazonプライムなどネットコンテツの利用者が増加の一途を辿った。テレビ番組においても、HDDの大容量化に伴い、人々の間でディスクにダビングする頻度が確実に低下した。

 ブルーレイレコーダーは、2012年時点においてもアメリカでは売られていなかったという。いわゆる日本のみの「ガラパゴス化商品」といえる。

 録画ディスクもパナソニックやSONYが、採算が合わずに撤退した。録画文化は今急速に失われている。


 過去の記録メディア関連日記


 前回 2025年7月24日付 昭和レトロブームで、カセットが再度脚光を浴びる。デジタル媒体とアナログ媒体の比較 100年以上の保存を謡うデジタルメディアのM-DISCが市場に出ることなく姿を消す
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990395200&owner_id=32437106





ブルーレイ私的録画補償金、12月1日から徴収へ レコーダーやメディアの価格に上乗せ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=8459435
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